台湾の感染状況に赤信号!《ブルームバーグ》が「世界防疫優等生」が抱える最大の悩みを伝える

  武漢肺炎(新型コロナウイルス,COVID-19)が世界で猛威を振るう中、中央感染症指揮センターの陳時中指揮官は、既に市中感染が始まっていると指摘した。外国メディアは、これは台湾が昨年から防疫対策を緩和した以降で、初めての制限強化となると言及。また台湾が世界に先駆けて防疫に成功したために、国民にワクチン接種することを説得できずにおり、現在ワクチン接種率は1%にも満たないことにも言及している。

  ブルームバーグは、台湾とシンガポールは世界で数少ない新型コロナをほぼ完全に消滅させたに等しい国家の一つであるが、現在その防疫対策を強化し始め、過去数か月間普通の生活を送ることができたこの2か国の状況を破壊するかもしれないと報道。台湾は現在、今後4週間、室内での活動は100人以下、屋外での活動は500人以下にしなければならない。これは昨年制限を緩和した以降で、初めての制限措置の強化である。

  報道では、台湾は感染症拡大し始めた初期段階で既に感染症を抑え込む事が出来ており、ウイルスが8か月あまり排除出来ている状態を持続でき、そしてまた台湾は世界で疫病が広がる中、国内で厳格な制限を一切実施しておらず、企業、政府機関、学校等、通常どおりであった。これは感染症をきちんと抑え込む事に成功したが故に、台湾は現在民衆にワクチンを接種するよう説得しなければならない状況になっている。現在まで、台湾のワクチン接種率は1%にも満たないが、こちらに関して、シンガポールは進んでおり、ワクチン接種率は19%である。

  報道では、政府は新たな制限を実施することにより、民衆が経済成長に対する不安を持つであろうと指摘し、台湾、シンガポールの株式市場は下落の状況が出始めている。両国のワクチン接種率は低いこともまた社会的不安を起こしている。もし、今回のウイルスが伝染の速い変異ウイルスであれば、防疫措置に脆弱性が更に出るであろうと述べた。

※注意
これはブルームバーグの記事をベースとした自由時報の記事を和訳・編集したものです。
接種率1%=国民が望んでいない、というわけではありません。拡大解釈はしないようお願いいたします。


はい、以上が台湾最大の新聞社「自由時報」の記事の和訳でした。

  台湾は昨年から感染者ゼロが続いており、友人から聞くところ海外出張と海外旅行が出来ないことを除くと至っていつもどおりの生活を送ることができているとのことでしたが、ここ数日でそんな生活に大きな変化をもたらしかねない状況になっているようです。

  恐らくこのチャンネルの視聴者様は非常に知能の高い方ばかりですので、ご存じかと思いますが、台湾は島国であり水際対策をきっちりと取ってきたため、感染者数が1200人ちょっと。そのうちの殆どが海外から帰国・入国した人たちであるため、ほぼ完ぺきに抑え込めている状態でしたが、先日出国履歴も無い人が5人市内のゲームセンターで集団感染するという状況になりました。しかも感染経路が不明という事で、今や台湾では蜂の巣をつついたような大騒ぎとなっております。関東に住んでいると、え?たった五人で大騒ぎなんて大袈裟だなぁと思うかもしれませんが、日本だって2020年1月にはこれくらいの人数で大騒ぎでしたので、慣れって恐ろしいなぁと思った次第でございます。

  ワクチン接種に関しては、私自身がまったく知見が無いので、この動画では触れないことに致します。なんか視聴者様から教えて頂いたのですが、ワクチン接種を巡り色々と物騒な議論があるみたいですし。

ちなみに台湾が取った厳しい防疫手段は次のとおりです。

1.マスク着用、密を避ける
2.イベントでは「実聯制(実際に連絡取れる個人情報を記録する方式)」等を実施
3.原則屋外500人以上、室内100人以上のイベントの中止
4.商業施設及び公共の場ではソーシャルディスタンスを保ち、防疫対策をしっかり行う
5.飲食業は「飲食向け実聯制」等の実施
6.台湾鉄道、台湾新幹線、バス等での公共交通機関での飲食禁止

