玉子チャーハンありがとう、と書き込み10日間拘留!

  皆さん、映画は見ますか?今、中国では「長津湖」という朝鮮戦争の戦闘の一つ「長津湖の戦い」をテーマにした映画が大ヒットしているという話を聞きます。見てください、映画に感動してカップルがエンディングに敬礼している姿も見かけられる程です。

https://twitter.com/TwtVideoOfChina/status/1445251589476950020

2日間で興行収入が6億元(約100億円)にも達するなど、人民解放軍賛美の映画が流行る雰囲気があるという事が読み取れますね。この映画をきっかけにして中国人民が朝鮮戦争の真相を知ろうとする動きも出ているようです。


中国にはグレートファイヤーウォールと言われるインターネットの万里の長城のような仕組みがあるので、一般人が触れる朝鮮戦争に関する情報は中国政府の都合の良いような情報にしか触れられないと思いますが、やはり中には長城の壁を超えて海外の情報にアクセスする人民もいるわけで、そんなネット民が10月7日、中国版Twitterと呼ばれるWeiboのコメントに
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寒戦での最大の成果は玉子チャーハンだな。玉子チャーハンありがとう!もし玉子チャーハンが無かったら、我々はチョーセンのようになってしまう。まぁ、今もほとんど変わらないけどね

※後ほど説明します

という書き込み、翌日このネット民は南昌市公安に「アメリカに立ち向かい朝鮮を援助した人民志願軍の勇気を侮辱する言論であり、社会に悪影響を与える」として10日間拘留されました。

まず、コメント内にある「玉子チャーハン」ですが、これは毛沢東の長男の毛岸英を揶揄しているのは、歴史好きであれば常識かと思います。それで朝鮮戦争で中共は約300万人弱と言われる部隊を朝鮮半島へ送ったと言われております。ちなみに最前線で戦っていたのは、国共内戦に敗れて台湾に逃げ込むことが出来なかった国民党の残党だと言われております。ですので、結構人海戦術で人間の盾として使われたとも言われておりますが、当時もそういう噂があったので、そう言われないために毛沢東の息子、毛岸英を前線へ送り、彭徳懐(ほうとくかい) 司令官のもとで戦ったと言われております。


そして1950年11月下旬、連日アメリカ軍はナパーム弾を使用して、爆撃を行なっていたので、彭徳懐 司令官は日の出前までに朝食を食べ終えろ!という命令を出しておりました。つまりは日の出後は全ての部隊で調理をしてはいけないという命令ですね。それは、調理の際に煙が出てしまい、その煙を見て米軍機がナパーム弾を落とすからですね。それで、運命の11月25日、毛岸英は、玉子チャーハンがどうしても食べたかったみたいだったのですが、空が明るくなる前に起きる事ができなかった当然先ほどの命令があるため、チャーハンなんて食べられるわけがありません。ちゃんと朝早く起きれば良かったのでしょうが、お坊ちゃまだったんでしょうかね、チャーハンを食わせろと言いだしたんですね。もちろん部下は、彭徳懐の命令があるから作れませんよ~、と断ったのですが、「俺を誰だと思ってるんだ、アメリカに立ち向かい朝鮮を支援している毛岸英だぞ、毛沢東の息子だぞ」と言う訳ですよ。そう言われてしまうと部下としても逆らう訳にもいかず、火を起こしてチャーハンを作ろうとするんですが、煙が出てしまうんですよね。

あっ、と思った時には6機のアメリカとオーストラリアの軍用機がやってきてナパーム弾をピュー、ピュー、ピューと落していて、毛岸英はお亡くなりになってしまうんですよね、

これが有名な玉子チャーハン事件と言われている訳であり、あまりにも不名誉な死に方だという事で長年封印されていたし、今でも場合によってはNGワードになっているため、冒頭に出て来たネット民は10日間の拘留という目に遭ってしまったわけであります。

