永世中立国のスイスでさえ台湾寄りの議案が圧倒的多数で可決される

スイスは永世中立国であるヨーロッパの国として有名ですが、今日はそのスイスが15日「台湾との関係改善」に関する議案を圧倒的多数で可決したというニュースの冒頭を紹介し、その後でヨーロッパでの台湾に関する動きを簡単にまとめてみました。

一言でいうと、ヨーロッパで中国寄りから台湾寄り、または台湾とも関係を持とうとする国が出て来た、ということですね。

では早速参ります。

「台湾との関係改善」案、圧倒的多数で可決=スイス下院 外交部が謝意

(台北中央社)外交部(外務省)の欧江安(おうこうあん)報道官は15日、スイス国民議会(下院)、つまりは我が国の衆議院に相当する優位性のある議会の事ですね、その国民議会が台湾との関係改善を求める議案を圧倒的多数で可決したことについて、歓迎と感謝を表明し、共に努力しながら持続可能な開発目標の達成に向けた双方の強固な基礎がより一層固められるだろうとの考えを示した。

続きは以下をご覧ください。

https://japan.cna.com.tw/news/apol/202109150010.aspx

はい、以上が記事のご紹介でした。


では、なぜ永世中立国のスイスが台湾寄りの議案を通したのか?というと、スイス国会議員であるNicolas Walderさんが議会で「台湾はスイスと民主、人権と自由経済についての価値を共有できるパートナーだ」と発言したことから、その理由を読み取れると思いますし、この発言は、これに相対する国が存在する事の表れでもあります。

しかもスイスは記事内にあったように2007年に台湾に関する議案を可決して以来、14年ほど、台湾と中国の2か国の関係に対して非常に保守的、静観していることが多かったのですが、これはスイスという中立国家もが台湾という存在の重要性を重視し始めたのか、はたまた中国の傍若無人ぶりに嫌気をさしたのか、スイスメディアに目を通したわけではないので分かりませんが、いずれにしても台湾にとってはよいニュースであるには違いありません。ちなみに、台湾メディアは自国のことなので、「スイスが台湾の存在を重視して台湾寄りの議案を通した」みたいな論調が多かったのは当然の事かと思います。

このスイスのニュースの他にも我々から距離的に遠い存在のヨーロッパでは、欧州議会外交委員が9月1日に「欧州連合(EU)と台湾との政治関係と協力」報告書及び関連の修正案を圧倒的多数で可決させたりするなど、「一つの中国の原則」に従う※としたEUの方針が転換しつつあるようにも感じられます。

※Katinka Barysch. EMBRACING THE DRAGON The EU’s partnership with Chinaより

この報告書では中国の台湾に対する軍事的脅威を懸念して中国に台湾海峡の安定を破壊するあらゆる活動を停止するよう促すとともに、台湾海峡両岸関係のいかなる変化も台湾の人々の意向に反することがあってはならないとの立場を堅持することを盛り込んでいます。つまりは、極端な話、台湾が「独立」と主張すれば、EUはそれを受け入れる立場にある、ということですね。

そして修正案は、現在EUが台湾に設けているカウンター機関「欧洲経貿弁事処」(European Economic and Trade Office in Taipei)の名称を「欧盟駐台弁事処」(EU Office in Taiwan)に変更して、EUと台湾が緊密に連携する実質的な関係を反映させ、またリトアニアが台湾の代表機関設置に同意したことを歓迎と支持をし、中国によるリトアニアへの経済制裁を非難することが盛り込まれました。

ちなみにEUと台湾との関係で政治について触れられた報告書は初めてであり、EUの動きが永世中立国であったスイスにも影響を及ぼし、今回の「台湾との関係改善」議案可決につながったとみられております。

他にも、イギリスが中国駐英大使の議会への立ち入りを禁止したり、ロンドンタワーのあるロンドン市タワーハムレッツ自治区においては、再開発地区に移る議会の近くの地名を「香港広場、ウイグル法廷、チベット議会などへ変更しようとする動きもみられており、英中関係の冷え込みは更に進むものと考えられております。

いずれにしても、習近平体制になって世界が気づいたこととは、中国様は他国が何をしても中国が気に食わなければ、大声で抗議したり、経済制裁をちらつかせたり、場合によっては制裁を実行したりと、一方通行の外交をしているのに、愛想をつかせたということでしょうかね。日本は総裁選に注目が集まっておりますが、次の総裁には、対中国において強い態度を示すとともに、台湾との関係を更に強めてほしいものです。

最後に、頭の悪い私なのですが、海外のニュースを聞くときに、上院と下院ってどちらが優位性があるのか?とこんがらがってしまうのですが、最近その由来を聞いてやっと分かるようになりました。英語で言うと上院がUpper House、下院がLower Houseと呼ばれており、当時の議会で使用した建物が2階建てで、議員の多い議会を1階で、議員の少ない議会を2階で行っていたため、こう呼ばれるようになったようです。通常、大事なことを決定する場合は大勢の人数で決めるのが良いとされるため、1階での議会に優位性がある、と覚えておくとよいかと思います。

2021年9月17日 編集・翻訳(八度妖)

先週の台湾(9月5日~11日)

今日は先週注目された台湾国内のニュースを纏めてみましたのでご覧ください。

●ウェルチ財団は8日、元中央研究院院長の翁啟惠氏に2021年ウェルチ化学賞を授与する事を発表した。これは台湾で初の受賞であり、糖化学研究において卓越した貢献を示した証である。

