2021年蔡英文総統 新年演説(全文和訳)

  今日は2021年の元日です。皆様、あけましておめでとうございます。昨晩就寝前に多くの人がこう感じていると思います。

長かった1年がやっと過ぎ去った」と。

  昨年の今日、全世界が疫病の発生する可能性に注意を払っていない時、我々は武漢から台湾に航行している飛行機に対して検疫を開始しました。当時も少なくない疑問がありましたが、振り返ってみればこのような先手先手の対応は正しい決定でした。

  2020年全体を眺めれば、次々と疫病が全世界を襲来して経済に衝撃を与え、生活にも影響を与え、多くの国家では子供が満足に学校に通えず、大人も普段のように働けず多くの仕事が無くなりました。景気が大きく落ち込み、全世界では疫病による死者が絶えず増加しています。
幸いにも台湾では、我々は専門家を信じ、頼り、お互いを信じ、社会が団結し、ウイルスと一緒に戦い、勝ちました。
  我々はロックダウンをしていません。平常通りに通勤通学しています。防疫ガイドの下で、昨年4月12日に我々は世界で最初のプロ野球が開幕した国家です。皆マスクを着用してコンサートや文芸活動に参加しました。これも昨年世界では見る事が難しい光景でした。
最も重要な事は、我々の経済はプラス成長を維持できたことです。株式市場は高値を更新しました。今年の経済は、いつもと変りなく挑戦していきます。
  しかし我々には楽観視できる理由があります。全世界で疫病が深刻な状況のこの時、台湾の会社経営と就業は依然として安定しています。投資も途切れず、既に最も困難な状況は脱しました。我々は既に安定して歩んでおり全力疾走していきます。

  デジタル経済への転換においても、6大核心戦略産業への対策※1、5Gのサービス拡大、或いは前瞻基礎建設計画※2の推進は予算が通過した後に迅速に推進できます。過去1年、台湾は世界が切に願いながらも成し遂げられない「いつもと変わらない生活」を成し遂げる事が出来ました。これは簡単な事ではありません。私は防疫、救済から振興まで台湾人民一人一人が協力したという皆様のたゆまない努力に再度感謝いたします。
  総統として2021年の私の最も重要な責任は、皆様がいつもと変わらない生活を送れることであり、世界経済再生の流れに沿って前へ進むことです。これも我々が努力する一番の重要任務です。

  新年の最初の日に私はいくつか重要なニュースを皆さんと共有したいと思います。

  先週の水曜日(12/30)、皆さんが40年間待ち望んだ南回りの鉄道電化が正式に開通しました。
「台湾島一周の鉄道電化」の最後の1マイルがようやく完成しました。
そして今日、最低賃金が再度アップしました。全世界の経済が疫病により困難に直面しているこの時、上げ幅は大きくは無いものの成果を出すことができました。
1月11日には新デザインのパスポートが発行され表面の大きなTAIWANの文字は国民に寄り添いながら世界へ向かいます。

  今年我々は全国に1万5000戸の公団住宅を建設します。これは台湾史上最も規模の大きい公団住宅建設計画です。大きな一歩を踏み出しました。

  昨年私は元日の時に農民退職金制度の推進を承諾し今日、既に手続きが開始されています。
現在の台湾はどんな業種に従事していようが退職金制度を受けられます。

  次にもし立法院で予算が順調に通過すれば今年から育児手当の増額が始まります。3000の公立幼稚園・保育園を増設するのが目標です。進捗も予想よりも速く進められます。
「0歳から6歳まで国家が一緒になって育てる」
国家は正に行動をしている最中です。

  それ以外にも、全世界の気候対策に関するCOP26が今年開かれますが、我々は積極的に各界との対話を展開し台湾の未来が永続的に発展できる気候対策の道筋を見つけます。
  同時に二酸化炭素削減への挑戦は産業投資となり、新たな就業機会を創造し、台湾の永続的に発展するための新たな方向性を見つけていきます。

  今年、私は中華民国総統に就任して満5年になります。執政の過程において支持率の浮き沈みがありましたが、私も再任を求める過程の中で再度国民からの試験を受けました。
  毎日私は恐れ慎んで物事を行ない、全力投入我々が承認した目標を実現するよう努力しています。
  そして最も重要な事は、国家の方向性が正しいかどうかで、台湾は現在発展している最中です。

