
中国メディアによると2019年中国軍事パレードでお披露目されたPCL181型車載式52口径155mm自走榴弾砲は、正式に中国人民解放軍陸軍東部戦区へ配備されたと伝えた。
《SOHU》の報道では、人民解放軍の戦史上、早期の最大の問題は火力不足であり、大型火砲に関しては国民党軍隊の足元にも及ばず、米国の火砲には想像にも及ばない状態であった。
報道では、中国人民陸軍は90年代から強化しており、2009年に就役したPCL09式122ミリ装輪自走榴弾砲がその例である。その後、これをベースに181型車載式自走榴弾砲を開発した。全重量25トン、最高時速100km/hで走行でき、車輪の構成は様々な地形に対応でき、貨車による運搬が不要である。
報道では、最近中国はY-20(運20)大型軍用輸送機でパキスタンへ越境任務に向かったが、Y-20は2輌の181型車載式自走榴弾砲を積載できる。
様々な資料をまとめると、従来からある砲兵は榴弾砲とカノン砲に分けられるが、カノン砲は第二次大戦後共産国家で使用され、榴弾砲の銃砲身よりも長く射程距離も長いが、カノン砲と榴弾砲の区別があいまいである。小型の弾薬を使うのが榴弾砲で、大型の弾薬と一般的に高仰角のものがカノン砲に近いと言われるが、西洋諸国では類似の性能を持っている火砲を榴弾砲と呼ぶことが多い。


2020年4月30日 編集・翻訳(八度 妖)
ここで簡単に中国人民解放軍の戦区について紹介したいと存じます。解放軍は現在中国全土を大きく5つの地域に分けて管理しています。その区内において陸海空各軍が共同で作戦・指揮を行なう機関を作りました。
今回登場した「東部戦区」は台湾や日本に有事があった際に担当する地区であり、今回配備されたPCL181が東部戦区のどの辺に配備されたかまでは不明ですが、最新鋭装備を東部戦区へ配備したり、台湾海峡や尖閣諸島周辺でも挑発的な行動を起こすあたり、非常に不穏な空気が流れていることは確実だと思います。
しかし素人なりに考えると、このPCL181の射程距離はあくまでも「陸戦」に有効な距離であり、海岸線に配備したとしても、台湾や日本に届くほどではないと思います。どうなのでしょうか。Y-20軍用輸送機で2輌のPCL181が運べるとなると、日本や台湾への上陸作戦が成功した後に使うために東部戦区に配備したとも考えられますね。