
中国外交部の元スポークスマンの耿爽氏が先月(6月)にスポークスマンを退任した後、中国駐国連副代表に就任し、7月7日から職務を開始した。米国メディアによると、「反米」を叫び続けてきた耿爽氏が娘をニューヨークの中学校に就学させている事より、ネット民から「耿爽は、反米は仕事、子供に米国教育を受けさせるのは生活」※と揶揄された。
これに対して、財経面で名を馳せた汪潔民氏は、自身のFacebookで「耿爽は国連で働けるなんて、中国で最も気分”爽”快な人物だ。更に娘をニューヨークに連れていける。間近で米国が如何に中国由来の武漢肺炎に苦しんでいるかも観察できる。」と皮肉った。また「耿爽は本を出版できるぞ、”我が国はすごい!貿易戦争なんてしなくても直接武漢肺炎を輸出できる”というタイトルで。」とも述べ、最後には「彼の名前は、本当に良い名前を名付けられた」と締めた。
※「〇〇は仕事、〇〇は生活」とは中国でよく言われるダブルスタンダードを揶揄するフレーズ
2020年7月31日 編集・翻訳(八度 妖)
Webサイト管理者感想
このニュースは7月14日に台湾メディア「新頭殼newtalk」の記事をまとめたものである。
耿爽氏と言えば、人を不快にさせる口調で「反米・愛国」を主張していた人物。仕事でニューヨークへ赴任ということで家族もついていくのは分かる。ただ、娘が地元の学校に通っているのか、ニューヨークチャイニーズスクールに通っているのかはこの記事からは読み取れなかったが、もし地元の学校に通っているのであれば、それが例え私立学校であったとしても、中国人の
「自分と家族さえ良い思いをすれば何をやってもよい」
という価値観を改めて感じることのできるニュースであると思う。
ちなみに、ニューヨークには「中華学校」があるのだが、それは「中華民国」時代に開校されたものであり、中華民国(台湾)の公金が投入されて学校を運営しているため、恐らく共産党幹部の子女は入学できないと思われる。則ち、耿爽氏の娘が通っているのは、地元の学校もしくは所謂欧米系のインターナショナルスクールと思われる※。
※これらは、あくまでも素人の推測である
