浙江財閥・青幇が今も活躍していると思っている人へ

はっきり言います。そんなのは台湾の事を知らない事に付け込んだファンタジーな物語であります。では、日本人でも分かるように私もちょっとしたファンタジーな物語を作ってみました。


  三河出身の徳川家康(旧称 松平元康)は、群雄割拠の戦国時代を生きた武将である。しかし1590年、当時の権力者豊臣秀吉の権力には勝てる状況でなかった徳川家は故郷を離れ関東へ移封を命じられ江戸を拠点とすることになったが、その後徳川家は江戸から権力を奪還し250年間に渡り栄華繁栄を極めた。その間、全国からの献上品などがあり、その富の総額は400万両、現在の価値にして20兆円もあると言われた。しかし幕末に薩長を中心とした新たな勢力に負け、政権を朝廷に奉還したが、その後も人脈と資金を活かして、現在に至るまで日本のディープステートとして、日本の政財界を牛耳っている事を知っている日本人は非常に少ない。

  例えば、1990年代に首相になった細川護熙氏の先祖をたどると徳川家康に行きつく
  また、
・元貴族院議員の本多 忠敬子爵
・日産自動車創設者の橋本増治郎氏
・丸善元社長の小柳津要人氏
・鐘紡2代目社長の津田信吾氏
・東建コーポレーション創設者の左右田稔氏
・トヨタ自動車会長の内山田竹志氏

らは徳川家康の出身地でもある三河(岡崎市)であることから、今も尚 徳川三河財閥の力が日本の政財界を牛耳っている事が明らかである。

  また大衆の心を掴むのに適している芸能界においては、徳川家康の改名前の姓「松平」も大きな影響力を持っている。例えば松平健 氏のように老若男女から好かれる俳優は、芸能界でも大御所と呼ばれており、ここにも徳川家の影響力の大きさを伺い知ることができる。


 こんな与太話、日本人であれば「ちょっとこじつけが強引すぎるよ」となることでしょうが、登場人物が外国人となると、なんだか妙に説得力があるように思えてしまうのが不思議だ。その最たる例として挙げられるのが、最近ネット社会で話題の「青幫(チンパン)・浙江財閥」ではないだろうか。祖先の出身地が浙江省というだけで、清朝末期・中華民国時代に中国で暗躍した秘密結社で、(ある著名人の話では)資産総額7兆円とも言われる財産を有していたと言われる青幇(チンパン)の一味であると言われているのがTSMC会長のモリス・チャン(張忠謀)氏。そして先祖が浙江省出身でもないにもかかわらず、何らかの原因で青幇の頭領になっている焦佑鈞氏とその家族。他にも鴻海精密工業創設者の郭台銘(テリー・ゴウ)氏もチンパンの一味と言われている。

  しかし、徳川埋蔵金を見ても分かるように、その財産が大政奉還後もなおどこかに存在していると言われているが、確かな証拠がない。同じように浙江財閥の7兆円といわれる財産も果たして本当に国共内戦に敗れて台湾に逃亡した秘密結社のメンバーが、今のように電子化されていない財産を台湾へ持ってくることが出来たのかも定かでない。国共内戦で国内の貨幣が変わったのであるから、巨額な資産を台湾に持ってくるとしたら有価証券ではない金の延べ棒等のような形しかないのであるが、7兆円規模の黄金が台湾に持ってこられたという記録は私は知らない。

  ちなみに確かに浙江財閥の生き残りがいることは、台湾経済界でも話はある。例えば台湾産自動車を製造する「裕隆集集団」が浙江財閥の生き残りだと言われているが、総資産200億元(約700億円)と、台湾を裏で牛耳るというには少々物足りない額である。
(過去に浙江財閥がない、と発言したかもしれません。それはここにて訂正いたします。)

  青幇(チンパン)や浙江財閥等の秘密結社に「ロマン」を求めて、一般社会で話されているストーリの逆張りをした主張をするのはファンタジーとしては面白いが、このように強引な人物・背景設定に疑問を感じない或いは感じても無視してしまうのはあまりにも滑稽であると台湾在住歴7年、台湾とビジネスをして20年になる私から老婆心ながら指摘させていただければと思う。

