もし三峡ダムが決壊したら?シミュレーション動画

  画質が悪くて大変申し訳ないのだが、中国で三峡ダムが決壊したらどうなるのか?という動画が公開されていたので、日本語字幕を付けて動画としてYouTubeにアップロードした。まずは百聞は一見に如かず、動画をご覧いただきたい。

画質が悪くて申し訳ないです

   また画面右上の各都市のデータが非常に小さく読みにくいかもしれないので、表にした。

  このデータはあくまでも「雨季ではない場合に決壊した際の予測」となりますが、動画最後にもあったように、もし決壊するのであれば、時期は雨季、日本の梅雨の時期と同じ、つまり現在この文章を書いている頃になる。つまりご覧いただいたシミュレーションよりも被害が甚大になるということになる。このシミュレーションでは、南京で既に洪水被害は収束するとあったが、雨季であれば、そうはいかないだろう。またこのシミュレーション動画を制作したのは中国人であろうから、そうなると、被害を控えめに描かないと、当局からお咎めがあると考える。私個人の勘で申し訳ないが、恐らく決壊したら、このシミュレーション以上の被害が出ると考える。

2020年7月24日 翻訳(八度 妖)

黄河で今年2回目の洪水発生 蘭州の河川敷が一部浸水

蘭州に流れる黄河の水位が上昇し、河川敷が一部浸水している

中国黄河では最近2020年2回目の洪水が発生し、黄河水利委員会は「水害に対する第4レベルの応急対応」を発動した。黄河上流の劉家峡ダム、塩鍋峡ダムが限界水位にまもなく達する状態であり、甘粛省省会(省都)蘭州市は地理的環境によって黄河が市内を突っ切るため、沿岸地区においては一部浸水している。

中国メディアの報道では、黄河の水位が上昇しているため、甘粛省臨夏回族自治州(りんかかいぞくじちしゅう)永靖県及び蘭州市では沿岸エリアがすべて浸水した。蘭州市中心を流れる黄河の一番狭い川幅は120メートルであり、一部の河川敷の散歩道は水没している。蘭州市内の黄河に隣接した川辺のエリアは立ち入りが禁止されており、蘭州渡し船は全面停止している。

21日17時時点で蘭州市の黄河上流の劉家峡ダムの放水量は毎秒2900㎥、ダムの水位は1726.2m に達しており、「危険水位」まで残り0.8mとなっている。劉家峡水力発電所の李永清所長は、劉家峡ダムは今年の雨季で3度緊急放流を行なっており、現在3回目の緊急放流は7月16日から始まっており、将来は更に多くの放流を行なう予定であると述べた。

※劉家峡ダムの高さがWikipediaで調べると142mなので水位が1726mになるわけがないので誤りと思われる

  李永清所長は「現在の雨季であるが想定通りできっちりとコントロールできている。ダムの最高水位までまた11mあるので、ダムの安全は保障する。但し黄河の川辺の能力には限りがあるため、放水量が増えると川辺においては更なる浸水が広がる恐れがある」と述べた。蘭州市水務局増水対策副主任の陳梁棟しは、将来杭州蘭州の水位が上昇し続ければ我々は積極的に対応する予定であると述べた。

Webサイト管理者感想

  日本のメディアでは長江での洪水を報道することは殆どありません。三峡ダムのような国家プロジェクト級のダムが無い黄河においての洪水発生を報道するわけがありません。幸い台湾のニュースを見ることで、黄河においても豪雨の影響を受けていることが分かります。また、これは中国新聞社でも写真付きで報道されているため、そして連日の豪雨は黄河上流のエリアでも降っているので、河川の増水はあり得ることだと考えます。黄河の下流には上海、北京のような誰でも聞いたことのあるような都市がないのですが、それでも済南市のような中規模都市があるので、仮に黄河のダムも決壊するようなことがあれば、その被害は甚大なものとなると考えられます。

中国官報が認めた!三峡ダム「変位、染み出し、変形」有り

  数日前に、中国国営通信社の「新華社」が三峡ダムの歪みを認めた、というニュースがありましたので、まずはそのニュースを和訳したものを紹介し、そして、実際はどうなっているかをお伝えしようと思います。

結果は

「どうなっているか結局は分からない」

では、さっそく記事の和訳となります。

中国長江流域が最近洪水による災害が続いているが、三峡ダム決壊が再度世界中の注目を浴びている。今年の長江第二号洪水は7月17日に長江上流で発生しているが、三峡ダムに流入する水量は雨季に入ってから最高値を記録している。中国官製メディアは、三峡ダムでは変位、変形が発生していることを珍しく認めた。

