台湾って何語が話されているの?

表題にあるように、台湾では何語が話されているか?について政治的な要素を極力避けて説明しようと思います。

一番多く話されているのが、いわゆる「中国語」
とは言ってもこの「中国語」も台湾では「台湾華語」と言われたり「国語」「中文」とも言われており、様々な名称が存在しております。
日本でも「北京語」と言ったりしますよね。様々な名称があるため、こんがらがりそうですが、「中国語」のことであり、こちらが第一公用語となっており、殆どの台湾人が話すことができます。

https://twitter.com/asianews_ch2/status/1478915833955254274

次に多く話されているのが「台湾語」となります。ただ、こちらも「閩南語」とか「ホーロー語(福佬語/河洛語)」、「台湾福建語」とも言われており、様々な名称が存在しております。台湾外交部の公式文書では「ホーロー語」となっていますが、覚えにくいので「台湾語」で良いと思います。なぜなら日本統治時代も「台湾語」と呼ばれていたからです。
人口の75%が話せると言われております。

次に多く話されるのが「客家語」となります。人口の10~15%ほどが話せると言われております。苗栗県の一部の地域などは客家語話者が多いと言われております。

あとは原住民が話す言葉が多数ありますが、それぞれの言葉を話せる割合は1%にも満たないと言われております。また日本統治時代には、異なる原住民が会話をする際には日本語が共通言語となっていたと言われております。

台湾で「先住民」は既に滅んだ民族という意味になるので現地の呼び方を使用

歴史的な観点から述べると、台湾語は日本統治以前から話されていた土着の言葉であり、いわゆる中国語は戦後中華民国が台湾を統治し始めてから使われた比較的新しい言葉となります。しかしながら、政府が第一公用語として定め、且つ台湾語などの土着の言語を禁止したために、台湾語を話せる若者が徐々に減ってきているという状況もあります。これには色々と言いたい事はあるのですが、冒頭で述べたように政治的な要素は入れないようにするため、これ以上は述べません。気になる方は「台湾語 禁止」というキーワードで検索してみてください。

以上のような状況であるが故に、台湾人は中国語と台湾語のバイリンガルが当たり前であり、中には台中日/台中英のトリリンガル(3か国語可)、台中日英のマルチリンガル(多言語可)も数多くいます。
日本人には想像しがたいことなのかもしれませんが、「台湾で話されている言葉は?」という質問に対して、シンプルに「中国語」と回答できない状況なのが台湾という国なのであります。

ただ、傾向として、北部、特に台北市や新北市では中国語を使う人が多く、コミュニケーションも中国語がメインで使われますが、台南や高雄においては、台湾語での会話が多いです。中国語も台湾語も分からない、という人であっても、北部と南部の言葉が違うということをいしきすれば、その違いや雰囲気が分かるかもしれません。

質問やご指摘があれば、コメント欄とかTwitterで書き込みしてくださいね

2022年1月6日 編集(八度妖)

自殺や他殺。恐ろしや、台湾のパイナップル販売!

台湾のパイナップル販売についてTwitterなどで騒がれているので、私も便乗させていただく。まずは下の写真を見てもらいたい。

おっとびっくり!なんとも物騒な写真である。しかし、なんと我々よりも漢字に慣れ親しんでいる台湾人にとってはお馴染みの光景である。

では、この写真の解説をしてみたいと思う。


  このような光景は「パイナップル販売」及び「ココナッツ販売」の時にしか見ることができない。(もしかしたらドリアンもあるかも)

  まずは「自殺」について説明したい。「自」は「自ら」という意味であるので理解できるが「殺」は何かというと、台湾人の言語である「台湾語」で「パイナップルを切る」というのが「刣王梨」(thâi ông-lâi タイ オン ライ)と言い、「刣」には「切る」以外にも「コ口す」などの意味もあり、それを中国語(華語)に当てはめると「殺鳳梨(shā fènglí/ㄕㄚ ㄈㄥˋ ㄌㄧˊ) 」になる。つまり「自らパイナップルを切る」と言う意味で「自殺」になるわけである。
同じような形で「他」は「他人」という意味なので、「他人にパイナップルを切ってもらう」と言う意味になり、つまりは「販売店のおじさんに切ってもらう」という意味になる。ということで、この写真ではパイナップルの値段が「28元と30元」であるが、2元が販売店のおじさんの手間賃ということだ。

  日常的に漢字を使う日本人と台湾人だが、漢字の使われ方が全く異なることがあるので、びっくりするとともに、その意味や背景を理解することで台湾のことを理解できるし、話の話題にもでき、とても興味深いものである。そして台湾には中国語(華語)以外にも台湾語、客家語、原住民語等様々な言語が存在しているが故にこのような事象が発生していることが分かる。

ちなみにこの看板は2014年に台湾東部の台東市のパイナップル露天商の王毅菘氏が始めたという情報がある。当時この看板を見て驚いた台湾人もいるようですが、台湾語で説明することでお客は納得。ほとんどの場合、処理が面倒なので皮を切り落としていく方法を選ぶのだが、ときどき自宅で切り落としたい人もいるのだが、買うときに「我要.自.殺.(ジサツしたいんです)」と恥ずかしそうに言う場面もあるとのこと。またユーモアのある店主は「誤解を招く表現だけど、警察は来ないでね」と笑顔でインタビューに答えていた。このユーモアあふれる看板にしてから以前の売り上げの2倍以上にもなっているというから、商売と言うものは奥が深い。ただ日本ではこういうユーモアは「不謹慎だ!」と敬遠されそうな気がする。

  ちなみに私は中国語(華語)はある程度できるが、生粋の台湾人が話す台湾語はまるっきりダメである。ちょこっとくらい分かるかな?とYouTubeなどで台湾語を話す動画を見るのだが、何の内容を話しているか?すら分からない状態である。とりあえず最近になってカメの歩みのペースではあるものの勉強を始めている。なぜかと言うと今後台湾は自他ともに認められる「台湾国」「台湾共和国」が樹立すると思っているので、その際に公用語として定められるであろう「台湾語」を勉強しておかないと、台湾人との真の交流がしにくいと思うからである。ところが、、、、、発音の段階でつまずいているのが現状である。中国語の発音よりも難しいと思う。

いつもはニュース・政治・軍事系の情報を配信しているこのブログだが、たまにはこういった息抜き的な記事も書いてみようと思った次第である。

2020年7月3日 編集 (八度 妖)