2021年2月13日 編集(八度妖)

顔を隠している理由

  私はYouTube活動をしている上でサングラスにマスク、更には帽子をかぶりながら行なっております。この最大の原因は

容姿に難あり

だからであります。それと、中共や中国国民党(以下KMT)支持者、そしてそれらを擁護する所謂五毛党と言われる人からの誹謗中傷もあり、身元が特定されにくくするため、という理由もあります。

  ただ、最近では、ITビジネスアナリストを名乗る影響力のある女性(以後F氏とする)の主張に対して指摘した動画とブログを公開したからなのでしょうか、その女性の支持者らしき人から以下のようなコメントを頂く事が多くなってきました。

F氏は正々堂々と顔を晒して勇気をもって発言しているが、八度妖は顔を隠しているのでまったく信用できない

顔を晒さないでF氏を誹謗中傷するのは卑怯である

台湾をわかってないのはあなたの方です。あなたの話を信じてほしいなら、まず深田さんみたいに顔を見せて。

  いやいや、冒頭にも述べたように容姿に難ありですので、顔を晒して話しても猥褻物陳列罪となってしまいます!


  さて、冗談はさておき、顔を晒し、実名で活動する事は本当に素晴らしい事ですし、特に中共に関する批判をすることは大変勇気のいることです。私には残念ながらそんな勇気を持ち合わせておりません。
  というのも、中共やKMTの言論弾圧のやり方と言うのは、弾圧の対象となる人物本人だけでなく、その家族や親戚、友人も対象とする卑劣なやり方であります。私自身が何らかの制裁を加えられるのであれば私も顔を晒し実名で活動をしても全く問題ありませんが、大切な家族・親戚・友人に対しても制裁が加わる事は避けたいと思っております。
  ですが、中共の脅威を皆さんに伝えたいという活動もしたいとなると、どうすればいいかと考えた末に至ったのが現在の顔を隠してハンドルネームで活動するというやり方であります。言い訳じみた主張かもしれませんが、中共やKMTの恐ろしさを肌で実感している身としては、こうせざるを得ない事ご理解いただきたいと思うと共に、覆面姿がNGで顔晒すことがOKということについて、少しばかりか反論したいと思います。


  実際5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のような巨大電子掲示板では匿名で書き込まれ、無責任な発言が多くみることができるので、匿名や顔を晒さない人物による発言に対する印象はあまり良いものではないかもしれません。 

しかし、香港の「逃亡犯条例反対」のデモ活動をご覧になったことがありますか?彼らの多くはマスク姿、慎重な人はサングラスも着用していますよね。私に顔を晒せという人は、そんな香港人に対して「お前ら、顔を隠して抗議せずに、顔を晒して抗議活動やデモ活動しろや!」と言ってください。

マスク着用は催涙弾から身を守るためだと主張する人もいますが、マスクでは何ら効果がありません。あくまでも中共政府によって人物特定をさけるためであります。写真は2019年撮影

  ただ、彼らは政府に対する抗議であって八度妖はF氏個人を誹謗中傷しているではないか!と言うかもしれません。確かに、先ほど紹介したようなコメントを書き込む人は、F氏に対する動画やブログを見て、「顔を晒さないのはフェアじゃない」とおっしゃるでしょうが、F氏に対する動画やブログ以外にも、私は中共・KMTに対しても抗議をしております。F氏に対する情報発言の際は素顔を晒して、中共・KMTへの抗議の時は顔を隠す、なんてことをしたら、結局中共・KMTに素性がバレてしまうではないですか。私の目的は「多くの日本人に中共(KMTを含む)の脅威を知ってもらいたい」というものでありますから、わざわざF氏の主張を反論するために素顔を晒す訳にはいかないのであります。申し訳ございません。

