台湾を牛耳る「青幇(チンパン)」って何?

コメント欄に「青幇」について詳しい「GEN TAKAHASHI(高橋玄)」さんという方の的確なご指摘を含めたコメントがございます。そちらに目を通してから、本記事をお読みになる事を推奨いたします。

  さて、今日は、台湾マフィアの青幇(チンパン)について解説いたします。

  結論から言うと、

台湾には「青幇」という台湾を牛耳るようなマフィアは存在しておりません。

ただ、青幇という集団は存在しております。(冒頭ページ下部の高橋玄さんからのコメントをお読みください)


台湾メディアによると「中華安清総会」という組織になって細々と活動を行なっているだけのようです(⇚これには冒頭の高橋氏より疑義有り)。ただ、この中華安清総会についての情報があまり入って来ませんし、台湾人の友人・知人、会社の取引先に中華安清総会について聞いても「知らない、聞いた事すらない」という回答でした。また青幇についても聞いてみても「知らない」とか「なんか上海にそんな組織が昔あったね、それがどうかしたの?」と現代台湾にはそもそも存在しないのになぜそんなことを聞くんだい?というような反応でした。

※一般人が知らないから「存在しない」と判断するのはおかしい、と高橋様からの的確な指摘がありました。これは確かにその通りです。青幇は存在しています。

ただ、日本のSNSでは、なぜか青幇という組織が独り歩きし、台湾の政治経済だけでなく、日本やアメリカ、チャイナなども裏で牛耳っているという、私にとっては「陰謀論」的な話をあちらこちらで耳にするようになりました。

  私は台湾に10年弱住んだことがあり、その後も台湾と関わりのある仕事を10数年やっておりますので、一般の日本人よりは少しだけ台湾事情が分かっていると認識しておりますが、SNSで「青幇」という単語を初めて聞いたので、調べてみたところ、冒頭で結論を申し上げたようにそんな台湾を牛耳るような組織は現代の台湾では存在しないという結果に至りました。

追記:自身を「台湾通」だの「事情通」だの称するつもりはありません。本当に他人よりもちょっとだけ分かっているだけであり、素人に毛が生えた程度でございます。

では、なぜ青幇という組織が台湾を動かしているか?という説が日本で広がっているかと言うと、とあるインフルエンサーが青幇という台湾の闇組織/秘密結社が中共とグルになって日本の安全保障を脅かしているという論評を発表し拡散しているからであります。

青幇とはどんな組織なのか?今はどうなっているかと言う流れを本当に簡単ですが、ご紹介してまいりたいと存じます

まず、青幇の幇ですが、これは日本語でいう「〇〇会」や「〇〇組」や「〇〇団」「〇〇派閥」というような「集団」を意味する言葉なのですが、有名なのが中華マフィアの青幇や中国共産党の非公式派閥で江沢民派の上海幇、習近平派の陝西幇(せいせいぱん)などがあり、なんだかきな臭い、悪いイメージがついておりますが、悪いイメージだけではありません。台湾には「台南幇」というセブンイレブンやスターバックスを台湾で経営している統一企業という会社を中心とした企業の集まりもあるので、「〇〇幇」イコール「闇組織/秘密結社」と捉えるのは「山口組があっちの組織だから、熊谷組も同じようなあっちの組織だ」と言っているようなものです。幇は決して闇組織という意味ではないので、誤解なきようお願いします。


では、この青幇、どのような歴史なのか?本当に簡単に説明いたします。

  時はさかのぼる事、辛亥革命前の清朝、長江下流域の蘇州、無錫などから収穫されたお米を北京へ陸地内の運河を使い運んでいた水夫さんたちがお互いを助けるために小さな組織を作っていたのですが、アヘン戦争後に中国沿岸部にいくつも港が設置され物資の運搬が海上輸送に代わってしまい、路頭に迷う事になってしまいました。
  また、当時列強諸国が上海に租界を作ったため、上海は急速に発展し、国際的な商業都市になっていったわけであります。それにともない全国各地から良からぬ人たちも集まるようになり、先ほど述べた長江下流域で水夫だった人たちも上海へやってきて、生きるために良い事、悪い事をしながら、つぎつぎと組織が統合されていき、最終的に残ったのが青幇と洪門になります。それで、青幇は娯楽施設などを仕切っていたという事もあり、今はそうなのか分かりませんが、芸能界と闇社会のつながりは、当時上海にもあったと言われております。