《簡易解説》
  ウェルチ化学賞については、翁氏は中華民国籍とアメリカ国籍を持つ科学者であり、糖化学研究での功績が認められて受賞に至ったという感じですかね。ちょっとこの辺の分野については知らないのですが、記事を読むと、この研究成果を応用すると心臓病や脳卒中、様々な炎症性疾患を治療する新薬の開発に用いられると考えられております。
また、翁氏は今回のウェルチ化学賞を受賞したことで、台湾人として2人目のノーベル賞受賞者になるのではと期待されております。ちなみに1人目は1986年に化学賞を受賞した李遠哲さんとなります。

ウェルチ化学賞を受賞した 翁啟惠 氏

●台湾CDCは8日、新北市幼稚園のクラスータに関してDelta変異株が引き起こしたと発表したが、EVA航空パイロットが感染したDeltaウイルスとは異なる為、感染源は異なるという見解を示した。

《簡易解説》
  デルタ変異株ですが、5月に市中感染が始まり、厳しめの行動制限が敷かれて、ここ数週間一けた台の感染者でほぼ抑え込みに成功していたのですが、先日新北市においてクラスターが発生して、完全には抑え込めていない、油断するとすぐに広がってしまうという特性を改めて認識させられる一件ですね。しかも感染力の強いデルタ株となると、これからが台湾の感染症対策の正念場というところになるのでしょうか。ただ、ワクチン、防疫対策において、中国国民党が色々と妨害工作をしているのも事実なので、正しくこの図が現在の台湾を現していると思います。前には中共、背後からは国民党と民衆党と言った感じですね。

●行政院は9日、デジタル版と紙製の五倍振興券予約を22日から開放すると発表した。また紙製振興券は25日からコンビニで予約が開始され、10月8日から受領でき、郵便局では10月4日から予約が開始され、12日から受領できる。

《簡易解説》
  これは5月からの行動制限に対して、疫病が収まりつつある為、縮んでしまった経済を回復させるためのカンフル剤的な意味合いがある政策です。日本は昨年10万円の現金を給付しましたが、台湾は5千元分(約18000円)の振興券という形で給付します。私は、景気刺激策としては現金給付よりもこのような振興券という形の方が良いと思います。
なぜなら、現金支給だと、貯金される可能性が大きいし、税金の支払いにも、株式投資にも、海外送金だって出来てしまう訳で、国内でお金を回す、という点では、若干の無駄が出てしまうかと思います。逆に振興券ですと、使用期限が来年の4月末までですので、給付されてまず思う事は「使わにゃ損」ということですね。つまりこの振興券は市場にお金を回すという役割をきちんと果たしてくれるという点ですね。
デメリットとしては、すべての場面でこの振興券が使えるわけではないという点でしょうかね。

ちなみにもらえる対象は台湾国民と台湾人と結婚した外国人配偶者、永久居留証を有している人となっており、私も対象となるようです。しかもネットで申し込むことができて、かつ台湾に住んでいなくても受領できるということなので、申し込もうかと検討しております。台湾にも税金を払っているので、これくらいは許してほしいなぁと思います。

紙製の振興券のデザインはこんな形になります。

同じ内容をYouTubeでも配信しております

2021年9月14日 編集・翻訳(八度妖)

激ヤセ金正恩氏、AI顔認証で検証

2021年9月9日に建国73周年を迎え、首都平壌の金日成広場で民兵組織「労農赤衛軍」などによる軍事パレードが行われ、金正恩氏が出席したが、その姿を見てネット民は「激やせした」、「痩せている影武者が出て来た」等の噂がされている。
今回このブログでは、AI顔認証技術を用いて、9月9日に出席した激やせ金正恩氏が影武者かどうかを検証してみた。


まず、「本物だ」と言える写真を選ばなければならない。

 今回選択したのは2019年6月30日、板門店でトランプ大統領と会談した写真を利用した。その理由は、情報統制などのある北朝鮮メディアからの映像・写真提供ではなく、欧米メディアによる映像・写真及び声帯分析も可能な音声も提供されているからだ。またこのような国際舞台では、トランプ大統領と直接英語で会話する際の語学力が必要であり、金氏が話す内容も国家元首が話した内容となり迂闊な事が言えないため、影武者が出てくる可能性は低いと考えるためだ。

2019年6月30日板門店でトランプ大統領と会談した時の写真

そして検証に使うAI顔認証はAmazon Web Service、通称AWSで提供されているAmazon Rekognitionというサービスの機能である。ちなみに顔認証の精度に関しては、米国の大企業の入退室の際にも使用されているので、疑いがあるのであれば、それら大企業の入退室管理も疑いを持っても良い事になるし、整形技術がAI顔認証を上回っているという事になる。


検証1

では、早速検証してみたい。
まずは、高台のようなところで手を挙げている写真と2019年板門店での写真を比較してみた。

結果は

類似度99.9%

ほぼ同一人物、つまりは本人であると判定された

検証2

この結果をみて「北朝鮮メディア提供の写真なんてPhotoShopなどで加工しているだろ」というツッコミが来るかもしれないので、今度は北朝鮮メディアから提供された映像ではあるものの、動画の1コマからランダムに抜き出したものを使って検証してみた。映像というのはパラパラ漫画を思い浮かべて貰えば理解しやすいのだが、1秒間に25枚から30枚の画像を高速で切り替えているような仕組みだ。つまり5分の映像があると9000枚弱の写真があるのだ。その中からランダムに1枚選んだのがこの写真である。