  また私はF氏を誹謗中傷した覚えはありません。F氏に対しては、F氏の主張する内容を指摘しているだけです。誹謗中傷している、というのであれば、その該当するであろう部分を教えてください。どこが間違っているのか?を言わずに、抽象的に、「八度妖の言う事は信用ならない」はあくまでも主観的・感情的なものであります。もう少し客観的、論理的なご指摘を頂けると幸いです。


  次に、YouTubeは動画ということで視覚的な要素が大きい媒体です。しかし、YouTubeで言論活動をしている人は様々で、F氏のように素顔を晒して活動する人もいますが、顔を隠しながらする人もいます。例えば、私の貴重な情報源である妙佛DEEP MAXさんとか、さささのささやんさん、あとはあまり閲覧はしていないのですが、有名どころとしてカッパえんちょーさん、また私は個人的に偽情報を時々発信するので参考程度にしかみておりませんが、孫向文氏や闇のくまさんなどですね。そして最近ではアバターを使って活動する所謂Vtuberと言われるチャンネルも増えてきました。顔を隠していたり、Vtuberを信用していませんか?

  F氏を誹謗中傷したと仰る方は、そういう情報も信用していないのでしょうか?恐らくなのですが、自分が信用できると思った人に対して否定的な指摘があったために、指摘した人に対して不快に感じて“感情的に”信用できないと思っているのだと考えられます。例えば、動画であれば、F氏は全世界の航空業界が大赤字の中、台湾の中華航空とEVA航空だけが黒字なのは中共とズブズブだと主張したことに反論しましたが、私の反論が間違っていることを指摘したうえで、「信用できない」というのであれば、私も反省するべきだと考えますが、そういう事を述べずにただ単に「信用できない」という方が説得力がないと思います。


  そして、YouTubeは視覚的な要素が大きいですが、Twitter、ブログ、そしてメディアのWeb記事についても顔を晒して活動する人は少数派だと思います。例えばTwitterではハンドルネームで顔を晒さずに数万人、数十万人というフォロワーを得て言論活動をしている人が結構いますが、そういう人に対しても「お前は顔を晒していないので信用できない!」と言っているのでしょうか?

  こういう時に見るべきこととしては、主張している内容に信憑性があるのか?という部分だと思います。例えば青幫(チンパン)という言葉が出てきますが、果たしてそのような組織は存在するのか?ということをネットで調べてみては如何でしょうか。もちろん、ネットに出回っている情報が正しいとは限りません。例えばWikipediaなんかも意外といい加減な内容が存在したりしていますし。ましてや中共政府の発表する数値、特に経済指標や例の疫病関連のデータなんて信用ならないのですが、少なくとも今の日本政府、台湾政府、米国政府の公式発表は信憑性の高いデータだということにしないと何の分析もできません。
  いずれにしても気になる単語があったら調べる。調べたうえで確証できないのであれば、別の人の意見・考えも参考にしてみるという作業が必要だと考えます。

  そうしたことを行なったうえで、私の主張が間違っていると感じたのであれば、F氏のいう事が正しいと捉える事は問題ないと思います。ですので、まず私に顔を晒せ!と仰る方は、客観的なデータ・証跡を提示したうえで、コメントしてくださると私も改善できますので、ご協力の程お願い申し上げます。

台湾を牛耳る「青幇(チンパン)」って何?

以前台湾に対する4つの疑問の2つを解説しました。
1つ目が、なぜ福島県など5県の食品輸入の禁止をしているか
もう一つ目が、なぜ台湾は尖閣諸島領有権の主張をしているか?

もし興味がございましたら、タイトルをクリックしていただければと存じます。

  さて、今日は、台湾マフィアの青幇(チンパン)について解説いたします。

  結論から言うと、

台湾には「青幇」というマフィアは
既に存在しておりません。

厳密に言うと、「中華安清総会」という組織になって細々と活動を行なっているだけのようです。ただ、この中華安清総会についての情報があまり入って来ませんし、台湾人の友人・知人、会社の取引先に中華安清総会について聞いても「知らない、聞いた事すらない」という回答でした。また青幇についても聞いてみても「知らない」とか「なんか上海にそんな組織が昔あったね、それがどうかしたの?」と現代台湾にはそもそも存在しないのになぜそんなことを聞くんだい?というような反応でした。

