軍事動向》若者を入隊させる不景気 米陸軍今夏に大規模募集を予定

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  武漢肺炎(新型コロナウイルス、COVID-19)の流行が米国で蔓延し続けている中、米国経済も深刻なダメージを受けており、この経済不況の中、米国で従軍したい若者が増えてきているのに伴い、米国陸軍は今夏に大規模に兵を募集する予定である。

  米国メディア《ArmyTimes》の報道では、米陸軍募兵司令部(USAREC)のフランク・ムース少将は、2週間前に彼がライアン・マッカーシー陸軍長官とジェイムス・C・マッコンビル陸軍参謀長に対し「陸軍国家召募日」という名の計画書を提案し、6~7月の間に一連の召募活動を行う予定である。特に若者が多いシアトル、ボストン、ニューヨークなどの22都市にて重点的に召募活動を行ない、地域によっては現地の防疫活動のみを対象として募集となるが、この計画はかつてない大規模な募兵活動になると考えられる。

  召募活動はアメリカ軍の誕生245周年を迎える6月14日に除幕となる。ムース少将は、一般民衆の陸軍に対する印象は歩兵、装甲兵、砲兵等の戦闘部隊が多いが、これら部隊は陸軍全体の15~20%を占めるだけであり、陸軍が必要としているのは技術専門家、エンジニアや後方支援人材である。しかし多くの人は、この点には注意が行かないため、陸軍はこの点を踏まえて宣伝活動を行なっている。陸軍は近年出している広告の主要なテーマは、武漢肺炎流行のために臨時に設立された医療機関で軍医が活躍しているものであり、大衆の陸軍のイメージアップを図っている。

  米国陸軍は今年初頭の募兵状況は昨年同期と比べ2200人多かったが、武漢肺炎が蔓延し募兵ステーションが閉鎖された関係で、陸軍はオンラインでのみ募兵活動を宣伝するしかなく、現在の所目標よりも4000人も足りない状況である。

  しかし、今回の疫病蔓延で経済的不景気に陥ったため、募兵活動にとっては有利になるとケイシー・ワルディンスキー陸軍次官補は述べており、民間企業での求人は下落しており、現在陸軍は募集状況は予期したものより15%ほど高く、将来的に陸軍軍人数が目標の48万5000人に達してほしいのも述べた。

2020年5月26日 編集・翻訳(八度 妖)

※コマンドを「司令部」と訳しましたが、司令部と訳すべきではないという意見もあるかと存じます。情報元の台湾メディアでは「陸軍徵募指揮部」とあったので、台湾メディアに近い表現である「司令部」と訳しました。

サイト管理者感想

  平素は中共について調べているため、どうも相手の動きを深読みする時には中共的発想も盛り込んでしまっております。つまりは、今回の募兵の主目的は「現地での防疫活動」とあるが、米中間で火花が散っている状態では、米中戦争になった際の人員に割り当てられるのであろうかと推測してしまいました。米国は契約社会なので、防疫活動ということで志願した若者が、突然ある日、「戦地最前線に行ってくれ」とはならないであろうが、そういうことも想定して入隊後の在り方を計画しているのかもしれませんね。現在南シナ海及び台湾海峡付近では米海軍と人民解放軍がお互いを牽制しあっている状態ですが、中共の振る舞いを見ていると、世界各国が中国に対して制裁を加え、それを打開するために中国が軍事的な行動を起こすのでは?と思っています。ただ、中共が「やれ」と言われて素直にやる国ではないことは確かですが最悪のシナリオも想定しなければならない感じですね。