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ついに決着?「ずとてのぺうくろ」の考察

外国に行くと不思議な日本語を見かけることがある。身近な所では台湾のまちなかで見かける「マツサーヅ」やラーメン屋なのに「ウーメン」などが有名であり、これはその単語に似た平仮名やカタカナを使ってしまったことに由来していると思われる。

最近は、パソコンでデータを作成し、そのままのデータで出力して印刷することが多くなったためこのような誤字は少なくなってきた。これら看板が作られた1980年代、90年代、まだパソコンが普及しておらず、また2000年代に作られたとしても、当時パソコンを使わない高齢の経営者が発注した、とすれば、看板業者は手書きで外国の文字(つまりは日本語)が書かれた紙切れを発注者から渡されて、その文字をパソコン内から見つけて入力し、印刷するという工程を経るわけだが、看板業者は日本語に精通している訳ではない為、紙に書かれた見慣れぬ文字をパソコン内の文字を見つけ出し、データを作成する訳であるから、どうしてもこのような「変な日本語」が発生してしまうのは容易に想像できる。また予算の関係上、そして時間の関係上「ネイティブチェック」など行うはずもなく、このような誤りが出来るのだろう。

さて、本題に入るが、先ほど紹介した「マツサーヅ」などはまだ可愛いレベルの誤字で、日本人であれば、パッと見てすぐにその意味を理解することが可能である。しかし、香港には非常に難解な誤字があるのをご存知であろうか。まずはこの画像をご覧いただきたい。

いらつしゃいませ ずとてのぺうくろ

活字にすると意味が更に理解しがたくなるのだが、英語を見ると「Welcome To Man’s Paradise Enjoy Yourself」とあることから、これはどうやら「いらっしゃいませ、男の楽園」を意味していることが分かる。楽園、つまりは「パラダイス」が変形して「ぺうくろ」になったとの説が有力なようだ。この画像のように「ダ」が欠落すれば、「パライス」になる。

しかも看板の古さを鑑みると、看板作成時に紙切れに手書きで「いらっしゃいませ おとこのパラダイス」と書こうとした所、日本語のできない発注者が「ダ」を書くのを忘れて「おとこのパライス」という状態で看板業者にその紙切れを渡したとしたら、こうなるのは必然であろうし、こういうミスは当時であれば起こりうることなので、「パラ(ダ)イス」説が有力だと言われるゆえんなのかもしれない。

また別の説として「パラしろ」という説もある。
これは「パラダイス+城」を組み合わせた「男のパラダイス」とも「男の城」とも読み取る事のできるダブルミーニングだったというものである。

「ずとてのぺうくろ」問題に終止符

大変面白い説であるが、私は「パライス」説を強く推す。なぜなら、手書きの日本語が書かれた紙切れを印刷業者が受け取ってパソコン内で文字起こしをする際に、参照するのが「五十音表」であろう。且つ、見ていくのは「あいうえお、アイウエオ」からであろうから、仮に「おとこのパライス」と間違って書かれた紙切れ、かつ図のようにかなりの達筆?で書かれた文字で書かれた紙切れを渡されれば、あいうえおかきく、と順番に見ていくであろうから、最初に「イ」に似た文字は「く」となり、「ス」に関しても平仮名→片仮名の順で探していくであろうから、カタカナの「ス」にたどり着く前に平仮名の「ろ」が同一文字と誤認識したと考えられる。
しかし、そうすると、「おとこ」の「お」や「こ」、「パ」は五十音順では正しい文字の方が先だぞ!というツッコミがあると思うが、これらはネイティブの日本人ですら書き手の癖によっては「て」「ペ」に見えなくもない場合があるので、触れないでおく。ちなみに誤植で有名なものとしては「インド人を右に」がある。

※「お」に関してはこれはまったくの謎である。発注者はよっぽどの”達筆”だったに違いない。苦しい言い訳ですまぬ

なお、類似の看板が多いのは、恐らくどこかの有名店が誤った表記で看板を作成してしまい、その店に倣って同じ文言を他のお店も使用したからだと思われる。また、日本人から誤りを指摘されたとしても「意味は通じる?」→日本人「うん、何となく通じるよ」という回答であれば、「変な意味でもないのだから、わざわざ手直ししなくてもいいや」という考え方で今に至るまで「変な日本語看板」として存在しているのだろう。

最後に「パラダイス」の「ダ」欠落説が濃厚だが、ここでもう一つ新説として

「宮殿」や「城」を意味するフランス語の「Palais」をそのままローマ字読みしたパターンもあるのではないかという説

看板を見ると多くの夜のお店の名前が「〇〇城」というものだからだ。フランス語を使うことにより、Castleよりも更に豪華な雰囲気を醸し出すことができると予想したのだが、よくよく考えてみると、フランス語では最後の子音は読まないので「パレ」となるし、香港と言えば英語がメインの土地柄、わざわざフランス語を使うこともないので、この説である可能性は低い。

いずれにしても結局決着がつかなかったのは申し訳ないが、「パラダイス」の「ダ」欠落説が濃厚だということ、看板作成の「手書き文字をデジタル化する」という過程において日本語を全く理解していない人が介入する事により誤植が発生しているということ、ご理解いただければ幸いである。

2022年2月22日 編集(八度妖)
2023年2月20日 再度upload

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ニュース 台湾

入国制限解除後初の団体旅行 タイ観光客がタイガー航空で本日0時16分到着

タイの人気ブロガーKitcharat Nartetamrongsuttさんが制限解除後初のツアー客として台湾に到着した。彼女は台湾が好きだ述べ、訪台は2回目だとの事。今日のために特別に「セーラームーン」コスプレをしたとのこと。

台湾CDC(中央流行感染症指揮センター)指揮官の王必勝氏は、入国制限解除となる前夜に桃園空港を訪れ解禁準備を視察した。彼は、桃園空港は全てじゅんちょうであり、細かい調整が必要なことを除けば、13日に問題なく運営ができると述べた。

制限解除初日の空港では、初となる航空便は台湾のタイガー航空で、13日深夜0時16分に到着した。王必勝指揮官とタイガー航空の陳漢銘 董事長は搭乗ゲートで搭乗者へプレゼントを渡していた。観光局も到着ロビーで熱烈な歓迎式典を行い、制限解除後初となる台湾からの旅客と団体客の出発を歓迎した。