  しかも最近習近平総書記が毛沢東思想を復活させようという動きもあるといわれているじゃないですか。更には毛沢東は彼の人生で朝鮮戦争について語る事は少なかったと言われております。何百万人もの兵を派遣しても勝てずに更に玉子チャーハンとなると、毛沢東にとっては、恥ずかしい経歴となるわけですし、今回冒頭の「長津湖」が大ヒットした理由がアメリカに勇気をもって立ち向かった人民志願軍の姿に感動しているからですよね。そんな雰囲気に玉子チャーハンを持ってくると、雰囲気台無しになってしまうから、こんな書き込みすら身柄拘束に至ってしまうのであります。

ちなみに、「寒戦」という言葉も出ておりますが、これは寒いという漢字と韓国の韓が同じ発音であるため、韓半島での戦いという意味があるのと同時に、極寒の地である満州、北朝鮮の冬でも戦ったという意味も含まれております。しかし、玉子チャーハンと一緒に出てくると言う事は、冬の戦いにおいて、多くの兵士が凍死したということを指していると当局に判断されたと言われております。


ちなみに、玉子チャーハン事件とは言われておりますが、当時はアメリカの軍機がやってきて爆弾を落とされオフィスで死んでしまったとしか公表されておりませんでしたが、その後彭徳懐の部下であった楊迪という人物の回想録で初めて、その原因がチャーハンであると公表されたわけです。しかも玉子チャーハンではなく、チャーハンとだけ記されておりました。それはなぜかと言うと、外国人貨幣が存在した中国をご存じの方は知っているかもしれませんが、当時玉子というのは貴重で、私の友人の彼氏が中国人なのですが、1970年代80年代頃までは卵なんて誕生日の時にしか食べられないような貴重な食べ物だったわけです。しかし2002年、2003年頃に、チャーハンではなく玉子チャーハンに変更されていた訳であります。
つまりは、みんなが文化大革命やその後のようなひもじい生活から経済が発展した2000年代前半であれば、食べ物もろくに食べられない戦場の最前線でさえ、そんな贅沢な卵を食べられた、つまりは毛岸英は特権階級だという批判は出ないであろうと判断して「玉子チャーハン」へと変更されたと言われております。また当時、卵は栄養を補充する補助食品的な意味もあったので卵を食べられるのは病人と怪我人のみであり、健常者であった毛岸英が卵を食べたというのは軍紀違反になるため、長年玉子チャーハンには触れられておりませんでした。
また一説にはチャーハンでは無くて焼きリンゴだという説もありますが、その辺は定かではないものの、煙が上がったために爆撃されたというのは事実なようです。

※この話は台湾メディアで語られていた事なので、話を盛っている可能性があります。エンターテイメントとしてお楽しみください。

ちなみにこれ以外にも、朝鮮戦争では人民志願軍約100万人が戦闘での死亡や餓死や凍死したと言われておりますが、「氷彫刻連隊」という言葉も、1950年11月に多くの連隊が匍匐したまま凍死したという事故というか、失敗した作戦もあり、現在共産党はこれを勇気の象徴だとたたえておりますが、ある経済評論家は軍隊全員凍死を招いた愚かな行為だと批判したことで拘留されたというニュースもありました。

いずれにしても、現在の米中関係にイラついている中国人民がこの「長津湖」の映画を見てストレスを発散しているのは読み取れるわけですが、この映画をきっかけに朝鮮戦争を調べようとする人民が出てくるのは当然で、朝鮮戦争の失敗を人民に見られないようにするため、当局が映画に関するSNSの投稿に目を光らせるのは、当然の流れかと思います。

いやぁ、自由に言論ができるって本当に素晴らしいものですね。それではまた!

2021年10月15日 編集・翻訳(八度妖)

YouTubeでも同じ内容を配信しています。

10月10日、中華民国台湾の国慶日で炎上?!