  《新華社》の18日の報道では、豪雨を受けた影響で、「長江2020年第2号洪水」を17日に長江上流に対して発令し、三峡ダムに流入する水量が急激に増加しており、18日8時の段階では毎秒6万1000㎥になっている。これは今年の雨季以来、最大の数値である。またダムからの放水量は毎秒3万3000㎥で、洪水調整の割合(流入と放流)が45%を超え、流入の方が上回っているため、三峡ダムの水位はとうとう160.1mにまで達成し、危険水位を15mも超過している状態である。

  報道の中で、三峡ダム運営部門による観測記録には、三峡ダムで「変位、染み出し、変形等」が発生していることが分かる記録があったと述べた。

  但し、報道では具体的な変位、染み出し、変形の数値を出しておらず、ただ単に「正常範囲内」と述べるに過ぎず、またダムの構築物の各項目の安全指数はどれも安定している」ことを強調している。

  昨年以来、中国国内のSNSで三峡ダムが大きく変形している画像が流れ、民衆の三峡ダム決壊の噂が広まっている。先日中国メディアは「三峡ダムはよく頑張った。もう責めるのをやめよう」という見出しを出し、三峡ダムの水位状況を伝えていたが、中国ネット民は、三峡ダムが既に「終了」したことを意味しているのか?と驚きを隠せなかった。


はい、以上が記事の和訳でした。

  新聞記事だけを見ると、やはり三峡ダムは今にも決壊するくらい歪んでいるのではないか?と思ってしまうのですが、グニャグニャに歪んでいない可能性が高いことは、以前の動画でご紹介いたしました。

  あれはGoogle Map、Goolge Earthにデータを取り込む際の歪みであって、Google MapやGoogle Earthだけの画像を以ってグニャグニャだと判断することは、情報として正しくない可能性があります。恐らく初めて私のブログを読む方もいると思いますが、Google Earthの画像だけで、グニャグニャと歪んでいると判断するのであれば、米国フーバーダム、福島と新潟の県境にある奥只見(おくただみ)ダム、瀬戸大橋、台湾桃園空港滑走路の歪みも認めなければなりません。

  では、今度は先ほどの記事にもあったように「中国官製メディア、イコール中国政府が歪みや変形、水の染み出しも認めたんだぞ!」とおっしゃるかと思います。では、具体的な数値はありますでしょうか?最近私も三峡ダム関連の動画を見ておりますが、「中国政府が歪みを認めた」と述べる動画はあっても、具体的にどのくらいの数値が歪んでいるかに言及している動画は見当たりませんでした。ということで、ネットで調べてみたところ、次のような数字でした。

  これは中国電力発展促進会という中国国電集団公司の関連会社のWebサイトに書かれていたものですが、上下垂直方向に1.45mm~26.69mm、水平方向に1.82mm~28.70mm動いているとのことで、それを想定した設計がなされているという説明を、色々な情報を端折って「中国政府も歪みを認めた」というふうに解釈されたのだと思います。

  確かに中国国電集団公司は国営企業であると思われますし、仮に民間企業だとしても前回の動画でご紹介したように、中国では民間企業であったとしても社長のすげ替えることのできる「党委員会書記」というポストを設置することを求められるので、実質中国に存在するすべての企業が国営であることは間違いありません。つまり国営企業イコール中国政府という解釈ができます。その中国国電集団公司が垂直に1.45mm~26.69㎜、水平に1.82mm~28.70mm動いているというデータを出しているので、イコール政府が歪んでいる・動いていると認めたという事ができます。今回の新華社の記事にある「変位、変形があった」は恐らくこの数値なのではないかと思います。

中国には民間企業がないことを説明しています

  まぁ、実際にこの数値が日本の基準に照らし合わせて正常値なのか異常なのか分かりませんし、もし新華社が得た数値が正常値であったとしても、そもそも中共が出した数値ですので、改ざんされていることもあり得ますし、鵜呑みにはできないことには変わりありません。

  あと私はコンクリートの専門家ではないのでよく分からないのですが、コンクリートって熱などで膨張したりすると聞いたことがあります。そして、日本のダムも歪みがあるみたいです。というのも、共和電業という会社のWebサイトを見るとダムのひずみを計測する機器が販売されていますし、ひずみがあるような図も載っていました。恐らく本当に数ミリという単位でひずみがあるのだと推測されます。土木の専門家の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

日本のダムでもひずみが起きているようだ(不確定要素)