人気ブロガーKitcharat Nartetamrongsuttさん
人気ブロガーKitcharat Nartetamrongsuttさん

Web管理者感想

今回タイから台湾へ訪れたツアー客は45人だけであったようですが、いよいよコロナ前の自由旅行ができる状態に戻りつつある感じがしますね。日本も先日ほぼほぼ自由旅行が解禁された漢字もあるので、経済活動が活発になると良いですよね。でも日本に住んでいる人にとっては、歴史的な円安の影響で海外に出たも物価の高さを感じると思います。

政治的な話を絡めるとすれば、日本への入国は以前のようにしても問題ないですが、あの国の観光客は来てほしくない、という気持ちがあるので、あの国にはぜひコロナ検疫の強化を続けて欲しいと思います。検疫が強化され続ければ、日本入国は問題なくてもその観光客が帰国の際に数日隔離となれば、「気軽に来る」というあの国の人が減るわけですから。

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ニュース 台湾

台湾のお正月について経済面的な考察

日本では明治以降太陽暦に合わせて新年を迎えますが、台湾では昔から変わらず旧暦に合わせて新年を迎えます。今年2022年の元日は2月1日となります。

新年は豪勢な食事をして家族と一緒に時間を過ごすのが、一般的です。ただ、近年では1週間ほどの連休ということもあり、海外旅行をするという台湾人も増えてきております。ここ2年程は武漢肺炎の影響があり国内旅行をするという風になっておりますが。

さて、今日ご紹介するのは経済という観点で語ろうと思います。

まず、正月を迎える前に盛大に行われることは企業主催の忘年会です。台湾語でブエゲエと呼ばれるものなのですが、元々は旧暦の12月16日に神様への供養をすることを指すのですが、それから転じて忘年会を指すようになりました。日本で忘年会と言うと1年の苦労をねぎらう食事会的なものは開かれますが、台湾の場合、家族同伴が可能な会社が多いという点。そしてホテルなど一流の宴会場で開かれることが多く、何より抽選会がありまして、この景品が非常に豪華。過去話題になったものとしてはアウディやフォルクスワーゲン、トヨタと言った自動車が当選などでしょうか。もちろんこういう豪華景品は企業業績にも寄りますが、基本的にはケチな企業でも日本円で数万円、普通の企業でも数十万円の当たりが用意されています。それが現金なのか景品なのかは様々ですが、台湾の従業員は1年に1回しかないこの忘年会を楽しみにしています。

そして日本でも12月になると冬のボーナスが支給される会社が多いですが、台湾も旧正月前にボーナスが支給されます。私がいた台湾の会社は業績に関わらず基本2か月分、業績が良ければプラスアルファという形でした。

ちなみに今年は台湾経済が好調だったこともあり、特に国際運送業者の業績が運輸価格高騰と需要の急増を受けてEvergreenや中華航空などの企業が大幅な黒字であったことは経済ニュースをご覧の方はご存じかと思いますが、例えばEvergreen社のボーナスはなんと40か月分。台湾人の平均給料が約5万元、今のレートだと20万円となりますが、これは外資系エリート社員などの高給取りも併せての平均額となります。ですので、実際の庶民感覚でいうと中央値で見てみるのが良いと思います。その月給の中央値は約4万元、16万円となります。すると、40か月のボーナスとなると16万円×40か月で640万円がボーナスということになります。Evergreen社は今年かなり好調な業績だったという事なんでしょうね。恐らく世界的疫病の蔓延は今年も続くでしょうから、来年のボーナスも期待できそうですね。

2019年行政院が公表したデータ


さて、ボーナスに関しては日本でも業績が好調であれば数百万円はあり得ると思うのですが、台湾ならではというのが、ボーナスをもらった後の動きですね。

ボーナスをもらうとすぐに旧正月の連休に入ります。

ちなみに私は最近台湾のお正月を「春節」とは呼ばず「旧正月」というようにしております。というのも、「春節」のイメージが中国や中華っぽいからであり、台湾の正月は春節っぽい部分もあるものの、日本統治の影響や西洋文化の影響も受けて変化しているため、そして何より台湾は中華圏である、という中華プロパガンダを減らすために春節と呼ばず、「旧正月」と呼んでおります
(細かい事かもしれませんが、小さなことから意識していこうと思っています

)

話は脱線しましたが、ボーナスをもらって旧正月の連休に突入するのですが、旧正月明けに会社の人事部が頭を悩ますのが、退職届が沢山出されるという点ですね。日本のように1つの企業に入社以来転職もせずに20年間、30年間勤務しているという人は台湾では非常に珍しく、普通2~3回は転職していますし、極端なケースだと1~2年に1回は転職するというような人までいる有様です。これが良いのか悪いのかは業界によって異なると思いますが、ただ言える事としては優良企業は社員がコロコロ変わらず長年勤める社員が多いということですね。とは言っても優良企業と言えども、久しぶりに連絡してみたら既に退職していたというケースはよく聞きますが・・・。

また、逆を言えば、台湾での仕事探しは2月3月がねらい目であるということです。つまり忘年会で美味しいものを食べて、運が良ければ何十万円の景品があたり、そしてボーナスをもらい、旧正月連休を休むのが転職するのにベストな時期だと考える人が多く、2月3月に欠員補充をする企業が増えるため、仕事探しがしやすいということになります。

もし台湾での就職を考えている方がいれば、2月3月に探してみるのは如何でしょうか。

2022年1月20日 編集(八度妖)
2022年10月13日 再UPLOAD(八度妖)

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ニュース 中共 台湾

TSMC創設者モリス・チャン氏:戦争になれば全て壊滅する

米国メディアCBSのTV番組「60ミニッツ」で、中国による台湾に対する武力威嚇はTSMCがあるから台湾への攻撃を免れている等のテーマを取り上げ、TSMC創設者のモリス・チャン(張忠謀)氏を含むインタビューを行なった。チャン氏は番組内で、目標が経済福祉であれば、もしかすると自制して武力行動を起こすことはないかもしれないと語った。

報道では、1949年に毛沢東が中国全土を掌握した後に、中共は絶えず台湾は中国の一部だと宣伝し、アメリカもずっと1つの中国の政策を取っており、台湾とは特別な関係を維持していると述べた。但し、米中台関係は最近大きな変化が見られ、アメリカ下院議長のペロシ氏が台湾を訪問後、中国が軍事行動としてミサイル発射するなど、中国がいつでも台湾を落とせると宣伝し始めたがこれに対しアメリカのバイデン大統領は台湾を守るとも発言した。