  いずれにしても青幇はこうして上海やその近郊で闇組織、秘密結社として発展していくわけであります。そしてその頃にはチャイナは既に清朝から辛亥革命を経て国民党率いる中華民国が支配していたのですが、国民党も決して清廉な政府と言う訳ではなく、蒋介石率いる国民党軍はゴロツキ・ならずものの寄せ集め感が漂う部分がありましたので、蒋介石にとっては、青幇を利用する事は似た者同士、都合が良かったわけであります。今でいうアウトソーシングですね。そうして政府の後ろ盾を得た青幇は上海で莫大な資金を得て中国で最大の秘密結社になったのですが、戦後国共内戦に後ろ盾であった国民党が敗れてしまったので、中国における活躍の場は縮小し、1950年代半ばには消滅したとされております。しかし、皆さんご存じのように国共内戦で蒋介石率いる国民党が敗れ、国民党とそのとりまき数百万人が一斉に台湾へ渡ったのですが、それと同じくして青幇も台湾へ渡ったり香港へ渡ったりしました。

  ただ、台湾に渡った青幇は、娯楽施設などの資金源があった上海時代とは違い、国民党の後ろ盾があったと言え、上海時代のように自分の思うようには振舞えませんでした。しかも日本統治以前から存在した台湾土着の闇組織との対立もあり、また青幇は台湾と元々縁があったわけでもなく、台湾土着の闇組織を駆逐できるほど体力があったわけではなかったために、新たに組織を存続させる術を探さなければならず、青幇は土着の闇組織に加わったり、台湾最大の外省系マフィアの竹聯幇や四海幇などへ加入していき、実質消滅に至りました。ただ、1993年に青幇の精神を継承する組織が「中華安清総会」へと改名し細々と活動していることは事実であります。

  つまりは、台湾人の記憶、特にアラフォー以下の世代の記憶に残っていない青幇を持ち出して、台湾のマフィアが云々というのはちゃんちゃらおかしな話であり、青幇が何なのか?を調べようとしているのは日本人くらいではないでしょうか?

ちなみに台湾におけるマフィアは

所謂外省人系組織が竹聯幇、四海幇
所謂本省人系組織が天道盟・牛埔幇

が4大反社勢力と言われており、これらは一般人においても認識されている反勢力となります。よくニュースなどに出てくる街頭でのいざこざなどはこれら組織が絡んでいることが多いです。

  また竹聯幇の親分は張安楽氏、通称「白い狼」と言われる人物で、彼は台湾の泡沫政治団体「中華統一促進党」の党首でもありますが、これは先日動画でも取り上げた台湾総統選前に蔡総統のイメージをダウンさせるために中共から金銭を受けており工作活動をしていた団体であり、中共の工作機関であると言っても過言ではありません。そんな泡沫政治団体の声をあたかも台湾の民意だ!なんて取り上げる某インフルエンサーは何を考えているんでしょうかね。理解できません。

なお、台湾以外にも米国には華青幇という上海青幇の流れを汲んだ集団が存在しております。彼らの殆どが薬物販売などの犯罪に加担しているくらいで、半導体業界とか政治の世界とは程遠い集団であります。ちなみに現在台湾現地マフィアの天道盟と密接な関係を持っているようです。

このように華青幇という組織が現在もアメリカで存続しているものの、殆ど影響力を持っていないという良い例を1つお伝えしようと思います。

1984年、アメリカ、サンフランシスコで作家である中華民国系アメリカ人作家の「劉宜良」氏、ペンネーム「江南」が中華マフィアによって殺(あや)められるという事件が起きました。これは、江南が当時中華民国の総統であった蒋経国氏の経歴を暴露した「蒋経国伝」を出版したため、それを事前に察知した蒋経国氏が最大勢力であった外省系マフィアの竹聯幇に手を下すことを命令し、事件に至った訳であります。もし某インフルエンサーが言うように青幇が台湾を牛耳っているのであれば、政府トップが絡むような江南事件には青幇が登場してくるはずなのですが、昔から中華民国政府は、政府が直接手を下せないことは、こういう闇組織に外注していたのですが、政府が関わるような案件に関してなぜ青幇が出てこないかが不思議であります。