  この期間中、国際標準に符合した牛肉と豚肉の輸入開始を決定しましたが、議論と争いごとも起こしました。そして私も、なぜ過去に政府は輸入開始を承諾したのに実際に実行できなかったのかを実感しました。
  台湾は貿易に頼って生存する国家です。3期に渡って存在した政府の難題は棚上げすることのできない問題になっていました。そのため私は最もへりくだった気持ちで全国民にご理解いただきたいと思います。
我々が再三斟酌した上での決定である事もご理解いただきたいと思います。

  もちろん、我々が臨むものは貿易問題だけではありません。
例えば私が去年絶えず強調していた世界の情勢の変化している中で、総統として更に慎重にならなければなりません。国際情勢が複雑多様化している中で台湾が永続的に生存できる手を打たなければなりません。

  我々は遠くを見つめる必要があり、用意周到に行動しなければなりません。
将来の国家の発展において更に多くの挑戦があり、また克服しなければなりません。
全世界の戦略的角度から見ると台湾の地位は重要になりつつあります。
両岸関係の安定は現在台湾海峡両岸だけが注目する議題ではありません。
更にはインド太平洋地域の安定の議題に関しては既に全世界の焦点になっています。
特に過去1年は対岸の軍用機や軍艦が台湾周辺で頻繁に活動し、両岸関係に緊張をもたらしただけでなくインド太平洋地域の平和と安定の現状に対して脅威を与えています。

私は重ねて言明します。

  両岸関係に対して我々は早まったことはせず、原則を堅守していきます。
北京当局が対立を解決し両岸関係を改善する気がありさえすれば、対等、尊厳の原則の下で我々は喜んで有意義な対話を共に行なっていくつもりです。
疫病が有効的に抑え込めた時を待って、我々は両岸人民が正常で秩序ある交流をできることを期待しています。
「理解が増えれば、誤解が減る」
両岸事務を処理するに際して私は一貫とした原則があります。
それは共同で討論し、解決策を探り、問題解決の実務に励むことです。

2020年は終わりました。
しかし新しい1年の到来はカレンダーをめくるだけのことではありません。
疫病はいつ終息するか分かりません。
いつ海外旅行ができるか我々には知る由もありません。
昨年の不確定なことは、今年の新たな1年にも及んでいます。
しかし私は皆さんを励ましたいです。
人類史上では2020年は最も困難な1年だったというわけではありません。
1918年のインフルエンザ大流行
1930年代の世界大恐慌
1940年代の第二次大戦
当時の人々はこれらに対し、比べ難い挑戦に直面していました。
しかし人々は総じて強靭であり、我々の一世代上の人たちのように戦後の荒地の中から経済の奇跡や民主の奇跡の物語を創造しました。
これらの経験は光と水、そしてわずかな隙間さえあれば、希望のバラの花は咲く事を教えてくれています。
私は全世界の観衆に向けていくつかの言葉を贈りたいです。

(英文)
台湾は国際社会の一員として疫病がもたらす様々な挑戦に対抗できたことを誇りに思っています。
我々は再度「Taiwancanhelp」をお見せいたします。
我々は国際社会において良き力になって、現在も将来も国際社会において欠かすことの出来ないメンバーであり続けます。我々は国際社会の台湾に対する絶え間ない支持に大変感謝しております。台湾が地域的、世界的な挑戦に直面した時に、皆様は我々と一緒になってくださいました。これは2300万人の自由を愛する台湾人民にとっては非常に意義あることです。
皆様の支持があるから、我々の民主主義は更に強くなれます。
ありがとうございます。世界の皆が安らかで平和な新年を迎えられることをお祈りいたします。
(英文終わり)

敬愛なる台湾人民の皆様、また辛い難関がありますが、我々心を一つにして協力さえすればそれらは過ぎ去っていきます。
2020年を振り返ると私は皆様と一緒に大きな挑戦を克服できたことを光栄に思います。2021年 台湾にはあなたがいます。新しい1年を我々互いに祝福しましょう。手と取り合って前に進みましょう。皆様ありがとうございました。

2020年1月4日 翻訳(八度妖)

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