報道では、台湾は世界で唯一最小チップを製造できる半導体産業を有している国家であり、TSMCはその唯一無二の製造業者である。またアップル社やPCメーカー、自動車部品などの産業に至るまでの中国国内に存在する企業もTSMCに依存している。

司会者のLesley Stah氏はTSMCの創設者で91歳になるチャン氏にインタビューを行ない、台湾人はなぜ半導体産業が所謂シリコンの盾(またはチップの盾)になり、中国指導者である習近平氏による台湾攻撃から守れると考えているのか?と質問した。チャン氏は、これはTSMCが世界の多くの国家にチップを提供しており、もし攻撃の最終的な狙いが経済福祉であれば、自制して武力行動に走ることは無いことを意味するかもしれないと答えた。

Lesley Stah氏はまた、もし最重要任務が台湾侵略であれば、1つの中国の原則の下、TSMCは国有企業になるのか、それともどうなるのか?と質問すると、チャン氏は、もし戦争になれば、すべてが壊滅する、と答えた。

報道では、中共は台湾統一後も現状を維持することを保証するとしているが、香港返還後の中共の動きを見ると、それは成り立たないことが証明されている。蔡英文総統は就任後、台湾の民主と国民の生活を絶対に守ることを再度強調している。報道ではまた李喜明 元国防参謀総長と民進党議員の王定宇市などもインタビューを受けていた。

2022年10月11日 編集・翻訳(八度妖)

※基本的に自由時報の記事を翻訳しましたが、それ以外にも他のメディアの記事も織り込みながら訳しているので原文”のみ”と比較すると差異が存在すると思います


Web管理者感想

楽観的にこの記事を読めば、TSMCやUMCなどの半導体製造ファウンドリ、そしてその関連企業が台湾に本拠地を置いている限り、習近平氏が合理的な判断をできるのであれば、台湾侵略は起こらないと考えても良いと思いますが、ロシアのウクライナ侵略を見ても分かる通り、独裁者は合理的な判断が出来ないことがあるので、楽観的に考えるのは危険だと思います。しかし影響力もほとんどない私のような一市民は、心配しても何かが変わるわけではないので、輿論に影響力を与える言論人・インフルエンサーに声を上げてもらえるように絶えず情報を発信していくことが大切なのかもしれませんね。

またチャン氏のインタビューで興味深かったのでは、もし戦争になればすべてが壊滅状態になるという点でしょうか。恐らくこれは台湾のTSMCの工場が仮に物理的に無傷で人民解放軍に占拠されたとしても「人」がいないと作ることができない、ということだと思います。私が感じたことは半導体製造は超高度な技術・情報・設備などなど、どれ一つでも欠けたら製造できないほど複雑なモノであるということでしょうか。複雑な事象を単純化して分かりやすくすることは大切なことですが、だからと言って、その単純化した話を例に挙げながら、浙江財閥や青幇(チンパン)が台湾経済を牛耳っている、TSMCは中国企業で人民解放軍に技術を流している、などというような陰謀論的な話をするのは「妄想」と判断するしかないですね。

いずれにしても現実に目を向けると、日本の野党も与党もお互いの足を引っ張ることをせずに、台湾有事を起こさないための立法(例えば日本版台湾関係法の制定)を行なってほしいものです。

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ニュース 台湾 深田萌絵

ポンペオ氏来週訪台 3/3蔡総統と会見し台湾支持を伝える予定

ある関係者からの確実な情報では、トランプ大統領時代に台湾支持を表明していたマイク・ポンペオ元国務長官の3月に台湾訪問が決まり、また3月3日には蔡英文総統と接見し、台湾支持を表明し国際情勢の発展についての考え方の意見交換する予定である。

ポンペオ氏台湾訪問団内には、米国国務省国務長官 中国政策首席顧問だった余茂春氏も含まれており、この華僑米国人はトランプ政権において中国政策を転換させた非常に重要な人物であるため、彼が同行すると言う事は訪台には、更に別の「光」があると考えられている。

ポンペオ氏と余茂春氏は退任後、現在保守系シンクタンクのハドソン研究所に在籍しており、ポンペオ氏は著名な同僚(原文distinguished fellow)※ 、余氏は上級研究員という肩書だ。今回台湾側から訪問を招待したのは、名目上は遠景基金会という団体である。

※distinguished fellowをどう訳すかが不明なため、直訳しました

ポンペオ氏の今回の来台は、多くの政府高官と面会するだけでなく、TSMCや中鋼(中国鋼鉄)等の経営責任者とも個別に会見するなどの手配も整っており、産業発展についての訪問の意味もある。しかしスケジュールについてはまだ公開されていない。

ポンペオ氏は公職を離れた後、アメリカ大統領選の準備に取り掛かっている。1963年に生まれた彼は、アメリカ政界の希望の星と言われており、特に2018年4月から2021年1月まで国務長官を務めた際に、台湾の国際的参与を強く支持し、中国の台湾に対する軍事的脅威に反対した人物である。更には退任直前には行政機関が台湾との接触を禁止することを取消し、米台関係においてこのような制限が不要だと確認する動きをした。またこれは官僚体質が自主的に設けた制限であり、制限を受けるべきではないとの表れである。これにより形式的にも実質的にも米台の往来は大幅に自由になり、米台関係において重要な功績である。

ポンペオ氏は昨年3月、台湾訪問の意向を示していたが、一年越しに叶った形だ。台湾の業界関係者は現在積極的に台湾の友人である彼を迎える準備しており、この外交が成功することを願っている。

ニュース元記事
https://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/3835941

2022年2月21日 編集・翻訳(八度妖)
2022年10月10日 再UPLOAD(八度妖)

Web管理者感想

面白い主張があった。なんと蔡英文総統が解放軍と青幫(過去に存在した中国闇組織)とズブズブな関係であり、そのことをポンペオさんに知られてはマズい、ということだそうだ。

まさか今回のポンペオ氏訪台は、ポンペオ氏が蔡英文総統に「お前、そろそろ中共とのズブズブな関係を終わらせろよ!」ということを伝えにでも行くのであろうか?アクロバティックな「蔡総統青幫一員」説がどのように展開されていくのか、楽しみである。(動画視聴は苦痛なので文字ベースで読みたい)

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ニュース 中共

玉子チャーハンありがとう、と書き込み10日間拘留!