ただ、日本のSNSでは、なぜか青幇という組織が独り歩きし、台湾の政治経済だけでなく、日本やアメリカ、チャイナなども裏で牛耳っているという、私にとっては「陰謀論」的な話をあちらこちらで耳にするようになりました。

  私は台湾に10年弱住んだことがあり、その後も台湾と関わりのある仕事を10数年やっておりますので、一般の日本人よりは少しだけ台湾事情が分かっていると認識しておりますが、SNSで「青幇」という単語を初めて聞いたので、調べてみたところ、冒頭で結論を申し上げたようにそんな組織は現代の台湾では存在しないという結果に至りました。

では、なぜ青幇という組織が台湾を動かしているか?という説が日本で広がっているかと言うと、とあるインフルエンサーが青幇という台湾の闇組織/秘密結社が中共とグルになって日本の安全保障を脅かしているという論評を発表し拡散しているからであります。

青幇とはどんな組織なのか?今はどうなっているかと言う流れを本当に簡単ですが、ご紹介してまいりたいと存じます

まず、青幇の幇ですが、これは日本語でいう「〇〇会」や「〇〇組」や「〇〇団」「〇〇派閥」というような「集団」を意味する言葉なのですが、有名なのが中華マフィアの青幇や中国共産党の非公式派閥で江沢民派の上海幇、習近平派の陝西幇(せいせいぱん)などがあり、なんだかきな臭い、悪いイメージがついておりますが、悪いイメージだけではありません。台湾には「台南幇」というセブンイレブンやスターバックスを台湾で経営している統一企業という会社を中心とした企業の集まりもあるので、「〇〇幇」イコール「闇組織/秘密結社」と捉えるのは「山口組があっちの組織だから、熊谷組も同じようなあっちの組織だ」と言っているようなものです。幇は決して闇組織という意味ではないので、誤解なきようお願いします。


では、この青幇、どのような歴史なのか?本当に簡単に説明いたします。

  時はさかのぼる事、辛亥革命前の清朝、長江下流域の蘇州、無錫などから収穫されたお米を北京へ陸地内の運河を使い運んでいた水夫さんたちがお互いを助けるために小さな組織を作っていたのですが、アヘン戦争後に中国沿岸部にいくつも港が設置され物資の運搬が海上輸送に代わってしまい、路頭に迷う事になってしまいました。
  また、当時列強諸国が上海に租界を作ったため、上海は急速に発展し、国際的な商業都市になっていったわけであります。それにともない全国各地から良からぬ人たちも集まるようになり、先ほど述べた長江下流域で水夫だった人たちも上海へやってきて、生きるために良い事、悪い事をしながら、つぎつぎと組織が統合されていき、最終的に残ったのが青幇と洪門になります。それで、青幇は娯楽施設などを仕切っていたという事もあり、今はそうなのか分かりませんが、芸能界と闇社会のつながりは、当時上海にもあったと言われております。

  いずれにしても青幇はこうして上海やその近郊で闇組織、秘密結社として発展していくわけであります。そしてその頃にはチャイナは既に清朝から辛亥革命を経て国民党率いる中華民国が支配していたのですが、国民党も決して清廉な政府と言う訳ではなく、蒋介石率いる国民党軍はゴロツキ・ならずものの寄せ集め感が漂う部分がありましたので、蒋介石にとっては、青幇を利用する事は似た者同士、都合が良かったわけであります。今でいうアウトソーシングですね。そうして政府の後ろ盾を得た青幇は上海で莫大な資金を得て中国で最大の秘密結社になったのですが、戦後国共内戦に後ろ盾であった国民党が敗れてしまったので、中国における活躍の場は縮小し、1950年代半ばには消滅したとされております。しかし、皆さんご存じのように国共内戦で蒋介石率いる国民党が敗れ、国民党とそのとりまき数百万人が一斉に台湾へ渡ったのですが、それと同じくして青幇も台湾へ渡ったり香港へ渡ったりしました。

