香港発祥のパイナップルパンなのに・・・・

今日はちょっと箸休めというか、政治的な話題ではなく、日常的な台湾に関する話題をメインとさせていただきます。

  皆さん、「台湾カステラ」ってご存じでしょうか?日本の文明堂のようなカステラの食感とまったく異なり、ふわふわの食感に、原材料も卵と小麦粉と牛乳と砂糖というシンプルな味わい。最近日本にも進出しているようで、都内でもちょっと足を延ばせば食べられるようになったようですが、そもそも台湾カステラを知らない日本人も多いようですね。私は普段甘いものはあまり食べないので、「台湾カステラ」を強烈にオススメ、という訳ではないのですが、まぁ、ものは試しというか、台湾であれば、約100元強、400円弱でこれくらいの大きさの台湾カステラが食べられます。世の中が自由に行き来できるようになったら、台湾を訪問してぜひお試しください。

さて、今日話題にするのは、これです。セブンイレブンでこんなものを見つけました。

ヤマザキパン製の台湾カステラ。税込138円。

で、私は台湾で台湾カステラを何度も食べているので、味も見た目も知っておりますが、このヤマザキパンの台湾カステラはちょっと見た目が違いますね。カステラの上に粉砂糖というか、なんか余計なものが乗っかっていますね。ただ、台湾カステラの特徴はふわふわの食感ですので、見た目では判断できないということで買ってみました。

  しかし予想通り、台湾カステラって言う程、ふわふわな食感ではなく、期待外れでした。台湾カステラはしっとり系のふわふわで生地の密度が高いというか、水分が多いというか、持つと意外に重いのですが、ヤマザキパンの台湾カステラは普通のスポンジケーキの上の部分に焼き目を付けたって感じでしょうか、ふわふわなのですが、しっとりした食感がありませんでした。そしてカステラの真ん中にはクリームが入っていたのですが、本場の台湾カステラは、コーヒーやチーズなどが生地に練りこまれてからオーブンで焼かれる形ですので、この辺もちょっと違うなあと思いました。

  ということで、いつもは良い商品を作るヤマザキパンでしたが、今回のこの台湾カステラはちょっと残念な結果になってしまいましたが、もし「台湾カステラ」ではなく別の名前で売り出していたら、それはとても美味しい商品だったと思います。つまりは、台湾カステラを期待して買ったので、がっかり感が大きかったのですが、台湾が商品名につかない形であれば、これはこれでで高い評価を得られたと思ったのであります。


で、今日は実はここからが本題なんです。最近、武漢肺炎の影響なのでしょう。飲食業界も生き残りに必死なのは分かります。が、安易に商品名に「台湾」をつけていませんか?ということについて、私なりの考えを述べたいなぁと思いました。

  巷では、台湾ラーメン、スパゲティナポリタンやトルコライス、新潟だと焼きそばにミートソースをかけた「イタリアン」、カステラで羊羹を挟んだ「シベリア」など、地名を冠した食べ物があり、もう何十年もそう呼ばれて定着しているものもあるので、そんな目くじら立てるなよ、と言われてしまうかもしれません。確かにそうなんですよね。もっとおおらかにならなければいけないのかもしれません。今回のヤマザキパンの台湾カステラも、私的には食感は残念な感じでしたが、まぁ、日本人向けにアレンジしたものだと言われれば、許容範囲で許せるネーミングかと思います。

しかし、見過せないなぁというのが、

台湾メロンパン

ってネーミングです。これはメロンパンのようなクッキー生地を被せたパンにバターを挟んだものをこう呼んでいるのですが、元々は香港人のソウルフードである「菠蘿油(ぼーろーやう)」なんですよね。美味しいものを食べる時は、カロリーの事なんて気にしてはいけません。糖質と脂質たっぷりのおいしさの塊のパンですね。
この菠蘿油ですが、香港発祥と言われておりますが、最近日本ではなぜか「台湾メロンパン」という形で売り出されることが多く、香港人や香港好きの日本人からのクレームで炎上することが多いようです。

