台湾独立、統一、現状維持は6通り

  よくSNSで台湾独立に興味はあるけど、言っていることが難しすぎるというような投稿を見かけます。今回台湾の将来に対する考えを簡単にまとめてみましたのでご覧いただければと思います。

  台湾の将来について、統一派、現状維持派、独立派と3つに分かれているとお思いの方も多いと思いますが、台湾では6つに分類されております。人によっては8種類とか12種類とかあるようですが、分かりやすさを考えると6種類にするのが良いかと思っておりますので、簡単に説明したいと思います。まずはこの図をご覧ください。

まずは統一派(図では「統派」)を見ると、
  「紅統」は見ての如く、中国共産党に吸収されるような形での統一となります。これを支持しているのは台湾マフィアの竹聯幫の親分が総裁を務める中華統一促進党や中共傀儡政党「新党」などになります。数年前までは新党などは国会の議席を持っていましたが、2020年1月の選挙では比例代表制で1%しか取れず、議席を獲得できない政党になっていることから台湾にいる人々は流石に中共に飲み込まれるのは勘弁して、と考えていることが分かります。

  次に「華統」ですが、これは中国国民党が「反攻大陸」という長年夢を見ている中華民国が再び大陸で政権を取り、台湾もそのうちの一つになるという考えであります。もちろん国民党支持者の全員ではないのですが、比較的年を取った国民党支持者がこの考えを持っていることが多いです。

  次に現状維持(図では「維持現状」)ですが、こちらも「華独」と「独台」があります。まず、「華独」ですが、現在台湾を統治している中華民国政府の枠組みの中で主権を持った国家だという主張になります。分かりやすく言うと2つの中国を支持する勢力と言った方が良いかもしれませんね。こちらについても、国民党支持者が多い傾向にあります。

  次に、「独台」ですが、次の述べる「台独」と紛らわしいのですが、こちらの考え方として「台湾国」「台湾共和国」というように国名を変えることなく、かといって2つの中国も支持するわけではなく、ただ、中華民国が台湾の代表であるけど中国の代表という訳ではないというパターンになります。この主張は民進党、国民党支持者両方が存在する部分であります。「中華民国」という看板を使うものの、「中国」という考えについてどう捉えるか?という点で「華独」と「独台」かが分かれると言って良いと思います。

 次に独立派(図では「独派」)ですが、民進党支持者が持つ考えであるものの、「台独」と「建国」が存在します。話はずれてしまいますが、「台湾独立」と言われて中華人民共和国からの独立だと思っている日本人もいるということに驚いたことがありますが、台湾独立とは、一言で言えば台湾が台湾であるという主張であります。
  話を元に戻すと、「台独」派とは現在の中華民国は実質的に独立主権国家であるため、国号である中華民国を「台湾国」や「台湾共和国」に変更することで、チャイナという呪縛から抜け出すという考えであります。所謂看板のすげ替えと言ったら良いでしょうか。

  一方「建国」派というのは、現在台湾を統治している中華民国政府は、あくまでも戦後台湾を不当に統治している亡命政府であり、また戦後日本は台湾を中国へ返還した訳ではないので、南樺太のように帰属未定地であるため、中華民国とは関係ないという立場で建国をするという考えであります。

  私は台湾人ではないので、あれこれ言う権利は無いのですが、中華民国という亡命政府に対しては良い印象を全く持っていないし、この亡命政府が戦後台湾に行なってきた悪行を考えると中華民国とは全く関係のない零からの建国、台湾人の台湾人による台湾人の為の政府の樹立を支持しております。ただ、現実的なことを考えると、建国に関してはハードルが一番高いので、国号を変更して中華民国との関係性を断ち切るというのが落としどころかとも思っております。

  私のYouTubeチャンネルの視聴者様やTwitterのフォロワー様は台湾に興味がある方が多いので、恐らく独台、台独、建国のどれかの考えに当てはまると思いますが、いかがでしょうか?
とは言っても他国の未来のことですので、外国人があれこれ口を挟むことは避けるべきなんでしょうがね。

  ちなみに2020年8月現在での支持政党は次のようになっております。

  無党派層が21.7%で、民進党支持が41.3%に対して、不祥事が続いている最大野党の国民党は17.8%もあることに驚きですね。更に7月との比較をすると、民進党の支持が大幅に増えており、国民党支持がほぼ変わらないという状態ですが、逆の言い方をすれば、民進党は何らかのポカをやってしまうと支持率が激減する可能性もあるという現れとも読み取れると思います。

  なお、国号を変えるには、憲法を修正し、国民投票をしなければならないのですが、そのハードルが非常に高いため、難しいとも言われております。1/4の国会議員による法案提出を行ない、3/4以上の議員が出席した国会で、出席者の3/4以上の同意を得て初めて国民投票が行えるようになり、更には選挙権を持っている人数の過半数以上を得なければ変更できない状態であります。ただ、幸いなことに国号の英語をどう翻訳するかは憲法では定められていないため、こちらをRepublic of Taiwanへと変更することが先に行われるのかと思っております。ところで、日本の国号は日本国ですが、英語はJAPANだけなんですね。なので、台湾の英語の国号もTAIWANだけでも良いのかなと思っております。

2021年1月31日 編集(八度妖)

■支持政党のデータ引用元URL
https://www.tpof.org/wp-content/uploads/2015/10/2020%E5%B9%B48%E6%9C%88%E8%A8%98%E8%80%85%E6%9C%83%E6%9B%B8%E9%9D%A2%E8%B3%87%E6%96%99V4.pdf

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