となっております。特に不要不急の外出の自粛などは積極的には求められておりませんが、私の友人なんかは、これから保存食を買い込んでなるべく外出を控えます、と自分の為、他人のために自粛をするつもりだと教えてくれました。そしてコストコでは大行列という情報も友人のFacebookの投稿から知りました。こういう心理的な部分で台湾経済に悪影響が無ければ良いんですけどね。




さて、このニュースを見てから、色々と日台分断工作をしているであろうSNS上のアカウントをチェックした所、やはりありましたね。こんなものが。

もう一つ、

これは玉山富士子さんという、日本人なのか台湾人なのか、はたまた別の国の人なのか分かりませんが、こんな投稿をしていました。

まず一つ目、感染者数がゼロだったことは隠蔽ではないのか?ということを匂わすような投稿。そして北朝鮮の体制を持ち出して、暗に蔡英文政権を批判している点が玉山さんウォッチャーの私としては、わざわざ日本語で投稿するあたり日本人に台湾政府は中共と同じように隠蔽体質の国である、政府であるという印象を持たすための投稿だと推測しております。もし、隠蔽しているのであれば、その根拠となるような情報を出すべきなのにそれをしていない点が怪しいですね。

次に、先ほどの隠蔽体質を匂わすような投稿の理由付けとでも言いますでしょうか、検査数が少ない事を挙げております。かなり前の投稿では、実際の検査数を上げて疑問を呈しています。

累計検査数を比べてみよう
日本:12,446,615 (1億2000万件)
台湾: 539,626 (54万件)

これは五月上旬のデータのようなのですが、いやいや、5月上旬で日本は町中いたるところに武漢肺炎のリスクがあったわけで、検査数が多くなるのは当たり前です。しかし台湾は空港などできっちりと水際対策をしており、まちなかでは武漢肺炎のリスクがほぼゼロで、一般市民が検査なんて不要でありますから、検査数がけた違いに少ないのは当たり前の話です。ただ、情報弱者と言われる人たちは、具体的な数字や名前を出されると、思考停止して、〇〇さんがこう主張しているからそうなのかもしれない、とトンデモナイ情報でも信じてしまう傾向にあります。そうした弱みと言うか特徴を狙って玉山さんはこんなトンデモナイ主張をわざわざ日本語で投稿しているように思えます。

  過去の彼女の発言を見ていると、どうも蔡英文政権が倒れて欲しい、台湾は想像以上に悪い国だ、金美齢先生は悪態をつく酷い人間だ、みたいな発言を日本語と中国語でやっているあたり、とても日台友好のために動いているとは思えません。そしてこの玉山富士子氏の投稿を数多く引用する人物もいるので、非常に厄介だと感じております。その人物は一部の保守と言われる人たちから支持を集めているITビジネスアナリストの女性なのですが、最近の彼女の言動を見ると、本当に日本の国益のために動いているのか?と感じる事がありますが、これ以上誤りを指摘、批判じゃないですよ、誤りを指摘すると、コメント欄が知性のないコメントで溢れてしまうので、これ以上は述べませんが、日台分断に故意なのか知らずになのか分かりませんが、こういう分断工作にかかわるものは随時情報更新をしていきたいなぁと思います。動画はすぐにアップロードできるわけではないので、最新の情報を知りたい方はぜひTwitterをフォローしていただけると幸いです。そちらでブログや動画更新のお知らせ、そして台湾の情報についても挙げておりますので、よろしくお願いいたします。


  あともう一つ、気になる点として、この武漢肺炎が生物兵器だという説ですが、以前の私であれば、それはあり得る、本当に中共は倒れるべきだ!なんて動画を作っていたかもしれませんが、今はそういう事を言うYouTuberが増えてきたので、しないつもりです。ただ、気になる点としては、今回台湾での市中感染では、感染経路不明のケースが多いという点です。水際対策をきっちり行なってきたのに、突然経路が分からない感染者が出たということは、中共の便衣兵とかが兵器を台湾国内に持ち込み、街中ではなったのではないか?というような陰謀論的な話が出てくるのではないか?ということです。可能性はゼロではないと思うのですが、一つの推理を以ってあたかも事実であるように伝えるのは良くないと思うので、やりません。ただ、こういう内容は視聴回数が稼げるので非常に魅力的なんですよね。

