生死を分けた8分間 海軍陸戦隊艇の転覆で死者

別の日に撮影された陸戦隊の訓練の様子

  海軍陸戦隊九九旅団が7月3日午前台湾南部の高雄市左営桃子園ビーチで実施した「聯合上陸作戦訓練」演習にて、2艘の突撃艇(上陸用舟艇)が転覆し14人が海へ転落し、そのうち2名の士官兵が殉職、1名が重傷を負った。これについて、海軍による現時点での調査では、「環境的要因」が事故の原因であることを発表し、且つ海軍のデータによると、突撃艇が進水後僅か8分で突然の大波に呑まれ、陸から160m離れた場所で転覆し、不幸が起きたとしている。

海軍調査では環境的要因が原因だという結果

  海軍政戦主任の孫常徳中将は記者会見を開き、九九旅団歩二栄歩六連編成の「突撃聯隊」は、当日午前「対岸突撃上陸」訓練を実施し、兵士が8艘(CRRC突撃艇x2,M96艇x4,LCMx2)の突撃艇に乗り込み、中平号戦車上陸艦から進水し、8時40分に出発したが8時48分海上に大きな変化があり、大波が発生、海岸から160メートル離れたところで2号艇、6号艇が後方から波にのまれて転覆し14名が海へ転落したと説明した。

突発的な大波は想像以上で2艘が転覆

  孫常徳中将は、6号艇には7名の兵士が自力で泳ぎ陸へたどり着いたため無事だったが、2号艇の4人がこの危機から抜け出すことが出来ず、陳志栄 軍曹、阿瑪勒.道卡度伍長、蔡博宇上等兵が負傷した。海岸にいた兵氏は9時10分に陸から20メートル離れたところで陳軍曹、阿瑪勒伍長を発見、S-70C対潜ヘリコプターが11時19分蔡博宇上等兵を発見し、11時30分蔡上等兵を病院へ緊急搬送した。蔡上等兵、陳軍曹は5日に殉職した。

  事故の発生した原因は、海軍は「環境的要因」と述べており、孫常徳中将は、訓練に参加した兵士は皆各項目に合格しており、また曾て高雄の桃子園ビーチで2回自主的に任務訓練と2回のチーム訓練を実施しており、訓練前には事前のミーティングと教育を行なっているため「人的要素」は無いと述べている。両棲偵捜大隊(敵橋頭堡への逆上陸作戦の備えから水陸両用偵察を任務とする部隊)も訓練前に突撃艇と操舵機の確認をしており、「機械的要因」も排除できるとしている。海軍陸戦隊「聯興演習」は通常通り行われる予定だが、突撃艇を使った訓練は安全措置が取られるまでは中止となった。

2020年7月7日 編集・翻訳(八度 妖)


Web管理者感想
 殉職された方々のご冥福をお祈りいたします。


  1月には沈一鳴参謀総長を乗せたUH-60 ブラックホークが墜落、4月には軍事演習などを行なうためにパラオに寄った後に帰港した際に、船員に武漢肺炎感染者がいたにも関わらず、隔離せずに街中へ繰り出したが、後手後手の対応だったことが明るみになった事件と、何かと不幸な事件・不祥事続いている中華民国台湾海軍であるが、今回も環境的な要因で2名が殉職するという惨事に見舞われた。
7日現在も台湾ではこの事故を大きく取り上げているが、私が毛嫌いする中共傀儡メディアの中国時報が当時の状況を具体的な船舶型番や人数などを挙げ詳しく報道していたように感じた。これは、考えすぎなのかもしれないが、詳しく報道することにより中国側へ台湾の訓練の様子を広く伝えることができるためなのかもしれない。中国時報=日本の朝日新聞、的な売国メディアというイメージが強くつきすぎているために、どうしてもこういう見方をしてしまう。ただ、あくまでも素人考えなので、参考程度にしていただけると幸いである。


  また海軍99旅団は中華民国台湾の「海兵隊」とも言われるエリート部隊という認識もあるのだが、現在緊張が高まっている南シナ海にある東沙諸島にも「訓練」という名義ではあるものの、6月中旬に派遣し、現在実質的に駐留している。これは8月に中共軍が実施すると言われている「東沙島奪取演習」実施に向けた台湾側の対抗手段だと言われている。


皆さんご存じの通り、世界から全く信用されていない中共人民解放軍が8月に「東沙諸島奪取演習」を行なうと言われているが、当然の事ならが、防衛に手を抜いたら、どさくさに紛れて、本当に奪取するような動きをすると読むのは当然の事である。

日本では南シナ海の情勢について、あまり報道されていないが、現在中共軍、米軍、台湾軍、ASEAN諸国軍と、緊張が高まっており、日本人にも海上輸送ルートにも関わる事なので注目していくべきだと思う。

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