数千コマという膨大の数の中からランダムに選んだ1コマ

結果は

類似度99.9%

こちらもほぼ同一人物だと判定された


  この事から、AI顔認証という角度から見ると9月9月に姿を現した金正恩氏は本人である可能性が非常に高いということになる。勿論、北朝鮮が提供した映像自体がDeep Fakeという技術を用いて顔を金正恩氏にはめ込むという処理を行なってから世界に配信した可能性も否めない。

  ただ、美容整形の専門家 高須幹弥先生も伝聞や似顔絵レベルでしか敵の重要人物を知ることが出来ない戦国時代や江戸時代であれば影武者は確実に存在していたが、写真や映像が高解像度で出回っている世の中では、様々な角度から分析が容易に行えるため、骨格を含めてそっくりさんを作ることはほぼ不可能に近いという結果を出しているし、9月9日の金正恩氏の顔の特徴点などを比較しても過去の写真と比較しても同じであると述べていた。私もこの考えに同意できるし、先ほど述べたDeep Fake技術でも処理できない部分があるので、やはり本人であると考える。

また人間の目なんて錯覚を起こすし、先入観などで映像補正をするので、意外と宛てにならないのも事実である

実際に整形の噂が絶えなかったマイケル・ジャクソンさんのこの2枚の写真を比べても、AI顔認証では99.9%本人だと判定している。

後に、過去にも似たような検証もしているし、影武者がささやかれるロシアのプーチン大統領、米国のバイデン大統領のAI顔認証による検証も行っているので、そちらもご覧いただけると有難い。リンクは以下である。

2021年9月13日 編集(八度妖)

Web管理者一言

タイトルに「激やせ」という非常に大袈裟な表現をして申し訳ございません。やはりWebサイト管理者として閲覧数が欲しいため、大袈裟な単語を用いてしまいました。かなり痩せたことは事実ですが、「激」というほどではないですよね。

YouTubeでも同じ内容を配信しています。

青幇(チンパン)都市伝説を論破?!

日本では台湾には「青幫」という黒社会組織が政財界を牛耳っているという噂があってそれを信じている人もいるらしいですが、疑問点が非常に多いので話半分で聞いたいた方が良いと思います。今回は3つの疑問点を取り上げたいと思います。

1.既に「中華安清総会」という組織になっている

現在青幫は「中華安清總會」という組織になっており、活動自体も非常に細々としたものとなっております。この組織自体の活動が殆ど報道されておりませんし、また青幫というキーワードでニュースを検索してもヒットするのは戦前の話に絡んだものばかりで、現代社会で青幫は出てこないということお伝えいたします。

清朝開始就有「青幫」存在,堪稱是中國古老秘密社團,來台後改名為「中華安清協會」

https://www.ettoday.net/news/20180512/1168429.htm

訳:清朝から始まった中国の古い秘密結社とも呼ばれる「青幇」の存在、台湾へやってきた後は「中華安清総会」へと改名された。

2.青幇の言動に関する情報に具体性がない

  こういう黒社会(中国や台湾での裏社会の総称)が政財界に絡んでくるというのは、世界中で同じ事があるので、台湾でも多少なりとも絡んでいるのは否定しませんが、もし、そういう闇を暴きたいのであれば、青幫という漠然とした組織名を持ち出すのではなく、例えば竹聯幫のお頭の張安楽氏が2015年に台北市で、というような形で、具体的な名称、日時、地名を言うべきであるのに、日本に蔓延る(はびこる)青幫都市伝説は、いつも「杜月笙が~~」「焦佑釣が~」「宋美齢が~」と登場人物が限られており、具体的な地名、日時を言いません。それはなぜなのでしょうか?恐らく、若干空想小説的な要素が入っているか、推測で物事を主張しているか、だと思われます。

それならまだ、戦後の大規模詐欺「M資金」の方がまだ具体的な名前を挙げているような気がします。ちなみに人を騙す時には、あなたは特別ですよ感を出しながら、話のスケールを大きくすればするほど、騙しやすいという点があること、覚えておいてください。

https://twitter.com/asianews_ch2/status/1436548112135327747

3.国から栄誉ある位が与えられている

日本の青幫都市伝説によく出てくるWinbondという会社の創設者 焦佑釣さんは、青幫のお頭だと言われていますが、本当にそうなんですかね?もしそうであれば、蔡英文政権はそういうことを見抜く事の出来ない節穴な政権だと言う事になりますね。この写真をご覧ください。

https://www.itri.org.tw/ListStyle.aspx?DisplayStyle=01_content&SiteID=1&MmmID=1036234671176306267&MGID=1036730602457767744

これは2019年に台湾の財団法人である「工業技術研究院」、つまりは国の研究機関ですね、その研究機関が台湾に偉大な功績を残した人物に「院士」という名誉ある称号を授与するのですが、蔡英文政権時にくだんの焦佑鈞氏に「院士」の称号を与えているんですよね。もし焦佑鈞氏が青幫のお頭であれば、蔡英文政権、ひいては民進党政権が青幫という黒社会組織のトップに科学技術界において名誉ある「院士」という称号を与えているという事になり、つまりは蔡英文政権も黒社会とズブズブの関係であると言う事になってしまいますね。

こんな与太話を信じる日本人は恐らくごく少数かと思うのですが、何だか最近増えているような気がします。もしかしたら、テレビの糞っぷりに気が付いてネットで情報を集めるようになったけど、真贋が判断できず、信じてしまっているのかもしれませんね。


 最後に、こうした青幫都市伝説的な主張を指摘をすると、

八度妖、お前みたいな五毛党は反論に必死だなぁ。つまり青幫が台湾を牛耳っており、中共とズブズブなのは真実だという証明だ!