最後に、台湾に関して色々と思う所があると思います。昔、台湾人に騙されて大金をうしなったとか、台湾女性に振られて悲しい思い出があるとか。ただ、そんな個人的な感情及びネットに出回る情報を信じて、客観的な根拠もなく台湾を疑うのは、中共と言う大きな敵を目の前にしている今、良くない事だと思います。
これを言うと、盲目的に台湾を信じるのは良くない!とコメントする人がいますが、そんな当たり前の事はこのブログの読者さんは百も承知ですので書かないでくださいね。そしてもし反論するなら客観的な資料を添えてくださいね。

2021年5月13日 編集・翻訳(八度妖)

深田萌絵氏、日台分断工作に加担

まずはこの動画の6分頃をご覧ください。

「台湾公船が頻繁に領海侵犯をしている」と明言する深田萌絵氏

結構台湾の漁船がね、まぁ、沖縄の周辺で漁をしたり尖閣に来たりってことがあって、そん時に台湾は、まぁあの、台湾の海上警察に、まぁ、漁船を守らせながら、こう漁をしてたりしてですね、頻繁に領海侵犯してるんですよね。

これは保守派と言われる著名人の深田萌絵さんのYouTube動画のセリフで、それを真似したものなのですが、これは中共が望む日台分断に加担することにつながるので、看過できないと思い動画にしました。
「台湾に警戒せよ」とか「台湾は一枚岩ではないので注意が必要だ」というレベルであれば、一部の日本人はお花畑であるため、親日国だから信頼して良し、と考える人がいるので、目を瞑っても良いかなぁ、やはり反論しようかなと迷うレベルなのですが、今回は「領海侵犯」とはっきりと述べていたので反論動画となりました。


本人に日台分断という望みがあるのかは不明ですが、登録者十数万人、SNSのフォロワーも数万人と大きな影響力を持つ彼女が、「無害通航権」という権利が認められている海の世界に対して「領海侵犯」という言葉を使ったことは、「台湾のイメージを悪くしよう」という意図があって発言したとしか考えられません。もし、そうでなければ、訂正の動画を出すべきだと考えます。

では、なぜ「領海侵犯」という言葉が問題なのか?についてですが、
領海侵犯とは、法律で定められている言葉ではないにせよ、領海侵犯という言葉は非常に深刻な言葉であります。これから簡単にどれだけ深刻な言葉なのかを説明し抵抗と思います。

海は人類の長い歴史の中で、国を跨いで人々が交易を行なっていたため、人類共通の財産と考える思想があります。そのため、陸地から12カイリ(22.2キロ)までを領海と定義していますが、その領海を軍艦や公船が単純に通航しても直ちに国際法に触れるような行為とはみなされません。また、領海内に入ることについても事前に通告したりする必要もありません。これを「無害通航権」と言って、世界各国で共通した権利となっております。

では、どんな時に領海侵犯なのか?というと、
通常領海内に軍艦等が入って来ると、沿岸国の海軍や海上警察が「ここは領海内だから直ちに出ていくように!」というような退去命令を出します。その退去命令を無視し続けて領海内に存在する場合に初めて領海侵犯と言えるわけです。
その他として、「無害通航権」が適用されるには沿岸国の平和・秩序・安全を害さないことが条件となるため、領海内またはそのちょっと手前の接続水域などで艦砲射撃を行なったりして、領海内に入ってきた場合は、領海侵犯と看做されるわけです。