皆さん、映画は見ますか?昨年(21年)、中国では「長津湖」という朝鮮戦争の戦闘の一つ「長津湖の戦い」をテーマにした映画が大ヒットしたという話を聞きました。見てください、映画に感動してカップルがエンディングに敬礼している姿も見かけられる程です。

2日間で興行収入が6億元(約100億円)にも達するなど、人民解放軍賛美の映画が流行る雰囲気があるという事が読み取れますね。この映画をきっかけにして中国人民が朝鮮戦争の真相を知ろうとする動きも出ているようです。

中国にはグレートファイヤーウォールと言われるインターネットの万里の長城のような仕組みがあるので、一般人が触れる朝鮮戦争に関する情報は中国政府の都合の良いような情報にしか触れられないと思いますが、やはり中には長城の壁を超えて海外の情報にアクセスする人民もいるわけで、そんなネット民が10月7日、中国版Twitterと呼ばれるWeiboのコメントに
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寒戦※での最大の成果は玉子チャーハン※だな。玉子チャーハンありがとう!もし玉子チャーハンが無かったら、我々はチョーセンのようになってしまう。まぁ、今もほとんど変わらないけどね

※後ほど説明します

という書き込み、翌日このネット民は南昌市公安に「アメリカに立ち向かい朝鮮を援助した人民志願軍の勇気を侮辱する言論であり、社会に悪影響を与える」として10日間拘留されました。

まず、コメント内にある「玉子チャーハン」ですが、これは毛沢東の長男の毛岸英を揶揄しているのは、歴史好きであれば常識かと思います。それで朝鮮戦争で中共は約300万人弱と言われる部隊を朝鮮半島へ送ったと言われております。ちなみに最前線で戦っていたのは、国共内戦に敗れて台湾に逃げ込むことが出来なかった国民党の残党だと言われております。ですので、結構人海戦術で人間の盾として使われたとも言われておりますが、当時もそういう噂があったので、そう言われないために毛沢東の息子、毛岸英を前線へ送り、彭徳懐(ほうとくかい) 司令官のもとで戦ったと言われております。

そして1950年11月下旬、連日アメリカ軍はナパーム弾を使用して、爆撃を行なっていたので、彭徳懐 司令官は日の出前までに朝食を食べ終えろ!という命令を出しておりました。つまりは日の出後は全ての部隊で調理をしてはいけないという命令ですね。それは、調理の際に煙が出てしまい、その煙を見て米軍機がナパーム弾を落とすからですね。それで、運命の11月25日、毛岸英は、玉子チャーハンがどうしても食べたかったみたいだったのですが、空が明るくなる前に起きる事ができなかった当然先ほどの命令があるため、チャーハンなんて食べられるわけがありません。ちゃんと朝早く起きれば良かったのでしょうが、お坊ちゃまだったんでしょうかね、チャーハンを食わせろと言いだしたんですね。もちろん部下は、彭徳懐の命令があるから作れませんよ~、と断ったのですが、「俺を誰だと思ってるんだ、アメリカに立ち向かい朝鮮を支援している毛岸英だぞ、毛沢東の息子だぞ」と言う訳ですよ。そう言われてしまうと部下としても逆らう訳にもいかず、火を起こしてチャーハンを作ろうとするんですが、煙が出てしまうんですよね。

あっ、と思った時には6機のアメリカとオーストラリアの軍用機がやってきてナパーム弾をピュー、ピュー、ピューと落していて、毛岸英はお亡くなりになってしまうんですよね、

これが有名な玉子チャーハン事件と言われている訳であり、あまりにも不名誉な死に方だという事で長年封印されていたし、今でも場合によってはNGワードになっているため、冒頭に出て来たネット民は10日間の拘留という目に遭ってしまったわけであります。

しかも最近習近平総書記が毛沢東思想を復活させようという動きもあるといわれているじゃないですか。更には毛沢東は彼の人生で朝鮮戦争について語る事は少なかったと言われております。何百万人もの兵を派遣しても勝てずに更に玉子チャーハンとなると、毛沢東にとっては、恥ずかしい経歴となるわけですし、今回冒頭の「長津湖」が大ヒットした理由がアメリカに勇気をもって立ち向かった人民志願軍の姿に感動しているからですよね。そんな雰囲気に玉子チャーハンを持ってくると、雰囲気台無しになってしまうから、こんな書き込みすら身柄拘束に至ってしまうのであります。

ちなみに、「寒戦」という言葉も出ておりますが、これは寒いという漢字と韓国の韓が同じ発音であるため、韓半島での戦いという意味があるのと同時に、極寒の地である満州、北朝鮮の冬でも戦ったという意味も含まれております。しかし、玉子チャーハンと一緒に出てくると言う事は、冬の戦いにおいて、多くの兵士が凍死したということを指していると当局に判断されたと言われております。


ちなみに、玉子チャーハン事件とは言われておりますが、当時はアメリカの軍機がやってきて爆弾を落とされオフィスで死んでしまったとしか公表されておりませんでしたが、その後彭徳懐の部下であった楊迪という人物の回想録で初めて、その原因がチャーハンであると公表されたわけです。しかも玉子チャーハンではなく、チャーハンとだけ記されておりました。それはなぜかと言うと、外国人貨幣が存在した中国をご存じの方は知っているかもしれませんが、当時玉子というのは貴重で、私の友人の彼氏が中国人なのですが、1970年代80年代頃までは卵なんて誕生日の時にしか食べられないような貴重な食べ物だったわけです。しかし2002年、2003年頃に、チャーハンではなく玉子チャーハンに変更されていた訳であります。
つまりは、みんなが文化大革命やその後のようなひもじい生活から経済が発展した2000年代前半であれば、食べ物もろくに食べられない戦場の最前線でさえ、そんな贅沢な卵を食べられた、つまりは毛岸英は特権階級だという批判は出ないであろうと判断して「玉子チャーハン」へと変更されたと言われております。また当時、卵は栄養を補充する補助食品的な意味もあったので卵を食べられるのは病人と怪我人のみであり、健常者であった毛岸英が卵を食べたというのは軍紀違反になるため、長年玉子チャーハンには触れられておりませんでした。
また一説にはチャーハンでは無くて焼きリンゴだという説もありますが、その辺は定かではないものの、煙が上がったために爆撃されたというのは事実なようです。