とか言う人がいるのですが、果たしてそうなのでしょうか?

仮に

第二次大戦中にジープに乗った日本兵に拉致られて、ヘリコプターで東南アジアへ連れていかれて、毎晩、無理矢理兵隊さんの相手をさせられた

という年齢不詳のおばあさんがいたら、どうしますか?

こんな荒唐無稽な与太話は誰も信じないから無視して良い

と考えるか

腐ったリンゴは他のリンゴをも腐らせるので早いうちに芽を摘んでおくべきだと考え、指摘する

かのどちらかと思います。

チンパン都市伝説に関して、私の考えは後者であり、最初は小さいデマや妄想であったとしても数年後には輿論をも動かすほどの大きさになっては困ると思い、いつも指摘をしている訳であるのです。もし青幫都市伝説が本当だと主張するのであれば、正々堂々と論拠となる資料を出していけば良いと思うのですが、あるITビジネスアナリストは指摘する人を片っ端からブロックして、ファンたちにそういった指摘を見せないように小細工をしているのが現状であります。青幫牛耳る説にちょっとでも疑問を持っているのであれば、もう少し調べてみるべきだと思います。

私だけではなく、誤りを指摘した人は漏れなくブロックされている事を確認しております。例 台湾のChrisさん、アンチチャイナチ学院さん(既にTwitter引退済)など

2021年9月11日 編集・翻訳(八度妖)

台湾の若者に広がる天然独という考え

皆さん、「天然独」または「自然独」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
これは

1980年以降に生まれた人たちで台湾は既に独立していると考える台湾人

の事を指す政治的な要素を含む単語となります。この世代、1980年以降に生まれた人たちと言うと、今ですと大体アラフォーよりも下の世代ということになりますね。この世代の多くは自分自身を台湾人と考えており、台湾は既に独立主権国家であるということを支持しております。いわゆる現状維持派、もっと細かく言うと華独、または独台と言われる勢力に分類されるのですが、真の台湾独立、台湾建国という考えを持っているか?と言われるとそうではない場合があるので、注意が必要です。

ちなみに、華独、独台、台独、建国等の分類については、過去の動画を作っておりますので、そちらをご参照ください。概要欄にURL張り付けておきます。

さて、今日ご紹介した「天然独」という言葉ですが、一般的に言われているのが2014年頃、当時の民進党の主席であった蔡英文さんが発表した談話から生まれたと言われておりますが、2014年3月から中国との貿易協定締結に反対した学生たちが立法院、国会ですね、を占拠した「ひまわり学生運動」の後に広く認知されるようになったと言われております。

ちなみに、この「天然独」の対義語として挙げられるのが「天然統」という言葉となり、これは1970年代よりも前に生まれた「旧世代」の台湾人で、台湾は中国と統一しなければならないと考える台湾人の事であります。この世代というのは、中国国民党の「中華民国こそ正当な中国であり、いつの日か大陸を反撃して祖国統一を果たすんだ」という教育を幼いころから大人になるまでみっちりと洗脳とも言えるような方法で叩きこまれた世代である為、所謂本省人と言われる人たちもこういう考えを持っているのも事実であります。最近は日本人が自虐史観から抜け出せる人が出てきているように、台湾人のこの「天然統」と言われる人たちも、中華民国の洗脳から抜け出せている人もいますし、そもそも政治に興味のある人は、そもそも国民党による洗脳にかからなかった人や、もっと早い時期からすぐに抜け出せた人がいますので、「天然統」はあくまでも一部の人に対する呼び方であります。

ではなぜ、1980年代以降に生まれた人は、台湾は既に独立国家だと考え、それ以前の人、特に政治に興味のない人は台湾は中国、と言っても蒋介石達の考える「中華民国」の一部だと考えるのか?という点を挙げると、教育が主な原因だと言われます。

1970年代よりも前に生まれた人たちは、小中高の間、歴史の授業は秦の始皇帝、三国志、隋、唐、宋、明、清と言ったような中国についての歴史を中心に教え込まれておりましたし、国語の授業においても台湾土着の言語である台湾語の使用を禁止され、徹底的に中国で使われていた中国語、マンダリンを教え、教科書の内容は、「私は中国人、中国を愛している」みたいな文章を小学1年生の時から使わせていましたからね。

それが、李登輝さんが実権を握るようになってから、教育においても台湾について、を中心に教え始めるようになり、徐々に「台湾人である」というアイデンティティを持ち始めるようになりました。

更には、最近は言論の自由が確実に保証されるようになってきており、更には国民党政府が封印していた旧石器時代から近代におけるまでの台湾の歴史研究も自由にできるようになり、今まで隠されていた本当の歴史が明るみになったことからも、1970年代よりも前に生まれた人でも「私は中国人ではなく台湾人だ」と考える人が増えてきているのも事実です。これは、日本人が「先の戦争は日本は近隣諸国に多大なる迷惑をかけて大いに反省すべきで、反論の余地がない」という思想から抜け出せる人が増えてきているのに似ている状況かと思います。イメージ的には

日本→WGIP
台湾→国民党洗脳教育

こんな感じでしょうか

 実際に中共の「統一戦線部」の事務官 辛旗という人物も、李登輝総統が教育内容を中国中心から台湾中心にすることで、台湾は台湾だという意識が芽生えると考えている事を明言しておりますし、その対策として、馬英九総統時代に教科書の内容を変更するよう求めていたことも明らかになっていることから、台湾は台湾、という主張が正しい、これからも推し進めるべきだという事がわかりますね。

