隠せば逆に広がる ネットならではの現象「カクスト・ヒロガールの法則」

今、アップルのCEO ティム・クック氏の自宅が注目を集めているが、その原因になったのが下にあるように彼の自宅に過剰なほどのモザイク(ぼかし)がかかっているからである。

ネットでは、ある情報を隠蔽したり除去しようとしたりする努力が、かえってその情報を広い範囲に拡散させてしまう結果をもたらす現象を

ストライサンド効果

というようだ。

米国パロアルトにあるティム・クック氏の自宅前のGoogleストリートビュー。確かにこれでは逆に目立ってしまう

ストライサンド効果は、米国の歌手・女優のバーブラ・ストライサンドさんに由来するようで、2003年自宅が映った画像の公開差し止めをしようと裁判を起こしたことにより、却って注目を浴びてしまったからだ。しかもデジタルコピーは簡単な操作で行なえてしまうため、ミラーサイトやファイル共有ソフトなどを通されてしまうと、この世の中から抹消することは不可能になる。それが故に「デジタル・タトゥー」と言われる理由でもある。

ちなみにティム・クックさんの自宅にモザイクがかかったのは、彼に対してストーカー行為をしたとされた女性に裁判所から接近禁止命令が出されたからと言われている。

なお、Appleマップに関しては上空写真についてもボカシが入っているが、Googleマップの上空写真にはボカシが入っていない。

Appleマップの上空写真

日本にも似たような現象がある。

ケストフエールの法則

とか呼ばれているそうだ。

確かに人間の心理として、「見えないから見たい」という願望が湧くのは不思議ではない。ただ、かといって、当事者にとっては「見られたくない」と思うような画像や発言がネット上に残ることは苦痛であろう。消せば増えるし、消さずにいると苦痛が残るという、なんとも悩ましいものである。

2022年1月30日 編集(八度妖)

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