  しかも炎上する理由の一つとして挙げられるのが、元々は香港が発祥だということを知りつつ、それなのに台湾の屋台で売っていて、人気があったので台湾メロンパンというネーミングにしたという言い訳がましい主張をしているからであります。香港発祥の食べ物ではあるものの、台湾で見かけたから、商品名に台湾をつけても問題ないというような主張ですね。
結局は炎上した企業は「台湾メロンパン」という名前を取りやめるケースが多いようですね。

  私もTwitterなどで、商品名に安易に「台湾」を付ける事に疑問を投げかけておりますが、ちょっと怖い事としては、自分自身がクレーマーになっていないか?モンスタークレーマーになっていないか?ということです。ただ弁明させてください。
台湾ラーメン、台湾まぜそば、台湾カステラに関しては、発明した人が台湾人だったとか、台湾で流行っているものを日本人好みにアレンジしたというようにとらえることができるので、「台湾」という名前を商品につけるのは許容範囲だと思います。ただ、台湾メロンパンに関しては、発祥が香港であり、且つ今や中共に飲み込まれてしまった香港人の心のよりどころといったらいいのでしょうか、香港人のソウルフードである「菠蘿油」が日本に来たら「台湾メロンパン」に変わっていたら、どう感じるか?ということを考えると、やはり見過ごせないなぁと思い、クレームをつけている訳であります。

日本人であれば、逆のケース、例えばお好み焼きを例に挙げて考えてみましょう。
お好み焼きって大阪のようなお好み焼きもあれば、広島のように麺たっぷりのお好み焼きもあるわけですが、どちらのケースにしても、お好み焼きには変わりありません。で、ある米国企業がたまたま、マレーシアやタイの屋台に寄った際に、日本のお好み焼きとそん色のないお好み焼きが売っていて、そのおいしさに感動した米国企業が、アメリカでお好み焼きの商売を始めようとした際に、日本が発祥だと知りながら、東南アジアで食した食べ物なので、「マレーシアンパンケーキ」とか「タイ風ピザ」というような名前を付けられたとしましょう。どう思いますか?私はなんだかモヤモヤとした気持ちがします。食い倒れの町と言われる大阪の人ならこの気持ち、多分理解してくれると思います。

今回の「台湾メロンパン」騒動は恐らくこんな気持ちになった香港人や香港好きの日本人からの声が大きかったためだと思います。
ちなみに、香港の周庭さんもTwitterでこうした日本の安易に「台湾」を付ける風潮に

明らかに香港のパイナップルパンなのに、「台湾メロンパン」になってしまって、香港人として悲しい…

私が大好きな香港スイーツの一つ「亀ゼリー」。名前はちょっとアレだけど、ヘルシーで美味しいスイーツです。

と述べておりました。

  ただ、飲食業界も競争も激しいし、そして何より武漢肺炎の影響もあり、経営が苦しいのも理解できます。しかし、安易に台湾というネーミングにするのは如何なものかなと思います。
周庭さんも仰っていたように「香港パイナップルパン」で売り出しても、そこそこ売れるのではないかと思っておりますし、「香港パイナップルパン」または「香港メロンパン」というネーミングであれば、私もぽっこりとしたお腹を無視しながら購入したいと思います。

まぁ、ぐだぐだと文句たらたらの動画となってしまいましたが、今回の「台湾メロンパン」騒動は、自由が奪われた香港という今の現状も相まって、それが香港人のソウルフードだということを知りながら、利益を優先させて「台湾メロンパン」と名付けたことが主な原因ですね。


最後に

  311以降、大きな街道沿いにある「台湾料理」を名乗るボリューム満点の食堂が目立つようになりましたが、あれって、本当に台湾人が経営しているのか?って疑問に思いますね。恐らく欧米にある「日本料理」の看板を掲げているけど、オーナーも職人も実は日本人ではなく某国の人だったというケースに似ていると思います。
ちょっと政治的なこと、言わせてください。
台湾が中華圏であるというのは中華プロパガンダです。

台湾は台湾であり、
中華がメインの国ではありません。

2021年5月25日 編集・翻訳(八度妖)

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