  ただ、台湾に渡った青幇は、娯楽施設などの資金源があった上海時代とは違い、国民党の後ろ盾があったと言え、上海時代のように自分の思うようには振舞えませんでした。しかも日本統治以前から存在した台湾土着の闇組織との対立もあり、また青幇は台湾と元々縁があったわけでもなく、台湾土着の闇組織を駆逐できるほど体力があったわけではなかったために、新たに組織を存続させる術を探さなければならず、青幇は土着の闇組織に加わったり、台湾最大の外省系マフィアの竹聯幇や四海幇などへ加入していき、実質消滅に至りました。ただ、1993年に青幇の精神を継承する組織が「中華安清総会」へと改名し細々と活動していることは事実であります。

  つまりは、台湾人の記憶、特にアラフォー以下の世代の記憶に残っていない青幇を持ち出して、台湾のマフィアが云々というのはちゃんちゃらおかしな話であり、青幇が何なのか?を調べようとしているのは日本人くらいではないでしょうか?

ちなみに台湾におけるマフィアは

所謂外省人系組織が竹聯幇、四海幇
所謂本省人系組織が天道盟・牛埔幇

が4大反社勢力と言われており、これらは一般人においても認識されている反勢力となります。よくニュースなどに出てくる街頭でのいざこざなどはこれら組織が絡んでいることが多いです。

  また竹聯幇の親分は張安楽氏、通称「白い狼」と言われる人物で、彼は台湾の泡沫政治団体「中華統一促進党」の党首でもありますが、これは先日動画でも取り上げた台湾総統選前に蔡総統のイメージをダウンさせるために中共から金銭を受けており工作活動をしていた団体であり、中共の工作機関であると言っても過言ではありません。そんな泡沫政治団体の声をあたかも台湾の民意だ!なんて取り上げる某インフルエンサーは何を考えているんでしょうかね。理解できません。

なお、台湾以外にも米国には華青幇という上海青幇の流れを汲んだ集団が存在しております。彼らの殆どが薬物販売などの犯罪に加担しているくらいで、半導体業界とか政治の世界とは程遠い集団であります。ちなみに現在台湾現地マフィアの天道盟と密接な関係を持っているようです。

このように華青幇という組織が現在もアメリカで存続しているものの、殆ど影響力を持っていないという良い例を1つお伝えしようと思います。

1984年、アメリカ、サンフランシスコで作家である中華民国系アメリカ人作家の「劉宜良」氏、ペンネーム「江南」が中華マフィアによって殺(あや)められるという事件が起きました。これは、江南が当時中華民国の総統であった蒋経国氏の経歴を暴露した「蒋経国伝」を出版したため、それを事前に察知した蒋経国氏が最大勢力であった外省系マフィアの竹聯幇に手を下すことを命令し、事件に至った訳であります。もし某インフルエンサーが言うように青幇が台湾を牛耳っているのであれば、政府トップが絡むような江南事件には青幇が登場してくるはずなのですが、昔から中華民国政府は、政府が直接手を下せないことは、こういう闇組織に外注していたのですが、政府が関わるような案件に関してなぜ青幇が出てこないかが不思議であります。

■蒋経国伝 (日本語)
台湾経済のめざましい発展は、蒋介石の後継者蒋経国の手腕に負うところが大きい。本書は蒋経国の伝記を史実に則して客観的にとらえ、中国現代史の実像にせまろうとするものである。蒋経国の一生は、まさに中国現代史の主要部分を体現している。青年時代、ソ連に留学して、マルクス・レーニン主義にとらえられて帰国して彼の、その後の歴史的展開の中での動きは、「天安門事件」を理解するうえでの一つの重要なカギを提示するものといえよう。
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  ちなみにそれに対する先ほどから述べているインフルエンサーの見解は「竹聯幇は青幇の下位組織である」と説明しております。つまりはそういう些細なことは下っ端にやらせている、とでも言いたいんでしょうかね。