 因みに1980年以降の生まれた人たち、つまりはアラフォー世代よりも下の世代は、外省人や本省人という区別はしない方が良いかと思います。というのも、この世代というのは、外省人2世代目、3世代目にあたり、台湾で生まれ育ち、そして、先ほど述べたように教育も台湾を中心にした内容へとシフトしていることも有り、また、中国への旅行、中国への出張、そして海外旅行を自由にできるようになった世代であり、その経験から「中国人と一緒にされるのは嫌だ」と感じているのは事実であるため、所謂外省人と言われる人でも「中国と台湾はそれぞれ別の国、一辺一国」という考え方はもちろん、「台湾独立を支持する人たち」すら一定数存在しております。

 逆に、所謂本省人といわれる人たちでも、札束つかんでしまったのか、ハチミツを食べてしまったのか、はたまた弱みを握られているのか、それともただ単に勉強不足で洗脳されてしまったのか分かりませんが、台湾は中国の一部であると考える人たちもいるのも事実であります。

つまりは、お爺さん・お婆さん世代ならいざ知らず、若い世代においては、外省人、本省人というように区別することはあまり意味のない事なのです。もちろん所謂外省人2世、3世でも、台湾CDCにお供え用の花を贈ったりする、頭の中身が典型的な中華脳、日本人や台湾人が強烈な嫌悪感を起こすような行動をする人物がいるのも事実なんですけどね。

まとめ

  天然独という単語が出てくるくらいアラフォー世代よりも下の世代では、台湾人というアイデンティティを持っている事が読み取れると思います。このことから、台湾では中華民国または中華人民共和国と統一する事を望む勢力は少数派になっているということが分かりますし、何より若い世代が台湾人というアイデンティティを持っている事から、台湾の中華民国体制からの脱却は近いのではないか?と思っております。

最後に、日本の言論界では未だに台湾情勢を語る際に「外省人と本省人」というステレオタイプな考えで論じている人が多いのが現状です。しかし先ほどの述べたように台湾情勢は本当に複雑であり、情勢も日々刻々と変化している事を踏まえると、こういうステレオタイプで台湾情勢を語る言論人の情報は大したことが無い、池上彰レベルだと思って良いですね。意外と多いんですよ、台湾通の顔をして、外省人だから~~~、という有名言論人が。
ちなみに内省人という人がいますが、台湾では内省人という言葉は使わないですし、そもそも台湾では1997年に憲法を改正して、台湾省というものが実質的に廃止されております。つまりは、台湾には既に「省」というものが存在しておりませんので、外省も本省もないんです。
※名称としては存在しているが、何の機能も持たない状態

2021年9月5日 編集・翻訳(八度妖)

「おいしい」 は「ハオチー」?「ハオツー」?

  お昼ご飯を食べに、大手餃子チェーン店に入った。この餃子チェーン店では、オーダーなどが中国語のような専門用語を使うことで有名である。

  たまたま厨房に一番近い所の席に案内されたので、厨房にいるスタッフの会話が丸聞こえであった。先輩と後輩の会話が聞こえてきた。恐らく後輩は入ってきたばかりなのであろうか?専門用語から脱線したようなのか、中国語についての話をしていた。

後輩:「おいしい」って「ハオチー」って言うんですよね?
先輩:違うよ、「ハオツー」だよ。
後輩:え、そうなんですか?「ハオツー」は方言とかじゃなかったでしたっけ?
先輩:「ハオチー」は飲み物を飲んだ時に使うんだよ。「おいしい」は「ハオツー」。
後輩:へ~、てっきり「ハオツー」は方言だと思っていました。


 「好吃」はピン音で書くと「hǎo chī」。この「吃」(日本語で入力するときはいつも「どもる」と打っています)は 「食べる」という動詞であるから、何かを食べておいしいと思って時に言う形容詞である。

  日本人にとって、この「吃 chī」はいわゆる「そり舌音(捲舌音)」と呼ばれる音で、日本人が不得意とする音である。これを無理矢理カタカナで表現しようとすると「チー」となる。なので「ハオチー」で正解と言えば、正解になるが、「妻」や「七」の発音「qī」もカタカナで表記すると「チー」になるので、分かりにくい。

 では「ハオツー」はどうか?これは南方訛りと関係していて、中国華南の人のしゃべる中国語は南方訛りと言われることがある。彼らが話す「好吃」は「ハオツー」に近いし、そう聞こえなくもない。南方訛りは日本人が不得意とする「そり舌音」が抑え気味なので、日本人にとっても発音しやすい。

結論?!

  通じることに重きを置くのであれば「ハオツー」が良いが、標準中国語としての「好吃」を表現したいのであれば「ハオチー」で良いが、発音としてはNG。

コツ

 「ハオツー」の「ツー」は 「あいうえお」の「い」を言う時の口の形で「ツー」というとより南方訛りっぽい発音になるし、通じやすい。

  ちなみに、飲み物を飲んだ時の「おいしい」は「ハオチー」でも「ハオツー」でもなく「ハオハー(好喝hǎohē)」である。この「ハー」も無理矢理なカタカナ表記なので、正しくない。
  でも様々な民族がいて、土地も広い中国。海外には華僑も多数いるので、日常会話レベルであれば、多少の違いなんて気にしない。むしろ外国人が中国語を話すことを喜んでくれる。
私としては旅行会話とかであれば、カタカナで中国語を覚えるのも全然アリだと思う。

加油、加油!!

