台湾向けF-16V新型戦闘機 早期引き渡し ロイター:米国が解決の道模索中

英国メディアの報道によると、米国官僚は米国が台湾空軍が中共軍の恫喝に対応できる能力を強化するために台湾向けの新世代F-16戦闘機の納期前の納入を検討しているという。

米国政府は2019年に66機のF-16V(Block70)型戦闘機を台湾に売却する事に同意し、スケジュールでは2機を2023年に納入、2026年までに全機を納入となっている。これら戦闘機はロッキードマーチン社が製造する。台湾がもしこれら戦闘機を納入すると、2026年には旧型機を含めて200機以上のF-16を有する事となる。

米国CNNの昨年10月の報道では、中国の戦闘機は近年大規模に台湾を脅かしており、台米官僚は既にF-16V戦闘機の早期納入の可能性を探っており、台湾側は中国が近年頻繁に挑発していることを懸念しているという。納入時期を2022年に早め、初回納入の機数を増やすこと等を交渉しているが、米国は決めかねている。

《ロイター》の20日の報道によると、匿名の米国官僚は、米国は戦闘機の早期納入を求めているが、解決の道は見つけられておらず、またロッキードマーティン社に納入時期を変更することをまだ求めていないと述べた。

台湾高官は、台湾政府は空軍が頻繁に緊急発進を繰り返し、任務が戦闘機の消耗戦へと変化していることから、密かにバイデン政権に対して早期納入を希望していることを伝えていると述べた。

報道によると、ロッキードマーティン社の戦闘機の生産ラインは、台湾の前にバーレーン、スロバキアとブルガリアなどの顧客があり、米国政府が納品を早めるよう既に求めているが、どれだけ早められるかは不明である。台湾向けのF-16V戦闘機はパーツ購買にも時間がかかり、また製造工程も複雑なため困難な状況である。

2022年1月22日 編集・翻訳(八度妖)


Web管理者の一言
先日F-16が墜落してパイロットが亡くなるという悲惨な事故が起きており、且つ近年台湾空軍では事故が多発して多くの犠牲者を出しているのだが、このニュースから、台湾の軍用機がかなり消耗しており、恐らく軍人も大きなストレスと頻繁に繰り返される緊急発進などで疲弊している事も容易に想像できる。中共軍機がわざと緊急発進させるラインを頻繁に超えているのは、こう言う事も想定していたのだと考えると、そのうち日本にも同じような戦法を取ると考えられる。

ただ注意しなければならないのは、戦闘機の生産や納入に関して、自動車、オートバイなどの一般市民が手にする製品とは異なり、非常に複雑である為、大統領や航空機メーカーのトップの鶴の一声で変更できるものではないということである。これは、お客様の環境に合わせたITシステムを納入している私の小さな経験でも大変であると分かる。一つの変更を行なうと、それに係る工程は多岐にも渡るので、軍用の戦闘機及びそれに関連する機材や装備ともなると、確認も含めて更なる工程が発生するのは明らかである。現在米国政府は解決策を模索中との事だったが、なんとかしないと台湾有事も発生するかもしれないという懸念もあるため、何とかしてほしいと思う。

また一部のアンチ蔡英文総統の人が「蔡政権になってから空軍の事故が多発し多くが亡くなっている。馬英九政権の時はそんなことがなかった」と批判しているが、近年中共軍による台湾への脅威を無視して、このような発言をしている所を見ると、広く物事を見る事の出来ない視野の狭い人間なのか、はたまた中共の片棒を担いで蔡英文政権を批判しているとしか考えられない。

もし中共の脅威を訴えつつ蔡英文総統を批判するのであれば、

中共軍機による頻繁な台湾への挑発があり、空軍が疲弊しているのは分かるが、それにしても蔡政権になってからの事故件数が多いという事実は伝えなければならない

というような文章にした方が良いと考える。

YouTubeでも配信しています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。