唐鳳IT大臣:中国の通信設備はトロイの木馬と同じ

台湾のIT大臣 唐鳳氏は「もしインフラに中国製(中国に関係した企業の設備)を導入するという事は、毎回システムを更新するたびに、細心の注意を払わなければならないことになる。なぜなら、ネットワークが更に脆弱になり、トロイの木馬をシステム内に侵入させてしまうからだ」と指摘 (画像は自身Twitterアカウント)

  中華民国行政院政務委員(通称IT大臣)の唐鳳(オードリー・タン)氏は日本メディアのインタビューにおいて、国家の核心となる通信インフラ設備に中国製設備を採用することは、トロイの木馬をネットワーク内に入れてしまうのと同様だと述べた。

  台湾国営通信社「中央社」の報道では、唐鳳が行政院の事務所で日経アジアンレビューのインタビューにおいて「中国には純粋な民間企業は存在しない。中共の視点から見ると、共産党は党体制に危機的状況が存在する場合、企業のトップを入れ替えることができる」と述べた。

  また彼(彼女)は、「もしインフラに中国製(中国に関係した企業の設備)を導入するという事は、毎回システムを更新するたびに、細心の注意を払わなければならないことになる。なぜなら、ネットワークが更に脆弱になり、トロイの木馬をシステム内に侵入させてしまうからだ」とも指摘した。

39歳の唐鳳氏は、6年前、台湾人はHuaweiとZTEの設備を使用することの危険性を見てきており、逆に当時の海外の人はHuaweiとZTE等のIT界の巨人について十分な理解がなかったことにも触れている。

  唐鳳氏は「現在全世界で中国関連の企業を5Gインフラ内に導入すべきか否かを真剣に検討しているが、台湾は4G時代に既に排除している」とも述べた。

  2014年、ひまわり学生運動の活動家が立法院(国会)を1か月占拠したあの年、台湾では4Gネットワークを本格的に開始した。唐鳳氏は、当時の国家通訊伝播委員会(略称NCC。電信、通信、放送事業を監督する省)と国家安全保障委員会がひまわり学生運動に関わる活動家から4Gネットワークに中国企業の設備を使用することを禁止する要求を聞き取り調査していた。

  台湾最大手の通信会社である中華電信は6月30日、台湾の5Gの商用サービスを開始したが、設備にはエリクソン(Ericsson)の技術を使用している。台湾は超高速ネットワークシステムの中に、事実上Huaweiを排除していることになる。

  唐鳳氏は「我々は米国などの国家が現在関連のリスクに関する議論を行なっているのを見ることが出来て嬉しく思う」と述べた。

  現在アメリカではHuaweiに対する制裁を行なっており、これに伴いイギリスも14日に2027年までに5GネットワークからすべてのHuawei設備を排除するという政策の大転換を行なった。

  北京当局が最近香港国家安全維持法を打ち出した際に、唐鳳氏は、信頼できるネットワーク環境を有することは個人情報保護の観点から非常に重要であり、多くの香港人がSNSから(過去に投稿した中共批判等の)足跡を急いで削除または修正を行なっていることを指摘した。

  唐鳳氏は「敵対心を持ち、ひっそりと悪だくみをしようとする組織がユーザーの個人情報を通信ネットワーク環境から取得できる情況にあなたがいるのであれば、あなたが取っている個人情報保護対策の多くは意味がない」とも指摘している。

  唐鳳氏は更に「最も安全な方法は、完全にデジタルデバイスを使用しないことになるが、しかし使用しなければならない状態においても、あらゆるメッセージや情報を出さないことが大切だ」と述べ、もし通信会社が濡れ衣を着せようと考えるのであれば、自身で投稿や証拠を削除してもそれはもはや意味をなさないと指摘した。

2020年7月19日 編集・翻訳(八度 妖)

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