2021年8月28日 編集(八度妖)

台湾は【中華民国】ではない!

台湾の正式名称を「中華民国」と思っている人が多いようだが、実は「中華民国ではない」という考え方もできることを漫画風に簡単にまとめてみたのでぜひご覧いただきたい。台湾という国は「杓子定規」的に語る事ができない国であるので、理解するのは非常に難しいが、仲の良いお隣の国同士、もう少し台湾情勢に目を向けてみては如何だろうか?

2021年8月23日 八度妖

台湾行き高速鉄道に期待するだけではない?中国が台湾向け空港の建設を計画

  本日は金にものを言わせて、インフラをバンバン建設する中国で、台湾向けの空港が建設されるかもしれない?というニュースがありましたのでご紹介いたします。
まずは台湾最大の新聞社 自由時報の記事より

  中国による情報戦及び武力威嚇が続き、台湾海峡情勢が緊張状態になる中、中国官報メディアの報道では、中国政府は近い将来30億人民元(約500億円)を投じて台湾から程近い福建省平潭県の海を埋め立て、空港を建設する計画があると噂されている。その空港の位置づけとしては、「台湾向け空港」と呼ばれ、台湾との間の旅客輸送及び福建と台湾の航空輸送などを発展させることに重点を置いている。それとは別に、以前中国は2035年までの計画案の中に、道路や鉄道を北京から台湾へ通す計画も存在している。

  中央人民広播電台のネットニュースの報道では、中国福建省が発表した《福建省交通強国先行区建設実施方案》に港や空港を建設する必要があると書かれており、その案の中には通常の空港以外にも、交通の要所(ハブ)、海上空港、水上空港なども含まれていた。近年の計画には、福建省には少なくとも10か所の空港建設計画があり、平潭空港はその1つである。

  報道によると、平潭空港建設には30億人民元(約500億円)が投資される計画で、空港の位置づけとしては福州都市エリアの第二空港で、台湾向けの空港、ジェネラルアビエーション(一般航空)基地である。建設の目的は台湾との直行便による旅客輸送、一般航空サービス、福建と台湾間の速達物流などを発展させることである。これ以外にも空中遊覧飛行観光というような一般航空と旅行観光とも融合させる計画もある。

  これに対して、《ボイスオブアメリカ》の報道では、福建省は常に対台湾作戦の第一線であると考えられており、平潭と台湾新竹の距離は僅か68海里、約125キロメートルしかなく、計画内にある平潭空港は軍事目的も視野に入れているのではないか?とされ、注目されている。これに対して中国当局は特に説明はしておらず、多くのメディアがこの計画を取り上げていることを根拠として、福建省政府は経済発展と台湾との経済交流を進めることを一番に考えているとしている。しかしながら、北京は積極的に台湾との経済交流を進めると共に、一方では、台湾に対して多方面に渡り圧力をかけている事から照らし合わせると、現状両岸関係は双方がにらみ合っている状態であり、それが鮮明になっている。


はい、以上が記事の和訳でした。
改めて位置関係をみてみると、中国福建省のこの場所になります。記事に出て来た新竹というのは、この辺で、ここには台湾の著名な企業を含むIT企業・半導体関連企業を含むサイエンスパークと呼ばれる工業エリアがあり、また近くには軍事基地もあり、台湾の防衛に関しては重要拠点だと言わる場所でもあります。

皆様は既に知っていらっしゃるので、特に説明は不要かと思いますが改めてお伝えしますが、中国政府の真意というのをどのように判断するか?というと、彼らの発表するものは参考程度にして、実際に行動を起こしているものが真意だということ、思い出していただきたいのです。

  尖閣諸島についても、口では平和的な解決、尖閣付近の海底資源については共同開発しようなどと、きれいごとを言っておりますよね。でもやっている事は連日海警船と言われるけども実際は軍艦が尖閣諸島近くまでやってきたり、海上プラントをギリギリの線のところに作ったりと、やりたい放題ですよね。
それを象徴するような発言がありましたので、ご紹介いたします。
8月4日の中国駐大阪領事館の公式Twitterアカウントのツイートなのですが、

とツイートしております。つまり、何が言いたいかというと、こうした公式アカウント、政府の対外機関でもある領事館がこのように呟いているということは、これが中国政府の考え方であると言う事の表れであり、口は嫌だと言っても体は正直というのは正に中国の外交姿勢と同じであるという事がお分かりいただけると思います。
  今は、この発言が削除されてしまっておりますが、中国大使館、中国領事館、及び中国の外交部スポークスマン等の公式アカウントでは度々中国政府の真意が現れる発言があるので、やはり中国情勢は北京当局や官報メディアの発表だけを見るのではなく、それ前後の動きを見るのが大切だと言う事、改めてお伝えいたします。

ですので、今回の福建省の空港建設についても、口では民間利用、経済発展のための建設、とは言うものの、しれっと、いつの間にか軍用になっていた、ということもあり得るので、注意が必要であることには変わりないですね。もしここが軍事拠点となったら、先ほど説明した新竹、そして首都である台北をも攻撃範囲に入れてしまうので、台湾としては「ああ、民間用に使う空港なんですね」なんて呑気なことが言えない状態であるのです。

体は正直という発言は、日本においても同じで、最初は「平和的にやりましょう」とか「この問題は棚上げしましょう」というような言葉はそのうち反故にされるので本当に注意が必要ですね。これに関して、李登輝元総統が1990年代に既に中共の本質を見透かしていたという発言があったので、次回これをご紹介いたしますね。