ちなみに領海という言葉とともによく聞く言葉として「接続水域」というものがありますが、これは下の図のように陸地から24海里(44.4キロ)以内の範囲であり、中国公船が接続水域に入って来ただけでも、扱いは小さいもののニュースになっていますよね?台湾公船が接続水域に入ってきたというニュース、聞いたことがありますでしょうか?2012年、日台の間に尖閣問題を引き起こした馬英九政権時に公船が領海侵犯をしたというニュースがあったのは知っています。その背後に中共がいたのかどうかは不明ですが、中共傀儡企業の旺旺集団が漁師に金銭を与えたり、燃料を提供したりと関与していたことを見ると、中国共産党と中国国民党はその頃から国共合作で日本と台湾を分断させようとしている事が垣間見ることができます。


さて、話はそれてしまいましたが、領空や領土に関しては一歩でも1ミリでも入ってきたらそれは「侵犯」といえるのですが、海に関しては、先ほど述べたように海は人類共通の財産という考え方がベースとなっているため、すぐに領海侵犯とはならないであります。

昨年から連日、中国の公船、つまりは海警局の軍艦が尖閣諸島へ領海侵犯しているというニュースがありますが、あれは海上保安庁などが退去警告を出したうえで、それでも退去しないから「領海侵犯」と看做しているわけですが、台湾公船に関しては、現在の蔡英文政権も尖閣諸島に関して消極的な対応をしているため、台湾公船をわざわざ尖閣諸島の領海へ入れさせるというような指示は出していないと考えられますし、海上保安庁からも台湾公船が領海内に入ってきたという情報も2月24日現在確認出来ておりません。

つまり、台湾公船が領海内、またはその更に外側の接続水域にも入ってきていないのに「領海侵犯だ」と断言することは、台湾の事が分からないから、保守と言われる著名人の話を信じようとする人たちに対して「台湾はケシカラン」というイメージを植え付けることを目的とした発言と捉えられても当然なのです。もし深田萌絵さんに、「台湾に対するイメージを悪くしよう」という意識がなくて「領海侵犯」と発言したのであれば、ぜひ訂正動画、またはその動画の概要欄で説明するべきだと思います。もしそれをしないのであれば、確信犯的に「領海侵犯」と発言して日台分断を図ろうとしていると判断しても良いと思います。
もし深田萌絵さんのファンの方が見ていらっしゃったら、深田萌絵さんに「領海侵犯」の定義を調べてもらい、更に台湾公船が領海内に入ったという事実の有無を確認するよう伝えていただけますでしょうか?

あと、よく「尖閣諸島に台湾漁船がうろついて漁をしているからケシカラン」という声も聴きますが、日本と台湾の間には日台漁業協定があり、台湾漁船は一部を除いた尖閣周辺で協定で定められた範囲で漁ができる、ということも覚えておいてください。ただ、この日台漁業協定ですが、この日台漁業協定の裏では漁場を台湾の漁師に奪われたと思う沖縄の漁師の犠牲があるということも覚えておかなければなりません。しかし、そうした犠牲があったからこそ、台湾は事実上「尖閣は日本の統治下にある」ということを認めた形となり、蔡英文政権は国内からの反発を抑えつつ、日台との間の腫物に触れないような対応をしているわけであります。まぁ、棚上げしているとも言えますが。
この辺については、私よりも更に台湾の専門家でもある永山英樹さんも述べております。


あと注意しなければならないのは、
日本側としては「日台漁業協定を結んだんだから、それは台湾が尖閣は日本が統治していると認めた事なんだよね」と主張したとしても、現在は野党であるものの、中国国民党の存在を忘れてはいけません。
やはり元々は中国から来た人間ですので、サラミスライス的な動きをしてきています。まずは日台漁業協定で漁業権を認めさせて、次に領土の領有を主張するという動きです。これは中国もよくやる戦術ですよね。中国国民党も中国共産党も同じ穴の狢、要求をどんどんエスカレートさせる集団であるということ、覚えて行かなくてはなりません。
ということで、ちゃんと法律や協定に則って国家運営をしている民進党または李登輝元総統の理念に基づいた台湾独立・建国を目指す政党を支持していくことこそ、日本が取るべき道だと私は思っているわけです。

