比国防大臣:中国九段線は純粋に捏造

デルフィン・ロレンザナ比国防大臣は23日、中国の南シナ海の「九段線」の主権主張は純粋に捏造であると非難

  中国人民解放軍が24日南シナ海で軍事演習を行なった前夜、フィリピン国防部デルフィン・ロレンザナ(Delfin Lorenzana)国防大臣は中国に対して南シナ海の「九段線」を主張する事は完全なる捏造であり、中国がフィリピン海域を不法に占拠していることを非難した。


  フィリピン外交部は先日中国海警が黄岩島(スカボロー礁)付近にてフィリピン漁師のパヤオスと呼ばれる集魚装置を違法に没収したとして、抗議をしたが、ロレンザナ大臣は続けて23日に、当該水域はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)に属しており、中国が主張する所謂「九段線」に基づく当該水域の歴史的権利は、彼らの幻想に存在するだけで、そもそも存在しない」ことを強調した。

  黄岩島(スカボロー礁)は南シナ海で豊富な水産資源のある漁場の一つであり、フィリピンルソン島から約240キロ、中国海南省からは約650キロに位置しているが、2012年中国とフィリピンは対峙し、その後中国が実際に当該島を実効支配したため、その後両国の外交争議の一つとなっている。

  あるASEAN外交官は、北京当局は会議を通して各国を引き込み、アメリカを南シナ海問題から排除したいと考えていると述べた。中国とASEAN10カ国は2002年に拘束力を持たない「南シナ海行動宣言(DOC, the Declaration on the Conduct)」に合意したが、2011年DOCを発展させ、より拘束力のある行動規範の策定に取り組むことで合意した。2013年から更に拘束力を強めた「南シナ海行動規範(COC, Code of Conduct in the South China Sea)」の交渉を始め、4年後の17年に中国とASEAN10カ国で枠組み合意し、具体的な条文の策定への協議を開始された。2018年に「単一の交渉草案(SDNT, a Single Draft COC Negotiating Text)」を策定した以外には、その後何ら大きな進展が行なわれていない。

  中国海洋大学海洋発展研究院の龐中英院長は、米国の南シナ海問題に対する立場と中国とASEAN各国の関係が悪化している中では、中国が来年までにCOC交渉をまとめるのは非常に困難だと指摘している。

2020年8月25日 編集・翻訳(八度 妖)

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