八度妖でございます。

自民党の衆議院の杉田水脈議員が先日Twitterで


先日、ホテルオオクラで行われた台湾双十国慶節 祝賀式典に参列いたしました。
今年は台湾建国110年

というツイートをしましたが、これが炎上というか台湾人と台湾好きの人から多くの指摘を受けておりました。

 それは何か?というと建国110年というと110年前、つまりは1911年、明治44年の話になりますが、その頃の台湾は既に日本の領土だったという揺るぎない事実。そして何より、台湾はそもそも現在、中華民国という亡命政府に乗っ取られている状態であり、建国できていない状態であるのに、台湾建国110年とは何事か!という指摘であります。

※これはあくまでも「台湾独立派(以下「台独」という)」の考えで、「国家」について異なる定義を持っていれば異なる見解があります

  つまり、杉田議員は勉強不足でこの辺の歴史があやふやなのか、はたまた中華民国イコール台湾と考えているのか、それともツイッターという文字制限のある投稿であるため、歴史的事実である「台湾に存在する中華民国の建国110年」を指しているのか分かりませんが、この投稿を見た台独と言われる人たちから指摘を受けていました。

まぁ、これは勉強不足や認識の違いということであれば、これから学んでいったり釈明すれば良いわけで、特に問題視する必要はなかったのですが、これに火に油を注ぐ形となったのが、台湾の実質的な大使館的役割を担う台北駐日経済文化代表処のこのツイート

https://twitter.com/Taiwan_in_Japan/status/1447004469502177280

  公的機関であるアカウントが先ほど申したように110年前は台湾は日本の領土であったにも関わらず、このようなツイートをしたことが大きな問題だと私は考えるわけであります。
これが仮に「中華民国、110歳になりました」なら、炎上する事は無かったと思います。

 iPhoneで書き込みをしている所をみると、恐らく台北経済文化代表処の広報担当の人が何も考えずに投稿したか、皆に議論してもらいたくて炎上商法的にこのような物議を醸す投稿をしたのか分かりませんが、台独の人から「110年前は台湾は日本だった」とか「中華民国のことだろ!」といように非難囂々であったわけであります。


まぁまぁまぁ、ここまでは例年10月10日なると恒例とも言える毎度見かけるやり取りなので取り上げるまでも無かったのですが、今回取り上げたいのは、

「台湾建国おめでとう」とか「台湾の誕生日おめでとう」

というコメントに「違うよ~!」という指摘に対して苦言を呈す人たちが出てきたことであります。


「お祝いムードなのですから、指摘するとにわか台湾ファンやちょっと台湾に興味を持っている人たちはドン引きするぞ」

とか

「指摘ばっかりしていると日本の極右団体のように台湾独立派は過激な勢力だというイメージを持たれて、台湾独立のためにならないぞ」

というようなコメントでございます。

※特定を防ぐため、表現は少し変えております。逆恨みされても困りますからww

私は最近Twitterで色々と嫌がらせを受けており、嫌がらせをする人たちは所謂民国派、ちょっと汚い言葉で表現すると中華脳と呼ばれる「中国大陸と台湾を統治するのは中華民国である」という考えを持つ人々が多いのですが、この人達から言わせると、私のTwitterやYouTubeでの主張は日本の極右団体や某宗教の過激派原理主義者と同じである、亜細亜新聞CHはやばい台独だ、とまで言われております。

  言論の自由が認められている日本や台湾では、考えの違いがあるのは当然で、「なるほど、そういう見方もあるんだぁ、一般人はもしかしたら台湾独立派のことをそういう目で見ているかも」と気づかされる発言だったことは、有難く思います。実際にこういう意見をみて「あれ?私の言ってる事、小難しすぎないか?」と考えるようになり、少しでも興味を持ってもらえるようにアバターに変えたり、「入門編」というような紙芝居風の動画を作ったりするようにしました。

ただ、先ほど述べた所謂民国派の人たちとは考えが離れすぎているので、まぁ正直どうでも良い存在なのですが、台独を支持する人たちの中にも一部ですが、指摘をすることに苦言を呈する人たちがいたことがショックというか、気づかされる部分があったなぁと思う訳です。
そこで気が付いたのが、台独支持にも軽めの人とガチの人というように分かれており、軽めの人たちは事なかれ主義や中華民国という器で国家運営されている現状を見ましょう、という主張をもっているということです。ちなみにガチの人というのは、🇹🇼国旗は忌々しい、中華つまりは中国的なイメージは勘弁してほしい、国民党は祖国へ帰るべきだ、というような主張をもっております。