なお、台湾最大の新聞社自由時報のWebサイトで「青幇」をキーワードとして検索してもヒットするのは16年間で89件。しかも記事を見ると、青幇とは関係のない記事がヒット。これは、 周揚青という名前の人が△▲を助ける/手伝うという中国語が「周揚青幇△▲」という文章になるためであります。
  しかも中華マフィア青幇について書かれている記事も、戦後間もない頃について述べた記事だったりするので、現代社会において、青幇が半導体業界を牛耳っているとか、鴻海精密機械の創始者テリー・ゴー氏が青幇とかかわりがあるだの、パナソニック半導体事業を買収したヌヴォトンの親会社が青幇だというのはまったくのデタラメなのであります。

  考えてみてください、鴻海もヌヴォトンの親会社Winbondもアメリカの会計基準に則り、更には日本の大手企業とも取引がある上場企業です。もし経営者が闇組織であれば、それらと企業と取引している日本企業の審査部門は節穴だということになります。しかも年間何百億、何千億の取引をしている相手なのですから、審査は更に厳しくなるはずですし、そういった話には敏感になっているはずです。海外においても反社会的勢力との取引を制限する法律があるため、株式上場企業の経営者が青幇と言われる中華マフィアである可能性は極めて低いわけであります。ただ、法律には触れないくらいえげつないことをしているのは否定しません。紳士協定という言葉が通じないことがたくさん、いや、そもそも紳士協定なんて概念すらないのかもしれませんね。

  そうはいっても、中華マフィアで秘密結社だった「青幇」という単語は非常に謎めいた部分があるので、こういう陰謀論的な話に魅かれてしまうのは私も理解できます。私だって「M資金」や「徳川埋蔵金」とかそういう話は嫌いではありませんから。

  さて、最後に言いたいこととしては、台湾にも闇組織があり、決して100%清廉潔白な国家と言う訳ではないという事です。一部の負の部分だけを取り上げて、それがあたかも全体がそうであるというような情報の発信をしている影響力を持つ人物がいたので、今回動画を作成するに至りました。

次回は「親中の台湾半導体業界」についてを解説しようと思ったのですが、かなり難しい部分があるので、筆が止まっております。ちょっと時間がかかってしまうかもしれません。

YouTubeでも発信しています

2020年12月15日 八度妖(編集)

浙江江蘇閥って何?そんなの聞いたことが無い

注意:ここ数日でこのページへのアクセスが急増しておりますが、浙江江蘇閥、浙江財閥、台湾浙江財閥、青幇(チンパン)がDeep State若しくは中華Deep Stateだという主張があり、検索してここに辿り着かれた方も多いと思います。しかしながら、ここでは浙江なんちゃらや青幫がDeep Stateであることには言及しておりませんが、台湾や台湾闇社会が世界を牛耳っているというような主張は信憑性が低いと私は考えております。なぜならSNSで活躍する某F女史は「中国国民党」のことを「台湾国民党」と表記するなど初歩的なミスをしており、とても台湾情勢に熟知しているとは思えないからです。

  「中国国民党」のことを「台湾国民党」と表記する事は「自由民主党」を「自由な民主党」、「中央大学」を「中央学院大学」、「フェラーリ・テスタロッサ」を「フュラーリ・テスタオッサンドナイシテマンネン」と間違えるくらい似たような名前だけど、全く異なるものであるということです。常識のある台湾人であれば、中国国民党のことを絶対に「台湾国民党」とは言いません。

  ちなみに「台湾国民党」は2007年~2020年まで存在した非常に小さな政治団体です。

  青幫(チンパン)については 以下記事名をクリックすると私の考察がご覧いただけます。

様々な種類の台湾ビールは如何?
↓ ↓ ↓


https://asia-news.tokyo/12-15-1459/

  どこかのITビジネスアナリストF女史がよく「青幇(チンパン)」という言葉を使って、台湾IT業界も中国と同じように赤く染まっていたり、裏で糸を引いていると本を出版したり、SNSで情報を拡散しておりますが、最近になって、台湾を愛する人たちによって、「青幇(チンパン)」は既に影響力がなくなり、風前の灯火だという事実が知れ渡ってきた影響なのか、F女史の発言から「青幇(チンパン)」という言葉が少なくなってきました。その替わりに「浙江江蘇閥」という言葉を使い始めたことに気づきました。浙江江蘇閥についての知識はそれほどないのですが、さらっと調べてみた限り、浙江省や江蘇省出身の財界人が集まった浙江閥(浙江財閥)が存在したのは確かであり、中国がまだ蒋介石率いる中華民国だった頃に蒋介石は浙江閥(浙江財閥)に苦しめられていたのは歴史にも残っております。

