先週の台湾国内ニュース(20/06/28~07/04)

●7/1 行政院振興三倍券を7月1日から予約販売、当日179万人が紙による件またはデジタルチケットを予約

   武漢肺炎の封じ込めに一定の成果を上げた台湾では、いかにしてコロナショックによる影響から経済を立て直すかが重大な課題となっております。日本では一人10万円が支給されましたが、台湾はどういう対応をするのかが注目されておりました。振興券の発行することで、広く国民に消費を促す目的で行政院(=内閣)は、振興券を「振興三倍券」と名付けました。国民1人当たり1,000台湾元(約3,500日本円)を自己負担することで、その3倍となる3,000台湾元(約1万円)の消費ができるようになります。これについては、少ないだの、面倒だだの色々と批判が出ましたが、それはどの国でも文句を言う人はいるので、どのくらい批判の声があるのか?という事が大事かと思います。

恐  らく気になる所としては、台湾に住んでいる外国人にも支給されるかどうか?という点かと思います。こちらは、台湾人と結婚している配偶者のみが対象となり、就労ビザや就学ビザで台湾に滞在している外国人は対象外となります。日本の場合ってどうなんでしたっけ?確か在留資格を持っていれば受給資格があったような気がしました。また日本と違い、基本的には現金の支給ではないので使える場所が実店舗や夜市などとなり、国内で消費するように考えられております。

この振興券による経済効果は1,000億台湾元(約3500億円)と言われております。


●7/1 外交部7月2日にアフリカソマリランドと「台湾代表処」及び「ソマリランド代表処」の名称で公式代表機関を設置することで合意

  呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は1日、記者会見で、台湾はアフリカ北東部ソマリランドと相互に公式代表機関を設置すると発表した。呉部長によれば、今年2月下旬、双方の外相が2カ国間議定書に調印し、相互に代表処を設置することに同意したという。呉部長は双方の互恵関係向上に期待を寄せた。


  はい、こちらについては、日本でも一部報道されておりましたが、中共の外交圧力により昨年はソロモン諸島、キリバス中華民国と国交を断絶しておりました。今回のニュースは、新たに国交樹立というとちょっと正確さに書けてしまうのですが、大まかな意味では国交樹立というニュースと言っても良いのかもしれません。
残念ながらソマリランドは国際的に国家承認されていない国でありますが、注目すべき点が、現在中華民国台湾政府が国交を持っているのはあくまでも1911年に建国された中華民国という名前で国交を結んでいたのが、今に至るまで残っているというような形ですが、ソマリランドと計画している公的機関の名称が「台湾代表処」であって中華民国の名前がないということは、なんだか台湾を応援する人にとっては一歩前進したような感じですね。
ただ、台湾側としても現在は中華民国憲法下で国家運営を行なっている、行わざるを得ない状態ですので、厳密に言うと細かい書類には結局中華民国という名前が入ってしまうと思うのですが、いずれにしてもその枠組みの中で如何に台湾と言う色を出すか、という点では、今回のニュースは朗報だと私は考えます。

https://www.facebook.com/mofa.gov.tw/posts/856013564923287

  ちなみにソマリランドというと、昔は当該海域は海賊だらけで非常に危険だったのですが、すしざんまいの社長が乗り込んで海賊たちに漁でお金をかせぐことを教えて海賊がいなくなった、というような話がネットでは出回っておりますが、これはちょっと誇張しすぎているという点、気を付けてください。実際はそういう丸腰だった漁船に武装警護をつけるようになったことと、自衛隊を含む世界の海軍が警備に当たったからであります。話題作りのネタとしては面白ものだとは思いますが、けっして一人、一企業だけで撲滅した訳ではないのであります。

●7/2 立法院7月2日に「農田水利法」制定、今後農田水利会の資産と負債は政府が継承

  はい、これは何かというと、農地用水を管理している農田水利会という組織が、行政機関として農業部(農水省に相当)農田水利署に編入されることが決まった訳であります。行政機関に編入されることで、公権力の行使が可能になり、現在問題となっている水質汚染についての対策を行なえるということになります。ただ、公的機関になるということで、中立性・透明性についての疑問が野党の国民党から上がっており、そして、与党民進党内からも疑問の声があがっております。こういう疑問を呈して、きちんと対策を打ち出せるのであれば、こうした疑問を挙げることは良いことだと思います。

2020年7月6日 編集・翻訳(八度 妖)

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