2021年9月9日に建国73周年を迎え、首都平壌の金日成広場で民兵組織「労農赤衛軍」などによる軍事パレードが行われ、金正恩氏が出席したが、その姿を見てネット民は「激やせした」、「痩せている影武者が出て来た」等の噂がされている。
今回このブログでは、AI顔認証技術を用いて、9月9日に出席した激やせ金正恩氏が影武者かどうかを検証してみた。
まず、「本物だ」と言える写真を選ばなければならない。
今回選択したのも2019年6月30日、板門店でトランプ大統領と会談した写真を利用した。その理由は、情報統制などのある北朝鮮メディアからの映像・写真提供ではなく、欧米メディアによる映像・写真及び声帯分析も可能な音声も提供されているからだ。またこのような国際舞台では、トランプ大統領と直接英語で会話する際の語学力が必要であり、金氏が話す内容も国家元首が話した内容となり迂闊な事が言えないため、影武者が出てくる可能性は低いと考えるためだ。
そして検証に使うAI顔認証はAmazon Web Service、通称AWSで提供されているAmazon Rekognitionというサービスの機能である。ちなみに顔認証の精度に関しては、米国の大企業の入退室の際にも使用されているので、疑いがあるのであれば、それら大企業の入退室管理も疑いを持っても良い事になるし、整形技術がAI顔認証を上回っているという事になる。
検証1
では、早速検証してみたい。
まずは、高台のようなところで手を挙げている写真と2019年板門店での写真を比較してみた。
結果は
類似度99.9%
ほぼ同一人物、つまりは本人であると判定された
検証2
この結果をみて「北朝鮮メディア提供の写真なんてPhotoShopなどで加工しているだろ」というツッコミが来るかもしれないので、今度は北朝鮮メディアから提供された映像ではあるものの、動画の1コマからランダムに抜き出したものを使って検証してみた。映像というのはパラパラ漫画を思い浮かべて貰えば理解しやすいのだが、1秒間に25枚から30枚の画像を高速で切り替えているような仕組みだ。つまり5分の映像があると9000枚弱の写真があるのだ。その中からランダムに1枚選んだのがこの写真である。
数千コマという膨大の数の中からランダムに選んだ1コマ
結果は
類似度99.9%
こちらもほぼ同一人物だと判定された
この事から、AI顔認証という角度から見ると9月9月に姿を現した金正恩氏は本人である可能性が非常に高いということになる。勿論、北朝鮮が提供した映像自体がDeep Fakeという技術を用いて顔を金正恩氏にはめ込むという処理を行なってから世界に配信した可能性も否めない。
ただ、美容整形の専門家 高須幹弥先生も伝聞や似顔絵レベルでしか敵の重要人物を知ることが出来ない戦国時代や江戸時代であれば影武者は確実に存在していたが、写真や映像が高解像度で出回っている世の中では、様々な角度から分析が容易に行えるため、骨格を含めてそっくりさんを作ることはほぼ不可能に近いという結果を出しているし、9月9日の金正恩氏の顔の特徴点などを比較しても過去の写真と比較しても同じであると述べていた。私もこの考えに同意できるし、先ほど述べたDeep Fake技術でも処理できない部分があるので、やはり本人であると考える。
また人間の目なんて錯覚を起こすし、先入観などで映像補正をするので、意外と宛てにならないのも事実である
実際に整形の噂が絶えなかったマイケル・ジャクソンさんのこの2枚の写真を比べても、AI顔認証では99.9%本人だと判定している。
後に、過去にも似たような検証もしているし、影武者がささやかれるロシアのプーチン大統領、米国のバイデン大統領のAI顔認証による検証も行っているので、時間をみてアップロードしていきたい。
2022年9月26日 編集(八度妖)
Web管理者一言
タイトルに「激やせ」という非常に大袈裟な表現をして申し訳ございません。やはりWebサイト管理者として閲覧数が欲しいため、大袈裟な単語を用いてしまいました。かなり痩せたことは事実ですが、「激」というほどではないですよね。