神戸又新日報 1930.5.2 (昭和5)

習近平氏は2002年に浙江省の党委書記に就任していたため、浙江省の党幹部とのつながりが強いと言われています。

  一方江蘇閥とは何か?というと調べた限り、明確な定義が無いようです。江蘇省は上海の北部に位置する省であり、恐らく上海幇(シャンハイバン)と同じであると推測されます。そして江蘇閥(上海幇)の実力者と言えば、江沢民氏、曽慶紅氏などが挙げられます。
  現在中共の最高指導者と言えば習近平氏。つまりは浙江閥も習氏寄りのグループであると考えられますが、一方江蘇閥(上海幇)は権力闘争の相手であります。つまり「浙江江蘇閥」という言葉は水と油が一緒になったような言葉であるという事がお分かりいただけたでしょうか。
  ちなみに中国語の情報も調べたのですが、浙江閥と江蘇閥が仲良く組んでいるというような資料を未だに見つけられないでいるのは、私の探し方がおかしいからなのかもしれません。

結論

  F女史は以前は青幇を使って根拠もなく台湾や台湾人を批判していたのですがが、冒頭にも述べたように青幇が何ら影響を持たない組織であることがバレ始めたので、新たに「浙江江蘇閥」という言葉を作り上げたものと考えます。冒頭にもあるように「浙江財閥」という」単語は存在しておりますが、それは中華民国政府が大陸を統治していた頃の話。現在は既に国民政府の敵対勢力である中国共産党体制が敷かれている大陸においての浙江・江蘇というと

浙江=習近平派、江蘇=江沢民派

となるため、この二つの派閥が仲良くくっついて、更には台湾ともくっついて世の中を回していると思いますか?私はそんなことはないと考えています。

また仮にF女史の言う浙江江蘇閥が国共内戦で敗れて、国民政府軍と一緒に台湾へ亡命してきた外省人が織りなす組織であったとしても、(蒋介石時代の)中華民国の浙江財閥の影響力が大きかった頃から、既に時間も時局も大きく変化しており、また一番の後ろ盾であった蒋介石が亡くなって影響力を失っているため、台湾メディアでは浙江江蘇閥(または浙江財閥)の話を取り上げることは殆どない。そして何よりもF女史が言うTSMC(台湾積体電路製造)が浙江江蘇閥であるというのは大きな間違えである。なぜなら、反共産主義であり、台湾を民主化に導いた李登輝元総統の言葉に

TSMCは、私が総統在任中、政府がバックアップをしてできた会社

とあるように、決して中共と一緒になるために設立された会社ではないという事です。いずれにしても

「浙江江蘇閥」という言葉に要注意!!

が必要である。


ちなみに「幇」という漢字にGANGSTAR(ギャングや闇組織)というイメージを持っている人も多いかもしれませんがが、そういう意味は無く「幇助」という意味から「お互いに助け合うグループ」という意味となっております。日本語で分かりやすく例えると「組」が付く組織で真っ先に思いつくのは何でしょうか?私は「山〇組」なんですが、如何でしょうか?しかし闇組織の組以外にも、大手ゼネコン会社にも「組」が付く会社がありますよね?つまり「〇〇幇」というのは「組」のようなもので、闇組織だった「幇」もありますが、そうでない「幇」も存在するのです。例えば「台南幇」が挙げられますが、こちらはセブンイレブン、スタバ、ヤマト運輸など手広く事業を展開する台湾の優良企業「統一企業」を中心として会社の集まりであります。
「台南幇」についてはまた次回ご説明したいと思います。

どうやら深田さんは「幇」も「組」の意味をご存じないようです。(2020年当時)