■蒋経国伝 (日本語)
台湾経済のめざましい発展は、蒋介石の後継者蒋経国の手腕に負うところが大きい。本書は蒋経国の伝記を史実に則して客観的にとらえ、中国現代史の実像にせまろうとするものである。蒋経国の一生は、まさに中国現代史の主要部分を体現している。青年時代、ソ連に留学して、マルクス・レーニン主義にとらえられて帰国して彼の、その後の歴史的展開の中での動きは、「天安門事件」を理解するうえでの一つの重要なカギを提示するものといえよう。
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  ちなみにそれに対する先ほどから述べているインフルエンサーの見解は「竹聯幇は青幇の下位組織である」と説明しております。つまりはそういう些細なことは下っ端にやらせている、とでも言いたいんでしょうかね。

なお、台湾最大の新聞社自由時報のWebサイトで「青幇」をキーワードとして検索してもヒットするのは16年間で89件。しかも記事を見ると、青幇とは関係のない記事がヒット。これは、 周揚青という名前の人が△▲を助ける/手伝うという中国語が「周揚青幇△▲」という文章になるためであります。
  しかも中華マフィア青幇について書かれている記事も、戦後間もない頃について述べた記事だったりするので、現代社会において、青幇が半導体業界を牛耳っているとか、鴻海精密機械の創始者テリー・ゴー氏が青幇とかかわりがあるだの、パナソニック半導体事業を買収したヌヴォトンの親会社が青幇だというのはまったくのデタラメなのであります。

  考えてみてください、鴻海もヌヴォトンの親会社Winbondもアメリカの会計基準に則り、更には日本の大手企業とも取引がある上場企業です。もし経営者が闇組織であれば、それらと企業と取引している日本企業の審査部門は節穴だということになります。しかも年間何百億、何千億の取引をしている相手なのですから、審査は更に厳しくなるはずですし、そういった話には敏感になっているはずです。海外においても反社会的勢力との取引を制限する法律があるため、株式上場企業の経営者が青幇と言われる中華マフィアである可能性は極めて低いわけであります。ただ、法律には触れないくらいえげつないことをしているのは否定しません。紳士協定という言葉が通じないことがたくさん、いや、そもそも紳士協定なんて概念すらないのかもしれませんね。

  そうはいっても、中華マフィアで秘密結社だった「青幇」という単語は非常に謎めいた部分があるので、こういう陰謀論的な話に魅かれてしまうのは私も理解できます。私だって「M資金」や「徳川埋蔵金」とかそういう話は嫌いではありませんから。

  さて、最後に言いたいこととしては、台湾にも闇組織があり、決して100%清廉潔白な国家と言う訳ではないという事です。一部の負の部分だけを取り上げて、それがあたかも全体がそうであるというような情報の発信をしている影響力を持つ人物がいたので、今回BLOGを作成するに至りました。

2020年12月15日 八度妖(編集)
2022年4月14日 一部修正
2022年6月7日 一部追記

“台湾を牛耳る「青幇(チンパン)」って何?” への12件の返信

  1. 八度先生
    前略 
    アジアに関心を持つ者です。
    出鱈目かつ有害な動画を見つけ、細かくコメントを見て参りましたらココに出会いました。心あるサイトを発見でき喜んでおります。
    毛沢東選集の第一巻にも、「誰が敵で誰が味方か」の区別が重要と書かれています。萌さんには基礎から学びなおして頂きたく思います。
    さて、お願いがございます。
    「総統」という言葉ですが、日本語に翻訳すると「大統領」であるはずです。しかし何故かどこでも総統と記載されています。孫文で検索すれば「初代臨時大統領」と出るはずです。
    イメージ操作の為でしょうか?
    御参考になればと思い一筆啓上させて頂きました。
    草々

    1. 呉銘施 様
      コメントありがとうございます。
      私はかなりの台湾贔屓の人間ですので、その熱量を差し引いたくらいがちょうどよい中立な情報かと考えております。

      「総統」という言葉ですが、台湾現地での「總統(zǒng tǒng/ㄗㄨㄥˇ ㄊㄨㄥˇ)」をそのまま日本の常用漢字に直して使用しているため、大統領と呼んでおりません。「全体主義体制国家の最高指導者」というイメージ操作の意味で使っている訳ではありません。このような固有名詞に近い単語まですべてを日本語に訳してしまうと、色々と混乱が生じる為、殆どの人が現地で使われている単語を使用していると考えます。特に台湾や中国などの漢字圏においてはその傾向が強いと思います。

