「おいしい」 は「ハオチー」?「ハオツー」?

  お昼ご飯を食べに、大手餃子チェーン店に入った。この餃子チェーン店では、オーダーなどが中国語のような専門用語を使うことで有名である。

  たまたま厨房に一番近い所の席に案内されたので、厨房にいるスタッフの会話が丸聞こえであった。先輩と後輩の会話が聞こえてきた。恐らく後輩は入ってきたばかりなのであろうか?専門用語から脱線したようなのか、中国語についての話をしていた。

後輩:「おいしい」って「ハオチー」って言うんですよね?
先輩:違うよ、「ハオツー」だよ。
後輩:え、そうなんですか?「ハオツー」は方言とかじゃなかったでしたっけ?
先輩:「ハオチー」は飲み物を飲んだ時に使うんだよ。「おいしい」は「ハオツー」。
後輩:へ~、てっきり「ハオツー」は方言だと思っていました。


 「好吃」はピン音で書くと「hǎo chī」。この「吃」(日本語で入力するときはいつも「どもる」と打っています)は 「食べる」という動詞であるから、何かを食べておいしいと思って時に言う形容詞である。

  日本人にとって、この「吃 chī」はいわゆる「そり舌音(捲舌音)」と呼ばれる音で、日本人が不得意とする音である。これを無理矢理カタカナで表現しようとすると「チー」となる。なので「ハオチー」で正解と言えば、正解になるが、「妻」や「七」の発音「qī」もカタカナで表記すると「チー」になるので、分かりにくい。

 では「ハオツー」はどうか?これは南方訛りと関係していて、中国華南の人のしゃべる中国語は南方訛りと言われることがある。彼らが話す「好吃」は「ハオツー」に近いし、そう聞こえなくもない。南方訛りは日本人が不得意とする「そり舌音」が抑え気味なので、日本人にとっても発音しやすい。

結論?!

  通じることに重きを置くのであれば「ハオツー」が良いが、標準中国語としての「好吃」を表現したいのであれば「ハオチー」で良いが、発音としてはNG。

コツ

 「ハオツー」の「ツー」は 「あいうえお」の「い」を言う時の口の形で「ツー」というとより南方訛りっぽい発音になるし、通じやすい。

  ちなみに、飲み物を飲んだ時の「おいしい」は「ハオチー」でも「ハオツー」でもなく「ハオハー(好喝hǎohē)」である。この「ハー」も無理矢理なカタカナ表記なので、正しくない。
  でも様々な民族がいて、土地も広い中国。海外には華僑も多数いるので、日常会話レベルであれば、多少の違いなんて気にしない。むしろ外国人が中国語を話すことを喜んでくれる。
私としては旅行会話とかであれば、カタカナで中国語を覚えるのも全然アリだと思う。

加油、加油!!

2021年8月28日 編集(八度妖)

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