最後に、毎度で恐縮ですが、台湾という国を親日国なのだから無条件で信頼してもいい、というのはやってはいけないことですが、だからと言って台湾を未確定の情報でおとしめようとするのは絶対にやってはいけません。これをやって喜ぶのは誰ですか?中国共産党が喜ぶような言動を、今の時期やってはいけないと私は強く思うのであります。

2021年2月24日 編集(八度妖)

台湾が尖閣諸島の領有権を主張しているというのは日台分断工作!に加担

よく「台湾も中国と同じように戦後になって尖閣諸島の領有権を主張し始めた」という声を聞くようになりましたが、それは誤りです。
尖閣諸島の領有権を主張しているのは「華民」、英語名 Republic of CHINA です。Republic of TAIWAN ではありません。


この問題を理解するには、台湾と中華民国の関係を知らなければならないのですが、
「中華民国=台湾」
という風な理解をしていると、日台分断工作の罠にまんまとハマってしまっている「ア保守」と言われてしまいますし、台湾独立・建国なんて夢のまた夢になってしまい、中共を利することにつながります。

台湾=中華民国ではないことについて簡単に説明すると、現在台湾島澎湖島を実効支配しているのは連合軍の一員であった蒋介石率いる中華民国政府。一応1996年に民主化が成し遂げられ新たな自由民主主義国家として国家運営が始まったものの、戦後200万人とも言われる中国からの難民とその子孫※、そして汚職にまみれた腐敗政権の利権に群がっていた所謂本省人と言われる人たちが台湾というアイデンティティに目覚めず、今なお存在しています。
(※外省人3世くらいになると「台湾は台湾だ」という考えを持つ人が出始めている)

一方「台湾国」、「台湾共和国」の建国を目指している人にとって見れば、「台湾国」は台湾島と澎湖島が領土であって、中華民国は連合国の都合によってやってきた大量の難民率いる亡命国家なのであります。また独立派・建国派にしてみれば、領土は台湾島と澎湖島であるため、尖閣諸島は日本の領土だと主張する人が大半なのです(そうでない人もいますが)。
以下の李登輝元総統の考えを継承しているのでしょう

では、なぜ蔡英文政権が「尖閣の領有権は中華民国にある」と言っているのか?というと、台湾は法治国家であるため、中華民国に不当に支配されている状態とは言え、法の則りながら国家運営を行なわなければならない上に、先ほど述べたように数百万人にも上る「中華民国」支持の有権者もおり、更には戦後不当に台湾を支配してきた中華民国政府が行なった「尖閣諸島は中華民国の領土である」という教育・プロパガンダを信じている台湾国民も多い事より、もし仮に李登輝元総統のように「日本の領土だ」なんて発言すると、将来行われる選挙の際に大敗してしまう可能性が大きいため、例え李登輝元総統の理念を継承していたとしても公の場で「尖閣の領有権は日本にある」なんて言えるはずもありません。また「尖閣の領有権は中華民国にある」と言わないと、野党からもちろん、無党派層や与党からも「弱腰だ」というような批判が来るため、蔡英文総統はこう発言せざるを得ないのであります。

しかし、蔡総統の発言を原文(中国語)で見てみると、蔡政権が李登輝元総統の理念を引き継いでいる事が垣間見ることができます。
蔡総統が就任してから一度たりとも「尖閣諸島は”台湾”の領土だ」と発言したことがありません。(総統就任前は「尖閣は台湾のものだ」という発言はありますが)

蔡総統はいつも「尖閣諸島は”中華民国”の領土だ」と発言しております。これはどういう事かというと、中華民国支持者を満足させつつ、日本との摩擦を減らすための言い回しであると読むことができます。つまりは、領有権を主張しているのは「中(華民)国なんです」という意味が込められていると推測できます。

また外交部の「台湾のしおり2020-2021」を見ると

中華民国(台湾)と中華民国を分けて使っていることから、尖閣諸島の争議に関して中華民国(亡命政府)の主張であり、台湾(または中華民国台湾)は主張をしてません/控えています、という配慮を見る事が出来ます。