※この話は台湾メディアで語られていた事なので、話を盛っている可能性があります。エンターテイメントとしてお楽しみください。

ちなみにこれ以外にも、朝鮮戦争では人民志願軍約100万人が戦闘での死亡や餓死や凍死したと言われておりますが、「氷彫刻連隊」という言葉も、1950年11月に多くの連隊が匍匐したまま凍死したという事故というか、失敗した作戦もあり、現在共産党はこれを勇気の象徴だとたたえておりますが、ある経済評論家は軍隊全員凍死を招いた愚かな行為だと批判したことで拘留されたというニュースもありました。

いずれにしても、現在の米中関係にイラついている中国人民がこの「長津湖」の映画を見てストレスを発散しているのは読み取れるわけですが、この映画をきっかけに朝鮮戦争を調べようとする人民が出てくるのは当然で、朝鮮戦争の失敗を人民に見られないようにするため、当局が映画に関するSNSの投稿に目を光らせるのは、当然の流れかと思います。

いやぁ、自由に言論ができるって本当に素晴らしいものですね。それではまた!

2021年10月15日 編集・翻訳(八度妖)
2022年10月7日 再UPLOAD(八度妖)

YouTubeでも同じ内容を配信しています
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ニュース 中共 台湾

恐るべし!武力威嚇だけではない中共の対台政策

昨年のことですが、台湾の防空識別圏(ADIZ)に解放軍軍機が百数十機進入してくるというニュースが日本でも報道され、YouTubeでは「台湾有事」、「中台全面戦争」という物々しい言葉を目にすることが増えましたが、その多くが日本メディア、欧米メディア、中国メディアからの情報を元に分析しているものが多いように感じられます。台湾メディアはどのように発信しているか?というと、正直日本や欧米メディアと殆ど変わらない部分が多いのですが、一点だけ違うのが国内情勢も交えながら伝えているという点です。

日本や欧米メディアに関しては武力的な部分を中心に伝えておりますが、台湾国内においては、国民党の動きを交えて伝えているという点が異なるかなぁと思い、ブログにしてみました。

レビュー数を稼ぐには台湾と中国はバチバチに火花を散らして~、いついつ戦争が開始する~、みたいな内容はレビュー数が伸びるのですが、私はそれよりも知ってもらいたい事、つまりは武力よりも脅威に感じることに焦点を当てたいと思っております。

それは

合法的に台湾の国防能力を
弱めようと動いている

ということです。

本題に入る前に、台湾国防というと、現在はF16VやM1A2Tエイブラムス戦車を大量に買ったり、国産の潜水艦やミサイルを開発したりと、中国の武力威嚇に対して莫大な予算をはたいて対策を取っている状態であるのは皆さんご存じかと思います。焼け石に水、という声もあるものの、これはやるべきことだと私も思います。しかし、中国国民党は、これだけ差が開いた戦力差を埋めるよりも、中国と仲良くして刺激をしないようにすることこそ台湾が生き残る道だ、みたいな主張をしているわけでございます。なんか日本でもよく耳にする主張に似ていますよね。しかし、本当の中国の姿を知っている人にとっては、約束を守らないような相手にこのような主張は非常に危険であることは、ご理解いただけると思います。最初は仲良くしていてもある日、突然態度を変えて襲い掛かって来るのが中国様なのでございます。

さて、話を元に戻しますが、武力威嚇をすれば、太陽と北風の話のようにすればするほど、台湾側が軍事力を強めようとするのは中国側も分かっている訳です。では、どうやって国防能力を低く出来るか?というと、先ほど申した国民党の主張のように融和路線を広める事と、国防に関わる役職に自分の都合の良い人物を就かせるとうことになりますよね。

では、実際に何をしているか?というと、日本では殆ど報道されておりませんが、現在与党民進党を支持する台湾基進という政党があるのですが、その政党の国会議員に相当する立法委員である陳柏惟さんに対してリコールを問う住民投票が10月23日に行われます。以前「3分で分かる台湾政党」というYouTube動画でも述べているのですが、台湾の国会の113議席のうち台湾基進はたったの1議席しかないので、大した動きではないと思うかもしれませんが、この陳柏惟さんは立法院では、外交、海外邦人、ここでは台湾人ですけど海外邦人に関する業務、国防、退役軍人に関する法案と予算に対してアドバイスや審査を行う「立法院外交及び国防委員会」のメンバーなのです。この委員会は、現在与党民進党が6議席、野党国民党が5議席、台湾基進が1議席、無所属のフレディ・リムさんが1議席となっております。つまりは、陳柏惟さんのリコールが成立すると、その議席が空き、仮に国民党が議席を確保すると、フレディ・リムさんがどちらに投票するかで方向性が変わってしまうという事態になるわけであります。そして、現在フレディ・リムさんに対するリコール運動も国民党主導で行われており、リコール署名が目標数に達するかが注目されている訳であります。

ちなみに、もし10月23日に台湾基進の陳柏惟さんのリコールが成立すると、その選挙区、台中市第二選挙区では誰が立候補するか?というと元々国民党の基盤であった顔寛恒という国民党の議員が立候補して当選するだろうと言われております。顔氏については色々と言いたい事はありますが、一言でいえば当選したらいけない政治家とでも言っておきましょう。

で、2020年の選挙では陳さんの得票率は51.15%、顔氏48.85%と僅差である為、仮に民進党もしくは台湾基進が別の候補者を立てても、当選する確率が低くなると言われております。そうすると先ほど申し上げましたが、国防と外交に関する事項を審査する委員会は6対6+フレディ・リムさんにすることができるわけですし、フレディ・リムさんの選挙区、台北市第五選挙区においてもフレディさんの得票率44.913%、国民党候補が41.9419%と僅差であるため、この選挙区でもリコール署名が目標数に達して、その後の選挙でリコールが成立するとその後の補欠選挙は国民党候補者が有利になると言われております。

もし、陳柏惟さんやフレディ・リムさんに対するリコールが成立し、国民党候補が補欠選挙で当選すると、今後「アメリカからF35を購入する予算を成立させたい」とか「国産ミサイルの開発費を増やしたい」というような予算案が通らなくなる可能性があるわけでございます。つまりはこういう点から台湾の国防能力が危なくなるという見方をお伝えしたかったわけでございます。

