台湾が抱える課題だが、日本人も読むべき中共との関係性

   今回はニュースではありませんが、今の台湾社会に存在する政治的不安点をいくつか挙げてみたいと思います。しかしながら台湾の不安点を書いている途中で、台湾の事を心配するよりもまずは日本のことを心配した方が良いのでは?と思うようになりました。では台湾の不安点を述べていきますが、途中で日本との比較も交えながら進めたいと思います。

壱. 2大政党のため、両極化し、中立的な立場の人が少なくなっている
弐. 感情や情に訴えるようなやり方で投票を行わせようとしている
参. 中共に対する理解不足が進む、危機感が亡くなっている
肆. おいしいマニフェストなどのスローガンに流されて
伍. 自由と民主の大切さを忘れている


壱.台湾は、民主進歩党を支持する緑陣営と中国国民党を支持する青陣営、そしてどちらにも属さない「無党派層」が存在しております。昔から青や緑を支持する人たちは、熱心な支持者であるため、よほどのことがない限り、どちらを支持するかがはっきりとしておりますが、選挙において狙われている、いや注目されているのは、無党派層の票でございます。ただ、最近の傾向として、無党派層でもちょっとでも蔡英文総統を批判したら「お前は青陣営だな!」と言われるような雰囲気になりつつあります。もちろんその逆もあって、少しでも国民党を批判すると、「お前は緑陣営だな」と言われ、中立、つまりは客観的に政策や国の将来に対するビジョンを検討・議論する余地がなくなりつつあるという事です。
このように二極化してしまうと、社会とメディアが政府を監督できなくなるだけでなく、政権を批判することができなくなるおそれがあります。さらには、中共を監視や浸透工作に対抗する力が容易に失われる可能性があります。例えば、誰かが中共批判をすると「お前は台湾独立派だな」、「民進党の回し者だな」と、たとえ、無党派層で且つ正しい考えを述べていたとしても、「台湾独立派」というレッテルを張られてしまい、「中共による台湾転覆」という重要な話題が「台湾の青緑の政治闘争」へと論点をずらされ、ずれされている間に中共は何事もなかったように批判の矛先から逃れてしまうという形になりうるということです。
つまりは、二極化することにより、台湾社会に分裂を引き起こし、同じ国民同士であるにも関わらず、中共に対して青・緑を超えて一枚岩になる、ということが難しくなる可能性があります。

弐.選挙の際に、相手を批判して負の感情を抱かせる方法で、票を獲得するやり方が横行しているという点。例えば蔡英文総統の博士論文が偽物だったという政策とは一切関係のない所でマスコミと一緒に大々的に批判して、蔡総統に対してマイナスのイメージを持たせようとしています。何も考えていない民衆の場合、そのマイナスのイメージだけで、あの人には入れたくないから、別の〇〇さんに投票する、という状態になり、選挙の基本である「良いと思う政策をする候補に票をいれ、社会をよくする」という行動をとることが出来なくなってしまいます。麻生元総理や森元総理などは、まさにマスコミと一体になってマイナスのイメージを植え付けた結果であると思っております。2009年の民主党が政権を取ったあの悪夢、恐らく「自民党には入れたくないから民主党に投票しよう」と票を入れた人もいたのではないでしょうか。

参.台湾の一番の敵は「中共」である、と思っているのは確かで、且つ長期にわたり中共から様々な面で攻撃や圧力をかけられているのは事実です。しかしながら、台湾社会の新陳代謝が進むにつれ、中共に対する歴史や中共の素性、中共の中国人に対する迫害、そして中共の海外に対する浸透工作などなど、理解が浅くなりつつあるようです。日本はもっとひどいけど。信じられないようですが、台湾にも「中国は中共と同等ではない」ということが分からない台湾人もいるようです。さらには中共には9大遺伝子を持っていることも知らない人が多いようです。この中共9大遺伝子とは何か。

邪 不正
騙 騙す
煽 煽る
鬥 戦う
搶 奪う
痞 ごろつき
間 乗っ取り
滅 壊滅
控 コントロール

という意味で、このような主義、遺伝子で成り立っているのが中共であります。そのことを忘れ、中共があたかも自由社会にあるような1つの正常な政党であるというような目で見ている台湾人が意外にも多いという点です。そのため、以前アップロードした中国国民党の比例代表制の候補者名簿には中共の遺伝子を持ったような中共傀儡政治家が名を連ねております。
恐らくなのですが、日本はパンダが可愛いだとか中国国内の経済はまだまだ発展しており、自由も徐々に改善されていると思っている、中共に対しての理解度の低い人は台湾とは比べ物にならないくらい多いはずです。