はい、本日は以上となります。

2021年8月19日 編集・翻訳(八度妖)

同じ内容をYouTubeでも配信しております。

北戴河会議 習近平体制続投の兆候有り

  毎年恒例の中国共産党の幹部が集まる北戴河会議ですが、先日閉幕しました。日本でもニュースとなっておりますが、やはり気になるのは習近平が続投するのか否かという点かと思います。私は中国関連のニュースに関しては、幸い中国語が少しだけできるので日本メディアのニュースは殆ど見ないので、どのように伝えられているか分からないのですが、台湾メディアや海外にある中国語メディアの報道では続投するのではないか?という見方がちらほらと見かけるようになりました。

  ではその根拠となるものは何か?というとその前に北戴河会議は中国共産党の幹部たちが1年に1回集まり中共の重要な国策を決める場であることは皆さんご存じかと思います。特に今年一番注目されているものが今後の中共の指導者を誰にするかという点かと思います。ですので、今回の北戴河会議は、次期指導者を争う非常に重要な会議であった事は想像に難くないと思います。
しかし、北戴河会議が閉幕した後に中共政府機関公式サイトと中共官報メディア「新華社」が11日に発表したのが

「法治政府建設実施綱要(2021~2025年)」

というものになります。これは何かと申しますと、およそ1万字以上にも上る文章で、将来5年間中共が目指す国策の方向性を示すものであり、2015年にも類似の文章を発表しております。つまりは今回出された法治政府建設実施綱要は、前回出されたものの更新版だと推測されるわけであります。北戴河会議で何が話し合われたかは推測するしかないのですが、毎年の北戴河会議で国の方針を決めている訳で、その北戴河会議が閉幕した後すぐに、このような習近平体制時に発表された方針が文章で発表されたことは、習近平体制が継続されることを意味するのではないか?という見方が多いわけであります。ちなみに私が一番の情報源としている台湾最大の新聞社で民進党寄りの立場を取る自由時報でも、この「法治政府建設実施綱要」が出された事は習近平体制が続投される「兆候」ではないか?と報道されておりました。

http://www.gov.cn/zhengce/2021-08/11/content_5630802.htm
(中共にあるサーバーですので、接続にはご注意を)

  ただ、ひねくれものの私としては、こうしたニュースを読んだだけで、あ~そうなのか、と思った反面、「この文章は国の方針を示すものであるから、習近平体制が続投できないと決まったけど、そのかわりに譲歩する条件としてこの方針だけは残すということを意味しているのかも」と思ったわけであります。なぜならこの方針の35項目の一番最初には習近平思想を学べという文が盛り込まれており、これこそが2021年~2025年までに重視する国の政策だからです。つまりは、仮に習近平ではない別の人が最高指導者に就任したとしても、この方針の1番が習近平思想ですから、傀儡体制になるのか、はたまた反習近平派であったとしてもある程度の影響力を与える事ができると思ったからです。この辺の駆け引きの結果は来年にならないと分からないですが、いずれにしても習近平体制から別の体制に移ったとしても、習近平体制が続投する事になったとしても、中国共産党はヤクザと言うか、ならずものの体制であることは変わらないので、引き続き中共の動きには警戒していく必要があると私は思っている訳であります。

  なお、仮に習近平体制が続投となった場合、気になるのは国策をどのような方向へ持って行くか?という点ではないでしょうか。最近の国際情勢、そして中国国内の情勢も大きく変わっており、3期目という節目にこれまでの戦狼外交や国内政策の変更をするのにちょうど良いタイミングですよね。
その表れという事なのか分かりませんが、実例を挙げると、今まで繰り広げていた戦狼外交ですが、やればやるほど世界的に反中感情が高まっているという現状、終いには米国などから経済的制裁を受けるなどしておりますからね。もし習近平体制が優秀な政権であれば、これを改め、曾てのように表面的には友好を装い、裏では浸透工作を進めるという政策に戻すのかもしれません。

  国内についても、その兆候がありますよね。例えば教育。学習塾に対して規制をする動きや、今の所上海だけなのですが、小学校の期末試験で英語の試験を無くしその代わりに習近平思想を必修とするなどの動き。これは、ネット社会が更に進み海外からの情報を遮断させ、人民の思想を統制する目的があるとも言われております。知識階級の家庭の子供たちが英語を学ぶのは止める事はできませんが、一般庶民、特に低所得者層の家庭の子供が英語に触れる機会を減らせれば、それら人民が西側の思想、つまりは民主主義と自由の国の思想や価値観に触れる機会を減らすことができるわけですからね。
こういう動きは「国家に危機を与える」歌詞がある曲をカラオケで使用させないなどの規制も始まっているので、今述べたような中国共産党の目論見はあり得るか思います。

  ちなみに先ほど挙げた「法治政府建設実施綱要」にはビッグデータやAIなどのデジタルデータを用いて行政を行なうことを強化すると明確に書かれており、これが意味するところは、人民の監視をも強化するということになります。学校で思想を叩きこみ、外国思想を遮断、そしてデジタル技術を用いて人民の生活を監視するということができるのです。ちょっと詳しく話すと現在北京当局はQRコード決済などが普及しており、ある程度のお金の使い方などを把握できるようになりましたが、それプラスで監視カメラを更に設置して顔認識、最近では歩き方で人物を特定する事も可能になっておりますので、WeChat、WeiboなどのようなSNSとも連動させれば、人民の行動を更に細かく監視できるようになるわけであります。これはデジタル社会における人民の思想統制をすると明言しているような物です。これに関しては反習近平派も同意できる項目であり、且つ、中国のIT企業は所謂江沢民派と言われる派閥に支えられているとも言われているので、習近平体制が続投となっても進められる項目かと思います。