台湾独立派議員を罷免しようと躍起になっている中国国民党

戦後から1980年代までは中国国民党と中国共産党は犬猿の仲、隙あらば国民党は中国大陸を奪還したいと考えていたのですが、今や民進党を倒す為ならなりふり構わないという姿勢になってしまい、中共と組んでまで民進党を倒そうとしているわけなのであります。そして現在、先ほど述べた陳柏惟さんとフレディ・リムさんに対するリコールを成立させようと、メディア、特に赤いメディアや国民党寄りのメディア、台湾では青いメディアと言いますが、赤と青のメディアでは彼らに対するデマや歪曲した情報をバンバン流して、政治に興味を持っていない層、つまりは政治を勉強しようとしない層に対して印象操作を行なっております。もちろん民進党寄りや台湾独立派的なメディアはそれを打ち消すような報道をしているわけですが、こういうのってインパクトがある話の方が人々は興味を持つんですよね。

例えば、陳柏惟さんが「ドラッグを合法化するべきだ、と過去に発言した」というような報道すれば、政治に興味ない人は「陳さんはなんて悪い奴なんだ」と思うかもしれませんが、実際の所「医薬用などの薬物、例えば医療用大麻等は合法化するべきだ」と発言していたのを切り取っているのが分かるわけであります。医療用大麻が良いか悪いかは、ここでは議論しませんが、このような手口でリコール賛成!という票を集めようとしているのが国民党なのであります。また、その背後には赤い影があるとも噂されております。なぜなら、陳柏惟さんリコールを促すこのような看板が台中市内のあちこちに建てられており、相当な資金がないとこのような看板を立てる事が出来ません。また看板の背景色は真っ赤にしてあるという部分が国民党らしいなぁと思う訳であります。つまりは、反中共的な思想を持つ台湾独立派と言われる有権者に対しても、陳柏惟さんは赤いというイメージを持たせ、少しでもリコール賛成票を得ようとしているわけであります。これなんかは、反日感情を持つ人が多いと言われる所謂外省人、特に高齢者なんかですね。これは旭日旗をイメージできるポスターですからね。補足しますと、旭日旗イコール軍国主義、侵略の象徴だというのは、あの國から台湾に入ってきたものが多いと言う事付け加えておきますし、一般的な人はあまり興味ないとか、そうだと思っていても口にしない、まったくそう思わないというように様々な考えがあるので、決して「台湾人は旭日旗に対して、マイナスイメージを持っている、とか全く問題ないと思っている」というように決めつけはしないでください。それに今回の話題とは逸れる話になりますし。

さて、最後になりますが、話を戻しますと、今や台湾に対する中共の武力的脅威は日に日に増して、民主主義国家がそれに対応して戦艦や空母を派遣するなど、台湾海峡や南シナ海、東シナ海に緊張が高まっていて、YouTubeなどではそれに関する情報が結構挙がっておりますよね。結局は武力の均衡が崩れると武力行為が行われると言われているわけですので、現在台湾に対して威嚇しつつ、台湾国内では国防能力を高める事を阻止しようとしている動きがあるという点で今回お話しさせていただきました。ちなみに中国様ですが、国内の不満がなければ、温和にただ単に台湾の国防を落とすことに全集中すればいいのですが、国内は国内で不満があるため、武力威嚇をすることで国内向けの宣伝となり、ガス抜き的な要素でやっているという見方もあるようです。

たかだか1議席のリコール選挙、とお思いでしょうが、中長期的な視点で見ると、結構恐ろしい動きがあるということがお分かりいただけたかと思いますし、日本の報道ではここまで踏み込んだ報道をしている大手メディアは無いと思っております。このブログでは基本的な方針として日本のメディアでは報道されていない台湾情報を発信していこうと思っております。

2021年10月8日 編集・翻訳(八度妖)
2022年10月7日 再UPLOAD(八度妖)

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ニュース 台湾

お祝いの日‽!なのに非難ばかり。どうして?

自民党の衆議院の杉田水脈議員が昨年Twitterで

2021年のツイートです。

今年は台湾建国110年。

というツイートをしましたが、これが炎上というか台湾人と台湾好きの人から多くの指摘を受けておりました。

それは何か?というと建国110年というと110年前、つまりは1911年、明治44年の話になりますが、その頃の台湾は既に日本の領土だったという揺るぎない事実。そして何より、台湾はそもそも現在、中華民国という亡命政府に乗っ取られている状態であり、建国できていない状態であるのに、台湾建国110年とは何事か!という指摘であります。
※これはあくまでも「台湾独立派」の考えで、「国家」について異なる定義を持っていれば異なる見解があります

つまり、杉田議員は勉強不足でこの辺の歴史があやふやなのか、はたまた「中華民国イコール台湾」と考えているのか、それともツイッターという文字制限のある投稿であるため、歴史的事実である「台湾に存在する中華民国の建国110年」を指しているのか分かりませんが、この投稿を見た台湾独立派と言われる人たちから指摘を受けていました。

まぁ、これは勉強不足や認識の違いということであれば、これから学んでいったり釈明すれば良いわけで、特に問題視する必要はなかったのですが、これに火に油を注ぐ形となったのが、台湾の実質的な大使館的役割を担う台北駐日経済文化代表処のこのツイート

公的機関であるアカウントが先ほど申したように110年前は台湾は日本の領土であったにも関わらず、このようなツイートをしたことが大きな問題だと私は考えるわけであります。

これが仮に「中華民国、110歳になりました」なら、炎上する事は無かったと思います。iPhoneで書き込みをしている所をみると、恐らく台北経済文化代表処の広報担当の人が何も考えずに投稿したか、皆に議論してもらいたくて炎上商法的にこのような物議を醸す投稿をしたのか分かりませんが、台湾独立派の人から「110年前は台湾は日本だった」とか「中華民国のことだろ!」といように非難囂々であったわけであります。