  2. 八度殿

     はじめまして。貴殿の本稿につきまして疑義と抗議の主旨でコメントさせて頂きます。
     私は台湾の青幇を30年にわたって取材し、現在も交流がある日本の映画監督でGEN TAKAHASHI(高橋玄)と申します。私の来歴については名前で検索して頂ければ幸いです。
     さてまずは一読、貴殿の本稿主旨が不明でした。「青幇というマフィアが存在しない」とのことですが、それは「青幇という組織が存在しない」の意であると解して良いのでしょうか?
    もしそうであれば、貴殿の青幇についての知識と情報は、入口の段階から完全に間違っています。
    「世界安清総会と名前を変え」などと書いておられますが、そもそも「青幇」という呼称自体は組織名ではありません。そのような基礎知識もなく「細々と活動している」などの、あたかも「何の力もない有名無実の元マフィア」であるかの印象を、日本語で宣伝することは日本人の青幇に対する理解を妨げ、彼ら青幇会員を小バカにしているようにさえ見受けられ、彼らと現に親交のある私としては看過できません。
     「細々」どころか、青幇は「洪門(一般読者への註:ホンメンと読みます)」と連携するかたちで、一回の大会(会員同士が集まる宴会)で数千人規模の会員が、新北市のホテルなどを会場にして盛大に集まるという活動を現在でもしています。そのホテル周囲では公安警察がビデオカメラで参加者の人定を行うという、ある種、日本のヤクザ組織、思想集団に対する警戒と同様の風景が見られます。
     少なくともコロナ直前の2019年でもそのような洪門の集会は行われており、その指導者たちの多くは青幇でもありますから、貴殿の記事での「青幇というマフィアは存在しない」との記述が「青幇という組織が存在しない」であったとしても正確性を欠いています。
     また、「台湾を牛耳る青幇」という表現それ自体、非常に意図的な印象を受けます。たとえば、日本の任侠組織・山口組は世界的なネットワークに利して広大な経済活動を行っていますが、だからといって「山口組が世界を牛耳っている」という事実はありません。
     失礼な言い方であれば謝罪しますが、貴殿のような現地(特に中国語圏)に詳しく普通話や台湾語を解する「事情通」という方の情報発信は、それだけで在邦日本人には正確な情報であるように受け取られる傾向があります。
     貴殿は「中華安清総会」の情報が「ほとんど入らない」と書いておりますが、つまりは青幇について現在の実態を何も知らないのに「周囲の台湾人の誰に聞いても知らない」からといって「存在しない」と言っているも同然ではないでしょうか。
     また、意図してのことか貴殿は「洪門(ホンメン)」について触れていません。台湾人にとっては青幇より一層身近にある洪門を語らずに青幇を語ることは出来ません。なぜなら青幇は、もとは洪門から派生した組織形態であり、前述のとおり「青幇」は組織名ではなく、いわば「種目」のような形態の名称だからです。
     そのようなこともご存じないような貴殿の記事は、読者に誤った情報を付与しますから、訂正なり追記をお願い申し上げたいところです。
     ここで宣伝のようではありますが、私は世界で初めて青幇の実態の一部を描いた『名もなき絆』という映画を監督し昨年劇場公開しました。本作は現在、U-NEXTやAmazonなどの配信でご覧いただけます。
    『名もなき絆』U-NEXT
    https://video.unext.jp/title/SID0065268