で、台湾110歳という言葉は明らかな誤りでもあるにも関わらず、軽めの台独支持者にとってみれば「指摘すること」は台独のイメージを悪くするという考えを持っていたということが気づきでしたね。

  恐らく、急に人気が出て来たアイドルににわかファンがわらわらと出て来た際に、昔から応援していたファンがにわかファンの言動の揚げ足を取り「これだからにわかは困るんだよね」という状況、つまりはガチなファンは怖いというイメージを持たれることを懸念しているんだと思います。それに近い例は着物警察と呼ばれる人たちなのかもしれませんね。

着物(台独)を普及させたい、それには多くの人に知ってもらわないといけない、でもガチの着物勢力(台独勢力)の人たちは誤った着方(認識)をしていると余計なお世話で指摘してくる、そうすると着物(台湾)に興味を持っている人たちが委縮して結局は着物(台独)の普及にならない、というふうになることを台湾独立を軽~く支持している人たちは恐れているんだと思います。

※着物警察なんてガチ着物勢力の中でもほんの一部なんですけどね。

その気持ち、確かに分かります。ですが、悪い言葉で表現すると、テニスを普及させたい、テニスが上手になりたい、練習が一番大切というガチのテニス同好会と仲間とわいわいすることが目的、それでテニス好きの人が多くなればいいなぁ的のノリのテニス同好会みたいな感じでしょうかね。一般社会に於いてはそれでも大丈夫かもしれませんが、今回は政治的な要素や歴史的な要素が孕むため、このような事なかれ主義、波風を立てない主義、和気あいあい主義はダメで、特に誤りの指摘に苦言を呈すことは誤った認識を広げかねないのでやってはいけないと私は考えるわけです。ですが、

例えばですよ

某隣国人が

「我が国は8月15日に日本に勝って建国したんだ、マンセー」

という意見に対して「おめえ、そもそも勝ってないだろ」と指摘することはまっとうだと私は考えるのですが、そんなコメントに対して

「いやいや、某隣国人がめでたい、と言ってるんだから、そういう指摘は控えなさいよ」

と指摘を批判しているように聞こえてしまうんですよね。歴史的要素が入っている以上、誤りは指摘しなければ、某隣国と関係がこじれたように、台湾が中華民国に不当に統治されているという事実をどんどん指摘して行かなければ、真の台湾独立は遠のくと思い、今回動画にしてみたんですが、これって私のひとりよがりですかね。皆さんのご意見、聞けたら嬉しいです。


 もちろん、教育方法、ダイエット方法など、この方法が絶対である!ということはあり得ないので、台湾独立についても、様々な方法で成し遂げようとする人たちがいるのは確かですが、「台湾独立」という同じ目標に向かっているはずなのに、「お前のダイエット方法は厳しすぎるから失敗するぞ」と言うのは、小さな親切なのかもしれません。しかし、私のようなガチの台独派が公序良俗に反していないし、ちょっと口うるさい事かもしれませんが、歴史的事実と違う事を指摘する事は何ら問題ないと考えておりますので、この小さな親切は大きなお世話にもなりかねないと最後に言わせていただいて動画を終わりたいと思います。あくまでも一個人の意見で、目標は台湾の真の独立であることには変わりありません。

※軽い台湾独立支持者を批判する意図はありません。意見が異なる、でもお互いに別々の方法で目指しましょうということを伝える文章です。

2021年10月13日 編集(八度 妖)

https://youtu.be/eJ4qatDwdT0
同じ内容をYouTubeでも公開しております。

恐るべし!武力威嚇だけではない中共の対台政策

ここ数日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に解放軍軍機が百数十機進入してくるというニュースが日本でも報道され、YouTubeでは「台湾有事」、「中台全面戦争」という物々しい言葉を目にすることが増えましたが、その多くが日本メディア、欧米メディア、中国メディアからの情報を元に分析しているものが多いように感じられます。台湾メディアはどのように発信しているか?というと、正直日本や欧米メディアと殆ど変わらない部分が多いのですが、一点だけ違うのが国内情勢も交えながら伝えているという点です。

