YouTubeにおける著作権侵害申し立てを使った詐欺

多くの人が使ったことであろう動画配信サービスのYouTube。ContentIDという動画の著作権者が自分の所有するコンテンツを含む YouTube 動画を発見しやすくするための、柔軟性の高い自動識別システムを悪用して、動画に付く広告収益をアップロード者と悪用する人が折半する事を狙う行為が多発している。

例えば、私が「AAAA]という動画をアップロードし、それをコピーしてアップロードした詐欺集団SAGIが「AAAAはSAGIが有する著作物である」とYouTubeに申請することにより私を「著作権侵害している人」として申し立てを行うことができるのである。これで私が放置してしまうと、私が仮にこの「AAAA]という動画で1か月1万円の広告収入があったとすれば、5000円が詐欺集団SAGIへ渡る仕組みである。

具体的な例を挙げてみよう。皆さんが一度は聞いたことがあるだろう「終戦の詔書(玉音放送)」。
 現在この音声データをYouTubeにアップロードすると、アップロードと同時に上述のContent IDを使った自動識別システムにより、いくつかの団体から「著作権侵害の申し立て」が行なわれ、収益化されているチャンネルであれば、収益化ができず、異議を申し立てないと、その後、動画に付けられた広告収益は詐欺集団へと支払われることになっている。現在YouTubeで「玉音放送」というキーワード検索をしてヒットする動画の殆どには、広告が表示されるのだが、そのほとんどの収益がこうした詐欺集団が権利を主張している。恐らくUP主が対策を行なっていない、既にチャンネル運営をやめているという状況だと推測される。

 これでは玉音放送をYouTubeで視聴する度に、広告収益が詐欺集団へと支払われる形となる。ですので、私はここで、玉音放送に対して著作権侵害を申し立てている詐欺集団への対策方法をこのブロクで書いていこうと思う。

※注意:あくまでも玉音放送に対する著作権侵害申し立てに異議を申し立てる方法であるため、

1.YouTube Creator Studioにログインする(スマホでは操作不可)
2.玉音放送の音声データが含まれる動画をアップロードする
3.YouTube側での処理が終わると「制限」欄に「著作権侵害の申し立て」が表示される
4.「著作権侵害の申し立て」にカーソルを当て「詳細を表示」をクリック
5.「著作権の概要とステータス」画面が表示される(下図)

6.「操作を選択」をクリックし「異議申し立て」をクリック(下図)

7.「異議申し立ては上記のいずれの理由にも基づいていません。それでも、この Content IDの申し立てに対して異議申し立てを行ないます。」にチェックを入れて右下の「次へ」をクリック(下図)

8.「パブリックドメイン」にチェックを入れ、「次へ」をクリック(下図)

9.「動画内の申し立てのあったコンテンツは、パブリックドメインであるか、他の理由により著作権で保護されていません。」にチェックを入れ「次へ」をクリック(下図)

10.「このコンテンツがパブリックドメインである理由。(必須)」欄へ玉音放送がパブリックドメインである旨を記載して、下記項目3つにチェックを入れて「署名」欄に自身の名前を入力し「送信」をクリック(下図)

私の場合は以下のような文章を貼り付けました

This audio data(the Imperial Rescript of Surrender (玉音放送 gyokuon-hōsō)) was the speech delivered by Emperor Shōwa on 15 August 1945, effectively announcing that Japan would surrender, ending World War II. It is already public domain.
So you don’t have any copyrights. please cancel this claim.


please refer following too.

https://en.wikisource.org/wiki/Imperial_Rescript_on_Surrender

Wikipedia等のURLも貼っておくとよいでしょう。

11.これで「異議申し立て」申請は完了である。恐らく30日間何もアクションをしないと思われるので、30日待とう。


ちなみに私が現在までYouTubeの著作権侵害申し立てに異議を申し立てたケースで、詐欺集団であろうと思われる自称「著作権者」の名前を列挙したいと思う

・SOCAN
・SUISA_SESAC_CS
・Eagle Rock (ちゃんとした団体っぽいけど、著作権も無いのに侵害の申し立てを行なっている)
・ICE_CS
・SPACE SHOWER NETWORKS INC.(玉音放送の著作権者として著作権侵害の申し立てをする団体)
・UMPG Publishing (実在する著作権管理団体Universal Music Publishing Groupの名前を匂わせるような詐欺団体のようだ) 

  またちゃんとした団体であれば、大体異議申し立てから数日以内に「著作権侵害の申し立て」を取り消してくれる。過去には台湾のテレビ局やフランスの映画会社Pathé(表示名はBritish PatheやInternational Patheの場合もある)  などは、異議申し立て後すぐに申し立ての取り消しをしてくださった。
  あと他にも「Muserk Rights Management」もよく異議申し立てをするのだが、こちらは米国での著作権料徴収の為に一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRACが米国に徴収を委託している米国の団体であるが、こちらも時には既に著作権が切れてパブリックドメインであるにも関わらず著作権侵害の申し立てをすることがある。法律の専門家と相談の上、問題がないようであれば、臆することなく異議申し立てを行なっても良いと思う。

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