    また、現在都知事の小池百合子氏とは師弟関係にある、安倍英樹氏(1955年生まれ)は洪門幹部(洪門南華山龍義同副堂主)にまでなられた日本人ですが、彼が2007年に上梓した『洪門人による洪門正史ー歴史・精神・儀式と組織ー』(錦正社)という、おそらく現在入手困難な書籍では、青幇の非常に正確な情報と、青幇が現在でも活動していることを述べられています。
     私や安倍氏(私は面識ありませんが)についての情報を述べますのは、台湾通との貴殿が「自分のまわりの台湾人は誰も知らない」との理由、青幇が歴史的に消滅したと論説することに対しての、反論のエビデンスとしてであります。
     一方、貴殿の記事は、台湾生活が長いというだけで、青幇(つまりは洪門と一体化した中国人の相互扶助文化)について、ほとんど無知で、特に現在の状況は何もご存知ないとしか思われません。
     青幇(洪門も含め)は、基本的に政治、思想、宗教の統一性はありません。貴殿が「泡沫政党の党首」と揶揄されていた張安楽氏とは私も直截面識があり、彼のFacebookでの対談番組にも出演したことがありますが、彼の政治的立場や主張は時に他の会員と反対のことも珍しくありません。日本流にいえば、自民党党員や党友に近いといっても間違いではありませんが、現在はそれよりも「個人」で構成されています(そのあたりの中華圏の文化は貴殿もご承知でしょう)。
     ここ10年ほどは青幇のトップと洪門のトップは同一人物ですが、貴殿はそれも存じ上げないようです。
     貴殿の本件無責任な記事に対して抗議を申し上げまして、正確な情報発信をお願いしたいところです。

  3. 追伸

    前記、私のコメントをご自分の「台湾通」ぶりの限界を露呈するからという理由で承認、公開されないのでしたら、本稿記事ごと削除して頂きたいと思います。
    なおも、それさえ無視されるときは、機会をみて、貴殿の記事と私のコメントをネットの第三者メディアで公開させて頂きます旨、予め申し添え致します。

    1. コメントありがとうございます。
      青幇について長年取材されているということで、私の無知であることが分かりました。ご指摘誠にありがとうございます。機会を見て、本記事を変更するなり、削除するなりしたいと思います。

      「青幇」という名前の組織がないのは存じております。また「台湾を牛耳る青幇」は私が述べたのではなく「深田萌絵」氏という言論人が述べている事をそのまま記しており、私自身も高橋様と同じように「台湾を牛耳っている」とは思っておりません。ただ日本の黒社会と同じように政財界にある程度の力を持っている事はあると思っております。(牛耳るというのは大げさな表現だと私は思っております)

      そんな深田氏の発言を信じる人が多いため、このような記事を書いているのですが、誤解を与える可能性があるとのこと、承知いたしました。ただ、高橋様にはぜひ深田萌絵氏への疑義・抗議、または彼女の主張が正しければ賛同をお願いいたします。
      http://fukadamoe.blog.fc2.com/blog-entry-3403.html

      https://www.youtube.com/watch?v=52RNTud4ea4
      などなど。基本的には書籍には色々と青幇について書かれているようです。

      高橋様の深田氏への対応を見た上で、私の記事の削除が必要だった場合には、削除したうえで、訂正の記事として高橋様のコメントもご紹介したいと思います。

      こういう裏社会はなかなかメディアでは報じられることが無いため、高橋様のコメントは大変ありがたいと思うと共に、自分の無知を恥じるべきだと感じました。ご指摘、誠にありがとうございます。

      1. コメントを頂いたにもかかわらず、質問させてください。
        既述「深田萌絵」氏は半導体業界は青幇が牛耳っている、特に最先端半導体製造メーカーTSMCやWinbond(華邦電子)等の企業も青幇が牛耳っていると主張しております。これは本当のことでしょうか?これさえ分かれば、私としては、十分納得できることになりますし、誤解を広めてはならないという気持ちになります。お返事いただけると幸いです。

        また、映画「名もなき絆」を拝見しました。映画内に出てくる「青幇」を語って金儲けする女というのが既述深田氏に似ているような気がしました。
        いずれにしても今まで日本では「青幇」について語る言論人は殆どおらず、そのため、私のような「一般人が知らないからもういない」という論調から、「青幇が世界を牛耳っている」という言論人の破天荒な論調まで、様々な形で情報が拡散されておりましたので、この映画を見て、また高橋様の論調を広げる事で正しく理解されるようになると信じております。

