先週の台湾(9月5日~11日)

今日は先週注目された台湾国内のニュースを纏めてみましたのでご覧ください。

●ウェルチ財団は8日、元中央研究院院長の翁啟惠氏に2021年ウェルチ化学賞を授与する事を発表した。これは台湾で初の受賞であり、糖化学研究において卓越した貢献を示した証である。

《簡易解説》
  ウェルチ化学賞については、翁氏は中華民国籍とアメリカ国籍を持つ科学者であり、糖化学研究での功績が認められて受賞に至ったという感じですかね。ちょっとこの辺の分野については知らないのですが、記事を読むと、この研究成果を応用すると心臓病や脳卒中、様々な炎症性疾患を治療する新薬の開発に用いられると考えられております。
また、翁氏は今回のウェルチ化学賞を受賞したことで、台湾人として2人目のノーベル賞受賞者になるのではと期待されております。ちなみに1人目は1986年に化学賞を受賞した李遠哲さんとなります。

ウェルチ化学賞を受賞した 翁啟惠 氏

●台湾CDCは8日、新北市幼稚園のクラスータに関してDelta変異株が引き起こしたと発表したが、EVA航空パイロットが感染したDeltaウイルスとは異なる為、感染源は異なるという見解を示した。

《簡易解説》
  デルタ変異株ですが、5月に市中感染が始まり、厳しめの行動制限が敷かれて、ここ数週間一けた台の感染者でほぼ抑え込みに成功していたのですが、先日新北市においてクラスターが発生して、完全には抑え込めていない、油断するとすぐに広がってしまうという特性を改めて認識させられる一件ですね。しかも感染力の強いデルタ株となると、これからが台湾の感染症対策の正念場というところになるのでしょうか。ただ、ワクチン、防疫対策において、中国国民党が色々と妨害工作をしているのも事実なので、正しくこの図が現在の台湾を現していると思います。前には中共、背後からは国民党と民衆党と言った感じですね。

●行政院は9日、デジタル版と紙製の五倍振興券予約を22日から開放すると発表した。また紙製振興券は25日からコンビニで予約が開始され、10月8日から受領でき、郵便局では10月4日から予約が開始され、12日から受領できる。

《簡易解説》
  これは5月からの行動制限に対して、疫病が収まりつつある為、縮んでしまった経済を回復させるためのカンフル剤的な意味合いがある政策です。日本は昨年10万円の現金を給付しましたが、台湾は5千元分(約18000円)の振興券という形で給付します。私は、景気刺激策としては現金給付よりもこのような振興券という形の方が良いと思います。
なぜなら、現金支給だと、貯金される可能性が大きいし、税金の支払いにも、株式投資にも、海外送金だって出来てしまう訳で、国内でお金を回す、という点では、若干の無駄が出てしまうかと思います。逆に振興券ですと、使用期限が来年の4月末までですので、給付されてまず思う事は「使わにゃ損」ということですね。つまりこの振興券は市場にお金を回すという役割をきちんと果たしてくれるという点ですね。
デメリットとしては、すべての場面でこの振興券が使えるわけではないという点でしょうかね。

ちなみにもらえる対象は台湾国民と台湾人と結婚した外国人配偶者、永久居留証を有している人となっており、私も対象となるようです。しかもネットで申し込むことができて、かつ台湾に住んでいなくても受領できるということなので、申し込もうかと検討しております。台湾にも税金を払っているので、これくらいは許してほしいなぁと思います。

紙製の振興券のデザインはこんな形になります。

同じ内容をYouTubeでも配信しております

2021年9月14日 編集・翻訳(八度妖)

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