まぁまぁまぁ、ここまでは例年10月10日なると恒例とも言える毎度見かけるやり取りなので取り上げるまでも無かったのですが、今回取り上げたいのは、

「台湾建国おめでとう」とか「台湾の誕生日おめでとう」

というコメントに「違うよ~!」という指摘に対して苦言を呈す人たちが出てきたことであります。

「お祝いムードなのですから、指摘するとにわか台湾ファンやちょっと台湾に興味を持っている人たちはドン引きするぞ」

とか

「指摘ばっかりしていると日本の極右団体のように台湾独立派は過激な勢力だというイメージを持たれて、台湾独立のためにならないぞ」

というようなコメントでございます。

※特定を防ぐため、表現は少し変えております。逆恨みされても困りますから。

私は最近Twitterで色々と嫌がらせを受けており、嫌がらせをする人たちは所謂民国派、ちょっと汚い言葉で表現すると中華脳と呼ばれる「中国大陸と台湾を統治するのは中華民国である」という考えを持つ人々が多いのですが、この人達から言わせると、私のTwitterやYouTubeでの主張は日本の極右団体や某宗教の過激派原理主義者と同じである、八度妖はやばい台独だ、とまで言われております。

言論の自由が認められている日本や台湾では、考えの違いがあるのは当然で、「なるほど、そういう見方もあるんだぁ、一般人はもしかしたら台湾独立派のことをそういう目で見ているかも」と気づかされる発言だったことは、有難く思います。実際にこういう意見をみて「あれ?私の言ってる事、小難しすぎないか?」と考えるようになり、少しでも興味を持ってもらえるようにアバターに変えたり、「入門編」というような紙芝居風の動画を作ったりするようにしました。

ただ、先ほど述べた所謂民国派の人たちとは考えが離れすぎているので、まぁ正直どうでも良い存在なのですが、台湾独立を支持する人たちの中にも一部ですが、指摘をすることに苦言を呈する人たちがいたことがショックというか、気づかされる部分があったなぁと思う訳です。

そこで気が付いたのが、台湾独立支持にも軽めの人とガチの人というように分かれており、軽めの人たちは事なかれ主義や中華民国という器で国家運営されている現状を見ましょう、という主張をもっているということです。ちなみにガチの人というのは、🇹🇼国旗は忌々しい、中華つまりは中国的なイメージは勘弁してほしい、国民党は祖国へ帰るべきだ、というような主張をもっております。

で、台湾110歳という言葉は明らかな誤りでもあるにも関わらず、軽めの台湾独立支持者にとってみれば「指摘すること」は台湾独立のイメージを悪くするという考えを持っていたということが気づきでしたね。
恐らく、急に人気が出て来たアイドルににわかファンがわらわらと出て来た際に、昔から応援していたファンがにわかファンの言動の揚げ足を取り「これだからにわかは困るんだよね」という状況、つまりはガチなファンは怖いというイメージを持たれることを懸念しているんだと思います。それに近い例は着物警察と呼ばれる人たちなのかもしれませんね。着物を普及させたい、それには多くの人に知ってもらわないといけない、でもガチの着物勢力の人たちは誤った着方をしていると余計なお世話で指摘してくる、そうすると着物に興味を持っている人たちが委縮して結局は着物の普及にならない、というふうになることを台湾独立を軽~く支持している人たちは恐れているんだと思います。

※着物警察なんてガチ着物勢力の中でもほんの一部なんですけどね。

その気持ち、確かに分かります。ですが、悪い言葉で表現すると、テニスを普及させたい、テニスが上手になりたい、練習が一番大切というガチのテニス同好会と仲間とわいわいすることが目的、それでテニス好きの人が多くなればいいなぁ的のノリのテニス同好会みたいな感じでしょうかね。一般社会に於いてはそれでも大丈夫かもしれませんが、今回は政治的な要素や歴史的な要素が孕むため、このような事なかれ主義、波風を立てない主義、和気あいあい主義はダメで、特に誤りの指摘に苦言を呈すことは誤った認識を広げかねないのでやってはいけないと私は考えるわけです。

例えばですよ

某隣国人が

「我が国は8月15日に日本に勝って建国したんだ、マンセー」

という意見に対して「おめえ、そもそも勝ってないだろ」と指摘することはまっとうだと私は考えるのですが、そんなコメントに対して

「いやいや、某隣国人がめでたい、と言ってるんだから、
そういう指摘は控えなさいよ」

と指摘を批判しているように聞こえてしまうんですよね。歴史的要素が入っている以上、誤りは指摘しなければ、某隣国と関係がこじれたように、台湾が中華民国に不当に統治されているという事実をどんどん指摘して行かなければ、真の台湾独立は遠のくと思い、今回動画にしてみたんですが、これって私のひとりよがりですかね。


もちろん、教育方法、ダイエット方法など、この方法が絶対である!ということはあり得ないので、台湾独立についても、様々な方法で成し遂げようとする人たちがいるのは確かですが、「台湾独立」という同じ目標に向かっているはずなのに、「お前のダイエット方法は厳しすぎるから失敗するぞ」と言うのは、小さな親切なのかもしれません。しかし、私のようなガチの台湾独立派が公序良俗に反していないし、ちょっと口うるさい事かもしれませんが、歴史的事実と違う事を指摘する事は何ら問題ないと考えておりますので、この小さな親切は大きなお世話にもなりかねないと最後に言わせていただいて動画を終わりたいと思います。あくまでも一個人の意見で、目標は台湾の真の独立であることには変わりありません。

※軽い台湾独立支持者を批判する意図はありません。意見が異なる、でもお互いに別々の方法で目指しましょうということを伝える文章です。

2021年10月13日 編集(八度妖)
2022年10月7日 再UPLOAD(八度妖)

※今年2022年は民国111年です。

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ニュース 中共

チャイナクオリティ:ダム崩壊 10万人弱が避難 ウズベキスタン

これは2020年の記事を再UPLOADしたものです。

ウズベキスタン東部にあるダムが1日決壊する事故が発生し、田畑や1000人以上の民家に大きな被害をもたらした。ウズベキスタンとカザフスタン当局は合計で10万人弱に対して避難命令を出した。(アナドル通信社情報)

AFP通信、ラジオ・フリー・ヨーロッパの報道によると、ウズベキスタン東部のサルダバダムが1日未明に決壊する事故が発生し、政府は7万に対して避難命令を出した。この決壊により洪水が発生し50人以上がけがをし病院で治療を受けている。

カザフスタンのトカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は2日Twitterで、ウズベキスタン国境に隣接するカザフスタンの10の村に対して「深刻な洪水被害」を受けるため、カザフスタン当局が避難命令を出したとツイートした。