  4. 八度様

    ご丁寧な対応に感謝致します。

     私のほうも貴殿の記事のタイトル自体が、深田某氏の言説を反映させたものだと知らずに失礼致しました。不明の至りですが、私は深田某氏のことを知りませんでした。
     今回、貴殿にご教示頂いたリンクを少し見ましたが、一読して「青幇トンデモ情報」のようなものであることはすぐに判りました。深田某氏の背景は知る由もありませんが、それこそ陰謀論好きの、現実の現在の青幇について何も知らない方でしょう。そうでなければ、彼女には、青幇のネガティヴ・キャンペーンを工作する何らかの背景があるかもしれませんが、いずれにしても「ほぼほぼフィクション」と言わざるを得ません。
     ただ、このことは実は「ニセ青幇」がいることにも関係しています。それは日本人でも台湾人でも青幇を騙る者が存在します。なにしろ秘密結社というくらいですから、外部からは内情が見えないため、いくらでも「おはなし」が創作出来るわけで、それを商材にすることも簡単です。
     貴殿もよくご存知かと思いますが、日本、台湾、香港、大陸やマラッカ半島近隣も含むアジア文化圏では「兄貴!」「好兄弟!」などという、日本だとヤクザ的なノリの呼称が普通の人々の間でも使われます。そうした文化では、青幇のような秘密結社の「秘密」というものも擬制家族の身内感覚で、簡単に組織外の一般市民に間違ったまま出てしまうことがあります。
    たとえば、深田某氏のいう「TSMや華邦電子も青幇が支配している」との「おはなし」も、その情報源となった人物が組織の会員である「兄弟」から聞きかじった話を、深田某氏に「膨らませて」話したということも考えられます。
     また別の可能性として、青幇会員の誰かが、普通にTSMなどの企業の従業員だということもあるでしょう。その従業員が青幇であることを深田某氏の情報源となった「兄弟」が知っていて、伝言ゲームのように「青幇が支配している」とまで「盛られた」のかもしれません。
     これは青幇が「秘密結社」と言われるときの、「秘密の種類」と関係あるかと思います。青幇(洪門でも)の宴会や集会には、非会員も普通に出入りするのです。会員の家族だからといって、世帯ごと青幇に入門する義務などありませんし、その意味では「ウチの亭主は青幇ですよ」というレベルの秘密と、会員であるその亭主自身しか知らない組織的な秘密では種類が違います。この点は、社会一般にどんな分野の共同体でも普通のことでしょう。一般的には、夫の会社が計画する企業買収の情報を、妻が知らないほうが普通です。

     さて貴殿は、私が深田某氏にも抗議することをご希望のようですが、彼女には申し訳ないのですが、あのレベルの「トンデモ話」に私がかかわるつもりはありません。
     ただし、本稿についての私の一連のコメントを、彼女のブログなりに、貴殿または匿名で転載(転送)されることは構いません。
    深田某氏が「インフルエンサー」とのことですが、少なくとも私は台湾の青幇幹部たちから、その名を聞いたこともありません。
     一方、最初に私が貴殿の本稿記事に抗議した主旨は、「現在、青幇は存在しない」という認識は誤りであるというものであり、また、貴殿のブログでの他の記事からも貴殿の情報発信には普遍性があり、読者からも信頼されているものとお見受けしたからこそ「青幇は現在でも存在していますよ」という事実をお報せしたものです。
    仮に、私が最初にみた「青幇トンデモ話」が深田某氏のものでしたら、最初から相手にしていないかと思います。
    そのうえで、もし私が深田某氏に抗議しなければ、それが「現在、青幇が存在しない」ことの証左になるというご主旨でしたら、これ以後、特に貴殿に申し上げることはありません。
     私の映画を観て頂きまして恐縮ですが、映画のラストシーンで主人公の「老大」が言うように、青幇は宣伝するような存在ではありません。
     私は長年彼らを取材してきた映画監督だからこそ、彼らとの信頼関係からあの映画が生まれたのであり、実際には彼らにとっては、組織外の人たちに青幇がどう言われようが、まるで相手にしていません。私が映画で描きたいと言ったから、彼らが許可してくれたのです。もし深田某氏が、本物の青幇会員と親しい関係にあれば、あのような「青幇トンデモ話」は書かないでしょう。かといって、組織が排撃するレベルではないので、笑って放っておかれるだけです。
     ただ、繰り返しになりますが、貴殿は台湾を愛する方であることは貴殿のブログからもじゅうぶんに伝わりますから、私の心情として「青幇は存続している」という事実をお知らせしたかったということです。
     なお蛇足ですが、もしも私の一連のコメントについて、私が青幇幹部と長年交流してきた証拠を見せろということでしたら、貴殿の台湾のご友人関係から洪門や青幇に通じる人間を辿って、私の映画『名もなき絆』を観てもらえば、そこに映っている「老大」たちが、すべて実在する現在の青幇の指導者であることは判ります。台北の公安警察でも判ります(教えてくれるとは思えませんが)。 
     貴殿から頂いた映画の感想で、登場人物である「ニセ青幇の女」が深田某氏を彷彿させるというのは、指摘されてまさにそうだと思いました。私は彼女の存在を知らないまま映画を作っていましたが、モデルになった「ニセ青幇女性」は存在していました(殺されてはいませんが…苦笑)。