日本や欧米メディアに関しては武力的な部分を中心に伝えておりますが、台湾国内においては、国民党の動きを交えて伝えているという点が異なるかなぁと思い、ブログにしてみました。


レビュー数を稼ぐには台湾と中国はバチバチに火花を散らして~、いついつ戦争が開始する~、みたいな内容はレビュー数が伸びるのですが、私はそれよりも知ってもらいたい事、つまりは武力よりも脅威に感じることに焦点を当てたいと思っております。

それは

合法的に台湾の国防能力を
弱めようと動いている

ということです。

本題に入る前に、台湾国防というと、現在はF16VやM1A2Tエイブラムス戦車を大量に買ったり、国産の潜水艦やミサイルを開発したりと、中国の武力威嚇に対して莫大な予算をはたいて対策を取っている状態であるのは皆さんご存じかと思います。焼け石に水、という声もあるものの、これはやるべきことだと私も思います。しかし、中国国民党は、これだけ差が開いた戦力差を埋めるよりも、中国と仲良くして刺激をしないようにすることこそ台湾が生き残る道だ、みたいな主張をしているわけでございます。なんか日本でもよく耳にする主張に似ていますよね。しかし、本当の中国の姿を知っている人にとっては、約束を守らないような相手にこのような主張は非常に危険であることは、ご理解いただけると思います。最初は仲良くしていてもある日、突然態度を変えて襲い掛かって来るのが中国様なのでございます。

さて、話を元に戻しますが、武力威嚇をすれば、太陽と北風の話のようにすればするほど、台湾側が軍事力を強めようとするのは中国側も分かっている訳です。では、どうやって国防能力を低く出来るか?というと、先ほど申した国民党の主張のように融和路線を広める事と、国防に関わる役職に自分の都合の良い人物を就かせるとうことになりますよね。

では、実際に何をしているか?というと、日本では殆ど報道されておりませんが、現在与党民進党を支持する台湾基進という政党があるのですが、その政党の国会議員に相当する立法委員である陳柏惟さんに対してリコールを問う住民投票が10月23日に行われます。以前「3分で分かる台湾政党」というYouTube動画でも述べているのですが、台湾の国会の113議席のうち台湾基進はたったの1議席しかないので、大した動きではないと思うかもしれませんが、この陳柏惟さんは立法院では、外交、海外邦人、ここでは台湾人ですけど海外邦人に関する業務、国防、退役軍人に関する法案と予算に対してアドバイスや審査を行う「立法院外交及び国防委員会」のメンバーなのです。この委員会は、現在与党民進党が6議席、野党国民党が5議席、台湾基進が1議席、無所属のフレディ・リムさんが1議席となっております。つまりは、陳柏惟さんのリコールが成立すると、その議席が空き、仮に国民党が議席を確保すると、フレディ・リムさんがどちらに投票するかで方向性が変わってしまうという事態になるわけであります。そして、現在フレディ・リムさんに対するリコール運動も国民党主導で行われており、リコール署名が目標数に達するかが注目されている訳であります。

ちなみに、もし10月23日に台湾基進の陳柏惟さんのリコールが成立すると、その選挙区、台中市第二選挙区では誰が立候補するか?というと元々国民党の基盤であった顔寛恒という国民党の議員が立候補して当選するだろうと言われております。顔氏については色々と言いたい事はありますが、一言でいえば当選したらいけない政治家とでも言っておきましょう。

で、2020年の選挙では陳さんの得票率は51.15%、顔氏48.85%と僅差である為、仮に民進党もしくは台湾基進が別の候補者を立てても、当選する確率が低くなると言われております。そうすると先ほど申し上げましたが、国防と外交に関する事項を審査する委員会は6対6+フレディ・リムさんにすることができるわけですし、フレディ・リムさんの選挙区、台北市第五選挙区においてもフレディさんの得票率44.913%、国民党候補が41.9419%と僅差であるため、この選挙区でもリコール署名が目標数に達して、その後の選挙でリコールが成立するとその後の補欠選挙は国民党候補者が有利になると言われております。