肆.台湾では「賢くて能力のある政治家を選べば、社会がよくなる」という言葉を耳にします。しかしながら最近の台湾の選挙では「おいしいことを言って票を得る」というような雰囲気になりつつあります。例えば、高雄市では、F1レースを開催するとか、早稲田大学の分校を作る、米国マーベル社が市長に関する物語を漫画にする、パンダが高雄に来る、など現実離れした政策を含めて公言するなどして、人気を集めてきており、実際にそんな甘い言葉に惹かれて投票した結果、民進党が圧勝していた高雄市において国民党から出馬した韓国瑜氏が市長になるという、とても信じられないような状況が生まれました。しかしながら、高雄市長に就任してから、やっとそれら甘い言葉が嘘であると気づき始めた高雄市民が出始めているのが不幸中の幸いというところでしょうか。
高速道路の無料化、ガソリン税の撤廃、子供手当26000円、などなど、甘い言葉に惹かれて民主党に投票し、政権交代が起きたという日本人なら忘れてはならない悪夢、台湾でも同じようなことが起きておりつつあります。

また最近の台湾の政治家、特に国民党は、国民の反応を見て主張をコロコロ変えるというような場面をよく目にします。6月頃は韓国瑜高雄市長は、香港政府側に立った発言をしたりしていましたが、最近では「香港人に寄り添う」などの発言で、少しでも反感を買わないような発言になってきております。民進党も完璧に良い政党と言うわけではないのですが、国民党においては、このようないかに民衆から反発をかわないか?に重きを置いた発言が目立つようになってきております。逆に新党や統一促進党のように、私は中共の手先です!というような政党の方が潔さを感じます。決して支持することは無いと思いますが、、、、

伍.台湾人は中国の経済発展を目にして、台湾は中国に抜かれ、もう追いつけなくなったと思うようになっております。ましてや、大国の中国と競争なんて難しいとも感じている人もいるようです。しかしながら、こう言った観点で中国と比較して、自分自身に自信を持たないという考え方は間違っていると思います。なぜなら台湾の一番優位点及び一番の資産は、何かというと、それは技術力、経済力、お金など表面的な豊かさなどではなく、お金では買うことが絶対にできない「自由、人権、そして法の下で暮らせる」ということです。これは、中国でいくらお金持ちになったとしても絶対に中国国内では買うことができないものです。海外に出た中国人が口にすることとして「台湾人はなぜ自信を持っていないのか?」ということです。台湾人は最も価値のある資産が何であることを忘れてしまっているようです。
中国には、自由と民主がありません。中国のお金持ち、権力者は必死に自分の家族をアメリカや自由民主の国に移民させるよう考えているというのは、そういうことです。いくら中国でお金を持っていたとしても、自由がなければある日突然財産が一夜にしてなくなる、しかも自身の身柄もどうなるか分からないという事態になるかもしれない、というのが中共の世界で生きるという事です。もしかすると台湾人は自由を謳歌しており、そのありがたみが薄れてしまっているのかもしれませんね。しかも最近では中共傀儡政治家は、景気が良くない、それを良くするには中国と仲良くやって、一緒に経済発展をしていきましょう!中国と組めば、中国国内だけでなく世界中を巻き込んで発展することが出来る、といいような魅力的な政策を打ち出しております。確かに中国と組めば、一時的には台湾の経済も良くなるかもしれませんが、犠牲となるものがあります。はい、それは自由と民主の喪失です。

これは日本において、戦後の自虐史観、平和ボケ、などで日本と言う国に自信がない日本人が多いとも言えると思います。今、この状況をかえりみて、自由と民主という最も価値のある資産があることを見つめなおすべきだと思います。ちょうど隣に反面教師がいるのですから。

以上が、台湾で現在考えられる不安点となります。日本にも当てはめると、最初の2大政党以外の不安点は、私個人的には日本の方が深刻なのでは?日本の方が中国の浸透工作が進んでいるのでは?と思ってしまいます。
現在のままでは、中国と組み、日本経済を発展させていこうという考え方がずっと続いていくと、日本の素晴らしい資産「自由と民主」が失われることもあるかもしれません。自由を守るためには、「武士は食わねど高楊枝」ではないですが、少しくらいの我慢はしなければならないと思います。ましてや、反面教師を国賓として迎えるという愚策は延期となったものの、延期ではなく中止にするべきだと考えます。

  また、世界では米中貿易戦争、中共の海外への浸透工作、香港問題等々、取り上げなければならない国際問題が山ほどあるのに、マスコミや与党も野党もこういう声を出すべきですが、声を出さないという事は、中共の浸透工作がメディアだけでなく、政界にもだいぶ入り込んでいるという証拠なのでしょうかね。どうしたらこの状況を打破できるのか?私にできることは、極東において唯一の自由民主国家台湾で起きている事象を日本の皆様に知ってもらえるようにYouTubeで配信していくことだと思います。ん、なんかもう1か国、自由民主国家があったような。。。。くわばら、くわばら、触れないでおきましょう。

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