    長くなりましたが、貴殿本稿に関する私からの発言は以上とさせて頂きます。
    今後は、もっと大規模な国際配給の企画として、青幇・洪門を舞台とした物語の映画を作りたいと考えています。
    いつか台湾でお会いすることもあるかもしれませんが、その時は白酒でもやりましょう。

  5. 再度の追伸で恐縮です。

    「ニセ青幇の女」が主人公として登場する映画は
    ご覧頂いた『名もなき絆』の1本前の短編『静かなる国』です。
    あれは17年前からの4部連作になっており『名もなき絆』が最新ですが『静かなる国』も、コロナ真っ最中での青幇の日本での一幕を描いています。
    https://video.unext.jp/play/SID0065267/ED00350273

    1. 高橋様

      私のくだらない質問にも真摯に答えていただき、本当にありがとうございます。このお返事を以って高橋様の投稿は終わりと言う事で残念でなりません。(私としてはもっと知りたいというのが現状です)

      深田氏の青幫話についての高橋様の見解も承知いたしました。反論・抗議するに値しない「トンデモ情報」であると考えていらっしゃるのは理解できましたが、深田某氏は話し方が上手いためなのか、そんな「トンデモ情報」を信じる人が数多くいるのも事実で、私のブログを読む人の数十倍、いや、数百倍もの影響力がある人物であり、論調でもあると私は考えております。実際にYouTubeでは登録者数10数万人と、所謂中堅レベルのYouTuberとも言える存在でございます。
      いずれにしても、反論するに値しない話との事ですので、高橋様に1点お願いと言うか、教えていただきたい事があります。

      彼女は「青幫のトップはWinbond(華邦電子)社のトップ「焦佑鈞」氏である、と何度も明言しておりますが、こちらは「そんな事実はない」と言う認識でよろしいでしょうか?
      出典元URL
      http://fukadamoe.blog.fc2.com/blog-entry-4179.html

      いずれにしても、高橋様からコメントを頂き、自分の見識の狭さ、情報分析能力の未熟さを実感したのは事実であり、その道のプロの方からご指摘いただけたことは本当にありがたい事だと考えております。

      本日退勤後、ぜひ『静かなる国』を視聴させていただきます!!今からワクワク感でいっぱいです。また、新作等が出ましたら、お知らせいただけると幸いです。高橋様、本当にありがとうございました。

  6. 八度様

    貴殿からの最後のご質問に、iPhoneからの送信で回答しましたが
    ここには表示されないようでした。
    念のために、再度、ご質問の件のみ回答します。

    青幇のトップは華邦電子のトップの焦佑鈞という方ではありません。

    深田某氏は、青幇についての「創作」を自分の著作などの商材にしているようですが、このようなことを公言している時点で、彼女(またはその情報源)が、青幇に関してまったくの無知で、おそらく実際のメンバーをひとりとして知らないことも明白です。

    日本の皆まさにおかれましては、深田某氏の青幇の「おはなし」は漫画だと思って娯楽として楽しんで頂ければ良いかと思います。

  7. 八度様

    ※ このメールからは承認、公開はなされないようお願いします。

    私へのさらなるご質問があれば、このコメント欄ではなく、私への直メールであれば、お答えできる範囲で回答致します。
    (貴殿では私のメールアドレスを保存済みかと思いますので)

    1. 高橋様

      迅速なお返事、誠にありがとうございます。青幇のトップが華邦電子のトップの焦佑釣氏ではない、ということが分かっただけでも私的には大収穫です!本当にありがとうございます。
      そうですね、深田某氏の話は「娯楽」として楽しみむのが一番ですね。
      今後、何かあった際はメールさせていただきますね。
      高橋様からコメント頂けたこと、貴重な事であり、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!!

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