ウズベキスタン当局も2日未明、「政府の過失」と建設過程に問題が無いか刑事調査をおこなうと発表した。

サルダバダムは2010年、当時首相であり、現在ウズベキスタンの大統領であるシャヴカト・ミルズィヤエフ氏が建設を開始し、2017年に完成した。


はい、記事の和訳は以上となります。

さて、ダムが完成してからわずか3年で決壊してしまうダム。どこの國が造ったのでしょうか?直近でダムが決壊した所と言えば、ラオスのセピエン・セナムノイダムの補助ダムが決壊し死者42名・行方不明者少なくとも1100名が出たという大惨事がありましたね。あのダムは、某半島南部のSK建設だとされていますが、今回のウズベキスタンのダム決壊は、台湾メディアによると、半島ではなく、中共が建設したものと言われております。
ウズベキスタンは一帯一路で中共とべったりくっついている国家であり、また歴史的に見ても古代シルクロードの重要拠点に位置する国家であります。そのウズベキスタンで中共によって建設されたダムが、運用後わずか3年で決壊という出来事でございました。先ほどもニュース記事でお伝えしたようにこの決壊により7万人が避難しなければならない状態に陥り、10個の村が水没すると言われております。別の台湾メディアでは20あまりの村が水没するとも言っておりました。っちょっと情報が錯綜しているようですが、日本ではまったくと言っていいほど報道されていませんね。

さて、中国が建設したこの欠陥工事ですが、2010年に着工し、予定では2022年、今年完成する予定だったのですが、なぜか分かりませんが完成予定よりも5年も早い2017年に完成しました。恐らく日本人の感覚からしたらこれほどの大事業にも関わらず12年かかる計画が約半分の時間で済む、となったら逆に不安になると思いますよね。さすがチャイナクオリティ。やはり運用開始からたった3年で決壊ということになりましたね。恐らくウズベキスタン人の払った税金でこれらが建設されたのだと思いますが、彼らにかかわると酷い目に遭うという典型的な例ですよね。

さて、決壊した原因はというと、決壊する前まで連日大雨が続いており、その雨量に耐えられなかったと伝えられております。
また、これに巻き込まれたのはお隣のカザフスタン。サルダバダムの下流に位置する村に住んでいる住民3万人に対しても避難命令を出しております。つまりウズベキスタンとカザフスタン合わせて10万人が避難しなければならない状況に陥ったということになります。

今は世界的に武漢肺炎が流行して大変な時期に、チャイナクオリティ―で建設されたダムが決壊し、大きな被害を出したという点で少なくとも中国に脅威を感じているカザフスタンでは反中の機運が高まっているのかもしれませんね。一方ウズベキスタン側は中共とズブズブの関係だとのことなので、推測で申し訳ないのですが、もしかしたら、この決壊と中共との関連性を国民に知らせていないかもしれません。


もう一つ、ダム建設で痛い目にあった国が南米エクアドルです。彼らも一帯一路に協力的な国で、エクアドル国内に7つのダムを建設するのに中共に依頼してしまいました。そしてそのうちの1つのダム、コカコドシンクレアダムは建設前には多くの地質学者が活火山の近くに建設することは大きな問題があると警告していたにも関わらず、その警告を無視して建てられたため、2016年に完成したのですが、2018年の調査ではすでに7648か所のヒビが見つかっているという事です。

ちなみにこのダムや高速道路、灌漑工事、学校建設、その他の6つのダムを建設するのに190億ドル、約1兆9000億円もの大金を借りて作られました。さすがにエクアドル国民はこれに怒り、当時この建設プロジェクトにかかわった殆どの官僚が拘禁または有罪判決を受けておりますが、借りた金は返さなければなりません。これだけの巨額の借金をエクアドルはどう返済するのか?という点ですが、中共はしたたかですね。エクアドルには石油があり、それを市場価格の80%オフで中共が買い取るという形にして、中共はその手に入れた石油を市場流通価格で他国に売るって外貨を稼いでいるようです。いずれにしても中共はエクアドルという国家そのものを実質乗っ取ったと言われております。この影響でエクアドルは現在危機的な財政難に陥っているという事です。

2020年5月6日 編集・翻訳(八度 妖)
2022年10月4日 再UPLOAD(八度妖)

やはり中共とは距離を置くのがこれからの国際社会の流れになるのかもしれませんね。私は中共情報が毎日大量に入ってきており中共の極悪ぶりを十分に知っているため、距離を置くというよりも関係を断ち切ってしまえ、というくらいのかなり極端な考え方ですので、なかなか一般の人には受入れてもらえないと思いますが、日本も中共と距離を置くべきだと思います。お隣同士のよしみなんだからなんて考えは捨てた方が良いと思っております。

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ニュース 中共 台湾

「1450」の本当の意味は何?その由縁はある行政機関が関係している。

台湾のSNSを見ると良く目にするのが「1450」という数字。これが「民進党支持者のネット民」を指すことを知っている人はいるでしょうけど、、では、なぜ1450が民進党ネット民を指すのか、その由来まで答えられる日本人はそれほど多くないのではないでしょうか。

早速答えを述べると、日本の農林水産省に相当する農業委員会が2019年3月に編成した予算1450万元(約6000万円弱)が、ネットに出回るデマや偽情報を正す人4名を雇うために組まれたことに由来しています。何を以って情報を偽物と判断するかが出来ない状態、政府に不利な情報を打ち消そうとする動きに対して、このような予算を組む事は税金を使って与党民進党を擁護する事に繋がると判断され、予算額1450万元の数字を用いて民進党を擁護するネット民を揶揄するようになったのが由来とされています。

民進党を擁護するネット民の多くは報酬など受け取らずに活動しているのが実態であるのですが、1450という単語を使って民進党を叩こうとする人たちは、中国の「五毛党」になぞらえて、これらネット民を「民進党ネット軍、民進党ネットアーミー」という意味で「1450」を使っているのが特徴です。つまりは、民進党がやっていることは、中国共産党の五毛党のようにお金を使って政府批判する投稿に反論している、というイメージを植え付けようとしています。

SNSで1450という単語を使って民進党を叩くような人とは関わらない方が良いと思います。

2022年2月24日 編集(八度妖)
2022年10月4日 再UPLOAD(八度妖)