  また、水が染み出してくることについては、独立行政法人水資源機構のWebサイトに、「三角堰:ダム本体の内部には、染み出してくる水の量を測るための設備です。」とあるように水が染み出してくることがあるようですので、新華社による「水が染み出したことも認めた」イコール「三峡ダムは欠陥により水が染み出している」と判断するのは短絡的だと考えます。どのくらいの水の量が染み出しているのか?という具体的な数値を以って初めて、欠陥なのか、異常なのか、正常なのかを判断すべきだと思います。ただ、その数値をどうやって知ることが出来るのか?と言う部分がないので、結局はこれだけあれこれ述べても結論が出ないのであります。

  いずれにしても、私は決して三峡ダムはまっすぐで安全です。ということを言いたいのではなく、見聞きする情報が本当に正しいかどうか、調べることが大切だということを言いたのであります。そして、ちょっとでも疑問を呈しただけで、お前は中共の手先だな、と仰る方が偶にお見掛けします。しかしそれは、逆に中共の情報作戦にやられてしまう可能性がある、ということをお伝えしたいのであります。恐らく私のことを中共の手先だ、と仰る方たちは、「中共が倒れればよい」という願望があって、その願望が強すぎるために、見聞きした情報を自分の願望に沿ったものだけを信じて、願望に沿わないものは聞き入れないという状態なのかもしれません。ですので私はなるべく願望という視線で情報を判別しないように心がけておりますが、私は弱い人間であり、分かっているにも関わらず、こういう事をしてしまうので、絶対に自分が正しいということをお伝えしたいわけではありません。自分への戒めを込めてブログに書いているあります。

  またこれに絡んで、と言ったらよいのでしょうか、Twitter、FacebookなどのSNSでは、日本の保守と言われる人たちが様々な情報に振り回されて保守同士でいがみ合っているのを目にしますが、それでは中共の思う壺。多少の意見の違い、見解の違いがあったとしても、我々の共通の敵は中共であるという意識を持たなければならないと思います。というのも最近尖閣の近くにおけるけしからんニュースが連日ネットでは伝えられておりますが、これに絡んで、海上保安庁のこのデータを用いて「台湾漁船も尖閣に侵入している」「蔡英文総統も領有権を主張している」。だから台湾もけしからん!という論調が徐々に増えております。これは一言で申し上げると「日台分断を図る工作」だと考えております。

このグラフはあくまでも退去警告数であって「領海侵犯」の数ではないことを知ってほしい

  私なりの表現で例えると、塹壕の中に大和君と高砂君が並んで、中共という巨大な敵を迎え撃つ状態において、大和君が高砂君に対して「おい、お前の腕が俺に当たってるぞ、ふざけんな!」と言っているようなものだと思います。

イメージとしてはこんな感じ

  しかも台湾は民間漁船、中国は公船、つまりは軍隊と同レベルの船があの海域に入ってきているわけです。しかも日本と台湾は漁業協定を結んでおり、日本当局の指示に従わない場合のみ「領海侵犯」と看做されるわけであり、この海上保安庁のデータは、領海侵犯になる前の「退去警告」の数であり、推測で申し訳ないのですが、退去警告を聞いて、素直に領海から離脱しているものと考えられます。ですので、この中共の脅威が日に日に増している中で、台湾はけしからん!と抗議の声をあげるのはちょっとあまり宜しくないと思うこの頃でございます。また、蔡英文総統は、話の通じる相手だと思います。中共の脅威が収まったら、蔡総統と日本政府は話し合いの場を設けてみれば良いかと思います。ちなみに、この尖閣については、以前の動画でも紹介しておりますので、お時間のある時にご覧いただければと存じます。

台湾漁船と中国公船を比較すること自体ナンセンス

  最後に、今はGoogle翻訳を開いて、URLを入力すると、文章をコピーしなくてもURLをコピー・アンド・ペーストするだけで、そのWebサイト自体を翻訳してくれます。私は中国語に関してはある程度の能力はあるのですが、英語についてはあまり得意ではありません。しかし、英語の情報には非常に価値の高い情報が多く存在しておりますので、先ほど紹介したようなURLをGoogle翻訳に貼り付けて、そのサイト全体を翻訳するというやり方で情報を得ております。まぁ、翻訳精度の問題がありますが、ある程度は内容が掴めるので、ちょっとでもおかしいなと思ったら自分で調べる癖をつければ良いと思います。また偉そうなことを言ってやがる、とお思いになるかもしれませんが、これもある台湾人がしゃべっていたことをそのまま伝えているだけであります。

こんな感じでURLを張り付けるとサイト全体を翻訳してくれます

2020年7月21日 編集・翻訳(八度 妖)

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