もし、陳柏惟さんやフレディ・リムさんに対するリコールが成立し、国民党候補が補欠選挙で当選すると、今後「アメリカからF35を購入する予算を成立させたい」とか「国産ミサイルの開発費を増やしたい」というような予算案が通らなくなる可能性があるわけでございます。つまりはこういう点から台湾の国防能力が危なくなるという見方をお伝えしたかったわけでございます。

台湾独立派議員を罷免しようと躍起になっている中国国民党

戦後から1980年代までは中国国民党と中国共産党は犬猿の仲、隙あらば国民党は中国大陸を奪還したいと考えていたのですが、今や民進党を倒す為ならなりふり構わないという姿勢になってしまい、中共と組んでまで民進党を倒そうとしているわけなのであります。そして現在、先ほど述べた陳柏惟さんとフレディ・リムさんに対するリコールを成立させようと、メディア、特に赤いメディアや国民党寄りのメディア、台湾では青いメディアと言いますが、赤と青のメディアでは彼らに対するデマや歪曲した情報をバンバン流して、政治に興味を持っていない層、つまりは政治を勉強しようとしない層に対して印象操作を行なっております。もちろん民進党寄りや台湾独立派的なメディアはそれを打ち消すような報道をしているわけですが、こういうのってインパクトがある話の方が人々は興味を持つんですよね。

例えば、陳柏惟さんが「ドラッグを合法化するべきだ、と過去に発言した」というような報道すれば、政治に興味ない人は「陳さんはなんて悪い奴なんだ」と思うかもしれませんが、実際の所「医薬用などの薬物、例えば医療用大麻等は合法化するべきだ」と発言していたのを切り取っているのが分かるわけであります。医療用大麻が良いか悪いかは、ここでは議論しませんが、このような手口でリコール賛成!という票を集めようとしているのが国民党なのであります。また、その背後には赤い影があるとも噂されております。なぜなら、陳柏惟さんリコールを促すこのような看板が台中市内のあちこちに建てられており、相当な資金がないとこのような看板を立てる事が出来ません。また看板の背景色は真っ赤にしてあるという部分が国民党らしいなぁと思う訳であります。つまりは、反中共的な思想を持つ台湾独立派と言われる有権者に対しても、陳柏惟さんは赤いというイメージを持たせ、少しでもリコール賛成票を得ようとしているわけであります。これなんかは、反日感情を持つ人が多いと言われる所謂外省人、特に高齢者なんかですね。これは旭日旗をイメージできるポスターですからね。補足しますと、旭日旗イコール軍国主義、侵略の象徴だというのは、あの國から台湾に入ってきたものが多いと言う事付け加えておきますし、一般的な人はあまり興味ないとか、そうだと思っていても口にしない、まったくそう思わないというように様々な考えがあるので、決して「台湾人は旭日旗に対して、マイナスイメージを持っている、とか全く問題ないと思っている」というように決めつけはしないでください。それに今回の話題とは逸れる話になりますし。

さて、最後になりますが、話を戻しますと、今や台湾に対する中共の武力的脅威は日に日に増して、民主主義国家がそれに対応して戦艦や空母を派遣するなど、台湾海峡や南シナ海、東シナ海に緊張が高まっていて、YouTubeなどではそれに関する情報が結構挙がっておりますよね。結局は武力の均衡が崩れると武力行為が行われると言われているわけですので、現在台湾に対して威嚇しつつ、台湾国内では国防能力を高める事を阻止しようとしている動きがあるという点で今回お話しさせていただきました。ちなみに中国様ですが、国内の不満がなければ、温和にただ単に台湾の国防を落とすことに全集中すればいいのですが、国内は国内で不満があるため、武力威嚇をすることで国内向けの宣伝となり、ガス抜き的な要素でやっているという見方もあるようです。

たかだか1議席のリコール選挙、とお思いでしょうが、中長期的な視点で見ると、結構恐ろしい動きがあるということがお分かりいただけたかと思いますし、日本の報道ではここまで踏み込んだ報道をしている大手メディアは無いと思っております。このブログでは基本的な方針として日本のメディアでは報道されていない台湾情報を発信していこうと思っております。

2021年10月8日 編集・翻訳(八度妖)

YouTubeでは、図も用いながら解説しております