  いずれにしても先ほど述べましたが、次の最高指導者が誰になろうと、ヤクザ国家であることには変わりありませんので、これからも中国ニュースを台湾経由で仕入れて情報発信していきたいと思った次第でございます。台湾経由ですと、中国から直接ニュースを仕入れるよりも自由と民主というフィルターを台湾メディアがかけてくれるので、比較的楽に正しい情報が仕入れられますから。中国政府機関や官報メディアは、言うに及びませんが、それ以外の民間の中国メディア、特に大紀元や新唐人などの海外にある中国語メディアの日本語版が発する内容を事実だと思っている人が多いようですが、私から言わせていただくと、真実であるニュースも多いものの、中華思想的な内容を含むニュースも入っていることもあり、そして何よりデマも平気で発信しており、訂正すらしないことが多いメディアだと思っております。以前の私も彼らのニュースを参考に動画を作成しておりましたが、最近は参考だけにとどめております。なぜなら、時々台湾メディアとの考え方と異なることがあり、先ほど述べたようにデマに近いものまでが記事になっていることがあるからです。もちろん台湾メディアも誤報や印象操作的なニュースを出すことがあるので、鵜呑みにしてはいけないですが、比較的質の高い情報源だと考えております。

  台湾や中共情報に限ってですが、イメージ的にはこんな感じですかね。

質の高いメディア・言論人

台湾メディア・妙佛DeepMax・藤井厳喜

海外中国語メディア・日系メディア

中共官報メディア・某ITビジネスアナリスト

質の低いメディア・言論人

  敬称略

  もちろん台湾にも中国時報や中天ニュースのようにデマを流す大手メディアもいますので、ご注意ください。

2021年8月16日 編集・翻訳(八度妖)

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台湾駐日代表と会談 二階自民幹事長

台湾の民進党の大物政治家でもあり、駐日台湾大使でもある謝長廷さんがなんと自民党幹事長の二階俊博氏と会談を行うというニュースがありましたので、時事通信の非常に短い記事の読み上げ、その後に台湾メディアの情報をお伝えしたいと思います。

ではまずは時事通信の記事から

台湾駐日代表と会談 二階自民幹事長

 自民党の二階俊博幹事長は12日、台湾の在日大使館に当たる台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表と、党本部で会談した。中国と太いパイプを持つことで知られる二階氏が、台湾の要人と会談するのは異例という。

時事通信

  はい、以上が記事となります。非常に短いですよね。時事通信の立ち位置というのが私は分からないのですが、この出来事に対して記事として取り上げたのが時事通信と共同通信のみで、しかもどちらも先ほどのように非常に短い文章でした。
こちらのニュースについても台湾最大の新聞社自由時報でも報じられておりましたが、もう少し情報がありました。

1つ目は、謝長廷大使は、蔡英文総統からの贈り物として茶器セットを贈ったというもの。そしてその茶器は先日新しく駐日アメリカ大使に就任したレイモンド・グリーン氏に贈ったものと同じものだと書かれておりました。

これですね。中身が見えないのは残念ですが、台湾には陶磁器で有名な鶯歌という新北市にある都市があるので、もしかしたら鶯歌の茶器かもしれませんね。

二つ目の情報として、これは確定情報ではなく情報筋からの情報ということで、恐らく台湾側サイドの関係者からの情報と思われますが、謝大使が二階氏と話をした内容というのは、6月4日を第一弾として何度にも渡るアストラゼネカ社製のワクチン提供、東京オリンピックにおける様々な協力、そして二階幹事長の地元和歌山県議会が昨年12月に可決された「台湾の世界保健機構(WHO)への参加を求める意見書」に対して感謝の意を伝えたと言われております。

ただ、時事通信では二階幹事長が台湾の要人と会談するのは異例、と記事にもあったように、今回謝長廷大使が二階幹事長に会うのが初めて、というような印象を持たせるような文章ですが、実は2016年に謝長廷大使が駐日大使に就任した際にも自民党本部を訪れ二階幹事長と会っているんですよね。

  ちなみに、二階幹事長は台湾でも「大物親中派議員」として知られており、続報は無いのですが、2016年に会談したニュースは私が調べた限りではそういった記事が無く、そして今回非常に短い文章で、且つ取り上げ方も小さい状態ではあるものの、あの二階幹事長が台湾の大物政治家であり台湾独立派と看做されている民進党の大物、しかも2008年の総統選で馬英九元総統とも争った謝長廷大使と会談したということを取り上げられるようになったということは、意外や意外、中共によるメディアの浸透がほんの少しだけ改善されたのかもしれませんね。ただ、引き続きメディア、政治家、そして発言に影響力のある有名言論人への浸透工作は引き続き行われていると考えた方が良いと思うので、油断大敵である事には変わりありませんね。

  話はちょっと逸れますが、スガ総理は色々と批判が多いものの、対台湾という面に限っては、私個人的には親台派と言われる岸信夫防衛大臣を起用する、ワクチンを素早く提供など、高く評価していい部分もあるのではないかと思っております。ただ、その他の国内外の政策についてはノーコメントとさせていただきます。だってあまり分からないんですもの・・・

2021年8月13日 編集・翻訳(八度妖)

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