ただ、総統就任中に「尖閣諸島は”台湾”の領土だ」と発言することが仮にあったとすれば、これは非常に危険な思想を持っていると判断する事ができます。また、民進党の立場としても「領有権は台湾にある」と主張したこともあるので、こちらも要注意となりますが、解決策があります。それは文の最後に記しておきます。

話は変わってしまうのですが、深田萌絵さんという著名人が

とツイートしており、あたかも台湾が領海侵犯をしているようなイメージを持たせる印象操作を行なっておりますが、台湾漁船が領海侵犯をしている事実は今の所確認されておりません。「侵入」と「進入」を書き間違えた可能性もありますが、過去の深田氏の発言から鑑みると台湾のイメージを悪くして、日本人同士内で争議を起こそうとしている発言とも捉える事ができます。

  ちなみに、台湾漁船と台湾海巡署公船が進入しているのは「台湾と日本が主張する排他的経済水域が重なっている海域」であるため、「領海侵犯」ではありません。また日本と台湾の間には「日台漁業協定」が締結されているため、尖閣諸島周辺での漁は合法なのであります。

また蔡政権になってから、台湾漁船が日本の海上保安庁に拿捕された件数は0件(2016年6月~20年5月まで)になっており、台湾が法に則り漁をしていることが数字から読み取ることができます。また、海上保安庁も台湾漁船の周りに台湾海巡署公船がいるから拿捕ができず0件になっているのかもしれません。ただ、実際の現場ではすべての漁船が台湾公船と共に尖閣周辺の漁場に来ている訳ではないので、協定を無視した漁がある可能性は否めませんが、拿捕が0件だということは、台湾漁船側もルールを破るような漁はしていない(若しくはそういうルール違反は減った)と推測する事が出来ると思います。

101年は2012年。つまりは1911をプラスすると西暦に変換することができる。

いずれにしても台湾=中華民国と理解している状態では、親日のはずの台湾がなぜ尖閣諸島の領有権を主張しているのか?という誤った認識を持ち続けてしまい、日台分断を目論む輩の思う壺になってしまうこと、覚えておいてください。

もちろん私は「台湾は親日国なのだから、何の疑いも無く信用しなさい」ということを主張するつもりは一切ありません。台湾は日本にとって親友・兄弟のような存在です。しかし、実際の社会でもそうですが、親友・兄弟であったとしても、突然「黙ってあなたの預金通帳とハンコを貸してくれ」と言われたとしても、理由も聞かずに「ハイハイ、わかりました~」と何の疑いも無く貸す人はいないと思います。日台関係もこのように実社会と同じように信頼できる国であるものの、何の疑いも無く信用するというのはやってはいけないことであります。

また一般庶民は外交権も無いわけなので、民間外交という役割の中で、日台友好をやっていく際に、尖閣諸島の話を日本の政治家の先生に提起するのは良いとしても、同じ日本人に対して、そして台湾人に対して「台湾は尖閣の領有権を主張しているからケシカラン」と持ち出すのはナンセンスだと思います。それでも主張したいというのであれば「台湾」ではなく「中華民国(旧称シナ政府)」が主張しているということにしてください。

あとネット掲示板では「亜細亜新聞CHの八度妖は台湾擁護が極端すぎて気持ち悪い」とか「尖閣領有権は日本のみなのに台湾を擁護するとは売国奴だ」という書き込みがあるとのことですが、私は「尖閣諸島は日本固有の領土だ」という考えを持っておりますし、日台間にある尖閣に関するわだかまりを日本と台湾どちらにも益があるように解決したいと思っています。

最後に、日台間の尖閣諸島に関する争議を解決する方法とは、何か?
それは冒頭でも述べたように李登輝元総統の理念を継承している台湾独立、台湾建国という流れに対して、日本や日本国民がサポートする事であります。台湾独立派、建国派の人の一部には尖閣が日本領土だと確定する事に納得できないという人が出てくるかもしれませんが、李登輝元総統の理念を理解しているのであれば、むしろ独立・建国へのサポートを得られた方が最終的な利益につながると判断する人が大半だと思います。

2021年2月22日 編集(八度妖)